WZ EDITORはプログラミングでも使える汎用テキストエディタ

2008年11月 購入
WZ EDITOR (だぶるぜっとえでぃた) は、株式会社WZ ソフトウェア(東京都千代田区)が開発・販売する、Windows用エディタ・アプリケーションソフトである。
2015 年(平成 27 年)3 月 25 日、最新のバージョン 9 のオンライン版が販売開始された。バージョン 8 からのバージョンアップ価格は 3,100 円(ダウンロード版)で、早速購入した。
関連商品icon
WZ EDITOR 9
背景は濃紺に設定している。
DOS 時代からの流れを受けた黒でもいいのだが、個人的には濃紺に白文字が一番見やすい。
種別 エディタ
価格 ダウンロード版:6,800円
パッケージ版9,800円(送料別)
動作環境 Windows 10 32bit / 64bit 日本語版
Windows 8.1 32bit / 64bit 日本語版
Windows 8 32bit / 64bit 日本語版
Windows 7 32bit / 64bit 日本語版
Windows XP のサポートはバージョン 8.0.21 まで
Windows Vista のサポートはバージョン 8.0.30 まで
制作者 株式会社WZソフトウェア
公式サイト http://www.wzsoft.jp/wz9/
最新バージョン 9.0.47(2017年11月07日)

特長

WZ EDITOR の最大の特長は、その“軽さ”である。

WZ EDITOR の前身である VZ EDITOR はメモリに常駐することが可能だった。コマンドラインしか使えない MS-DOS にあって、ワンキーでフルスクリーンエディタが立ち上がってくれることは、とても心強かった。
この思想は WZ EDITOR にも受け継がれ、常駐モードが存在する。もっとも、バージョン 6 では EXE ファイルのサイズが 1.2M バイト。これ以外に DLL などは必要としないため、普通に実行しても、すぐに起動してくれる。
さらに、数十 M バイトのログファイルを開いて検索するといった処理も、驚くほど高速に処理してくれる。

比較的早い時期から、HTML、XML やシフト JIS コード以外の文字コード(EUC-JP、UTF-8)に対応していたことも、ホームページ作成に役立った。
HTML タグや C言語の予約語を色分けすることもできる。色分けルールについては、正規表現などを用いて修正・追加することができる。これは、仕事メモを作る時に役立っている。

C言語によく似た独自言語「TX-C」でマクロを組むことができるのも便利だ。古いテキストの二次利用など、このマクロ機能を使うと手間が省ける。

バージョン9 64bit対応版

バージョン 9.0.25 で、Windows 10 / 8.1 / 8 / 7 の 64 ビット環境に対応した。
バージョン 9 の正規ユーザーは無料でバージョンアップできる。

オープン可能なサイズが、32 ビット版では最大 100M バイト程度までだったが、空きメモリの 5 分の 1 まで拡大した。例えば空きメモリが 5G バイトなら、最大 1G バイトもの大きさのファイルを開くことができる。
プログラミングマクロ Text-C も 64 ビット対応となった。

その他の設定は 32 ビット版と同じだ。
標準のインストールフォルダは 32 ビット版と異なるが、32 ビット版の設定ファイルをそのままコピーすれば利用できる。

バージョン9の新機能

バージョン 9.0.28 で、Zen-coding/Emmet に対応した。HTML タグや CSS プロパティを省略入力したり、数値の計算や増減などの機能が利用できる。

C/C++プログラムをコーディングするのに便利な機能を新たに搭載した。
ソースコードを解析し、予約語、構造体名、クラス名、構造体メンバー、クラスメンバー、関数名、引数、グローバル変数、#define を保管入力してくれる。Windows SDK がインストールされている環境では、Windows API や構造体の補完入力にも対応する。
また、カーソル位置で

識別子の定義箇所を検索して一覧表示する機能、クラスや構造体、関数の定義の検索、識別子のダブルシフトによるリファレンス表示、マウスポイントによるクイックリファレンス表示にも対応している。

ZIP ファイルを直接開けるようになった。
ZIP 内のテキストを一覧表示する機能、ZIP 内テキストファイルの直接オープンと編集、上書き保存の実行による ZIP ファイルの直接更新に対応している。

DirectWrite を用いたベクトル表示による高品位な文字描画にも対応した。Windows 8.1 以降では遊明朝、Windows 8 以前では MS 明朝を、DirectWrite による独自のベクトル表示で高品質に表示できる。

このほか、キーワード指定でテキスト全体を見渡せる「俯瞰編集」などのテキスト編集機能も搭載している。

表示色やキー設定、マクロなど各種設定を前のバージョンから引き継ぐことができる。「メニュー→ツール→カスタマイズ」から選んで実行する。
この際、「標準」の表示色を受け継ぐことができない。そこで、
"$USERPROFILE$AppData\Roaming\WZSoftware\WZ9com\idVIEW.cfg" を直接編集し、たとえばバージョン8から引き継いだ「標準(WZ8)」のブロックを「標準」のところにコピー&ペーストしてやればよい。

困ったことに、インストーラーや WZ EDITOR 本体がセキュリティソフト「Norton Security」に誤検知され消されてしまう。Norton Security の設定で、WZ EDITOR を SONAR 検出から除外するよう設定した。

バージョン8の新機能

バージョン 8 では、PDF Book 形式による文書作成と PDF 出力に対応した。プリンタドライバを介さずダイレクトに本文テキスト、縦書き/横書き、段組、文字組版、ルビ、縦中横を高精度で出力する。

プログラム編集には、複数段落を一括編集する「複数編集モード」、検索単語の取得、演算子の色分け機能を新たに追加した。
また、Text-C プログラミングマクロに TX-C の API を 380 個追加したことにより、WZ5 のマクロの互換実行が可能となった。

青空文庫組版にも対応した。
ブロックの字下げ・地寄せ・地付き・箇条書き・太字・斜体に対応し、WZ8 で作成したテキストファイルの青空文庫ビューアーによる表示に対応している。

バージョン7の新機能

バージョン 7 では、「WZ-リサーチ入力」「WZ-IME」「索引」といった機能が追加された。

WZ-リサーチ入力は、テキストを解析して語句の一覧表示と選択入力をする補完入力する機能だ。日本語語句・英単語・プログラム構文・関数呼び出し・ HTML ・ TeX コマンドの補完入力に対応している。
プログラムを書いているとき、関数や変数の名前を補完入力してくれるので助かる。

WZ-IME は、WZ7 専用の日本語入力システムだ。
Windows の IME とは独立して動作し、かな漢字変換の学習の代わりに、テキスト中の語句から変換候補を表示する。辞書への学習を必要としないため、学習の容量・期限・共有の制限がないという。
この機能は、文章の中での言い回しを統一するのに役立ちそうだ。

索引は、テキスト中の使用語句を索引ウィンドウに一覧表示する機能だ。
マニュアルなどの索引作成や、プログラムの変数と関数名の一覧を表示した検索や編集に対応する。

バージョン6の新機能

画面を 2~3 個に分割できるマルチタブ機能が加わった。冒頭の画面イメージである。
テンプレートや古い原稿を見ながら、新しい原稿を作成するといった場面で重宝する。

マクロ言語は「Text-C」に進化した。
TX-C と互換性はないが、これだけでメーラーも書けるという優れものだ。

VZ EDITOR

WZ EDITOR は、1988 年(昭和 63 年)5 月、株式会社ビレッジセンターが発売した VZ EDITOR の後継バージョンである。

VZ EDITOR は、パパぱふぅにとって思い入れの強いソフトである。
1988 年(昭和 63 年)、東芝の初代 DynaBook、ジャストシステムのATOK、そして VZ EDITOR を使いたかったために CP/M から MS-DOS に移行した。
1995 年(平成 7 年)6 月には WZ EDITOR バージョン 1.0 が発売され、即購入した。
2008 年(平成 20 年)11 月、WZ ソフトウェアに事業譲渡され、バージョン 6 が発売された。

現在でも、仕事のメモからプログラミング、ぱふぅ家のホームページの原稿作成まで、すべて WZ EDITOR で賄っている。

WZ Programming Editor

2013 年(平成 25 年)11 月、プログラミングや HTML などプレーンテキスト編集に特化したWZ Programming Editorの発売が始まる。

プログラミングの変数や関数名を先頭の 1 ・ 2 文字の入力によって再入力できる「高速補完機能」、先頭の 1 ・ 2 文字の入力で、編集テキストから検索語句を選択入力できる「検索専用ウィンドウ WZ Search」を搭載。
また、テキストの表示速度を WZ EDITOR 8 と比較して最大 50%高速化するなど、操作性も向上している。

対応 OS は Windows 8 / 7 / Vista。

参考サイト

(この項おわり)
header