長崎電気鉄道は日本一安い路面電車

2008年7月28日 撮影
長崎電気軌道
長崎電気軌道株式会社(長崎県長崎市大橋町4番5号)は、長崎市内の路面電車を営業する企業で、1914年(大正3年)に設立された。
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長崎電気軌道
電鉄または長崎電鉄と略されることがあるが、単に「電車」と呼ばれることもある。これに対し、JR九州のことは「列車」「汽車」と呼ぶ。博多でも感じたのだが、一般名詞が固有名詞化するのが九州の特徴のようである。

本社も車庫も、かなりの年代物である。気温の高い状態が続く中、職員がホースで水まきをしていた。質実剛健で良いことだと思う。
長崎電気軌道
長崎市は平地の面積が狭く、営業路線は5系統11.5kmにとどまっている(広島電鉄は35.1km、土佐電氣鐵道は25.3km)。これが営業上の好条件となり、1984年(昭和59年)に100円に改定した運賃を、20年以上にわたって値上げせず、営業黒字を達成している。日本で一番安い路面電車だ。
残念ながら、原油高騰の影響を受け、2009年(平成21年)には運賃の値上げをするという。

温室効果ガス

さて、地球温暖化が問題視される昨今、CO2排出量が少ない電車が注目されている。
では、路面電車は自家用車に比べ、本当にCO2排出量が少ないのだろうか。小型乗用車1台と路面電車1両を比べたら、電車の方が図体も出力も大きいので、より多くのCO2を排出するような気がする。いったい何人が乗車したら、一人当たりのCO2排出量が自動車を下回るのだろうか。

鉄道、バスは環境にやさしいか?」によると、電車1両は自動車1台の約5倍のCO2を排出する。
ぱふぅ家は3人家族だから、電車1両に15人以上が乗っていれば、電車で移動する方がCO2排出量が少ないと言える。しかし、ぱふぅ家の旅先で乗る電車は、1両に15人も乗っていないことが少なくない。ましてやディーゼル列車となると‥‥まあ、ぱふぅ家が乗車しなくとも列車はCO2を排出しながら定時運行するわけだから、そう思えば少しは罪の意識が和らぐというものだが。
では、電車とバスと比べるとどうなるかというと、これがいい勝負なのである。路面電車は在来線より消費電力が少ないはずだから若干有利と考えられるが、バスの方も軽油以外の燃料を使った車両が増えてきている。旧式で消費電力が大きなモーターを積んだ路面電車が、果たしてCO2排出量が少ないと言えるのだろうか。

1つ確かなことは、人は旅行をすればするほど、遠くへ行けば行くほど、一人当たりのCO2排出量を増やすということだ。
環境省主導の「チーム・マイナス6%」に賛同するなら、移動距離が大きな旅行は即刻取りやめるべきである。
では、ぱふぅ家が家族旅行を取りやめる、ないしは安近短の旅に切り換えるかというと、そういうことは起こらないだろう。
家族のために善かれとやっていることが、別の角度から見たら、お上の意向に逆らい、地球温暖化の片棒を担ぎ続けることに繋がっているのである。誠に因果な世の中である。

交通アクセス

【鉄道】
  • 長崎電気軌道「浦上車庫前」下車、すぐ。
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出発地の最寄駅:

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参考サイト

(この項おわり)
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