小坂鉄道レールパーク(秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字古川20−9)は、2009年(平成21年)に廃止された小坂鉄道(小坂製錬小坂線)の線路や設備を利活用し、2014年(平成26年)6月1日にオープンしたテーマパークである。
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かつての駅舎が、そのまま入場券販売所となっている。
硬券の入場券を購入すると、きちんと切符を切ってくれる。
硬券の入場券を購入すると、きちんと切符を切ってくれる。
ディーゼル機関車、ラッセル車は展示するだけではなく実際に運転体験ができる。ディーゼル機関車を運転できるのは、日本国内の常設展示施設としては小坂鉄道レールパークだけである。
DD131形ディーゼル機関車は、鉱山鉄道としての輸送力の増強を目的として、1967年(昭和42年)11月、同和鉱業株式会社の発注により新造されたものである。
DD131形は、ディーゼル機関車運転体験の主役として活躍している。
ディーゼル機関車を運転できるのは、日本国内の常設展示施設としては小坂鉄道レールパークのみである。
ディーゼル機関車を運転できるのは、日本国内の常設展示施設としては小坂鉄道レールパークのみである。
2015年(平成27年)10月、ブルートレイン「あけぼの」の車内を常時一般公開し、B寝台個室は定員1名の簡易宿泊サービスを開始した。2016年(平成28年)4月22日からは、A寝台個室は定員2名の宿泊サービスも開始された。開放式B寝台車は休憩スペースに。
B寝台個室は、ベッド1床のみのスペースでで、全部で28室ある。上段と下段が交互に配置されている。写真は下段(1階)。
こちらは上段(2階)。
ハ1貴賓客車]は、1916年(大正5年)にニ・三等客車として造られたものを改造し、貴賓客車として使用された。1921年(大正10年)8月4日、秩父宮、高松宮両殿下が小坂鉱山をご見学になった際には、この客車が使用された。1999年(平成11年)3月、秋田県有形文化財に指定された。
TMC200形モーターカーは、全国の保線区で活躍した国鉄のモーターカーである。
1981年(昭和56年)9月にフジ周航が製造して国鉄に導入したもので、2007年(平成19年)に小阪鉄道に転入し、主に除雪作業に使われた。
1981年(昭和56年)9月にフジ周航が製造して国鉄に導入したもので、2007年(平成19年)に小阪鉄道に転入し、主に除雪作業に使われた。
R105形は、1962年(昭和37年)6月に富士重工で製造され、小坂鉄道で作業員や資材を運ぶなど保線作業に活躍した小型のモーターカーである。
小坂町立総合博物館郷土館に静態展示されていたものを、2013年(平成25年)6月に復活運転させ、イベント等で使用している。
小坂町立総合博物館郷土館に静態展示されていたものを、2013年(平成25年)6月に復活運転させ、イベント等で使用している。
2014年(平成26年)11月2日、パナソニックが「エボルタチャレンジ2014 廃線1日復活チャレンジ」を開催した。このとき使われた、エボルタ乾電池だけで動くエボルタ電池電車が展示されている。
車輌の大きさは幅160×長さ410×高さ220cmで、定員の10人が乗車した際の総重量は約1トンにもなる。単1形のエボルタ乾電池99本を使い、約50ボルトの電圧を生みだし、最高時速は12kmとなっている。
構内には、手軽に楽しめる手漕ぎ式の1人乗りレールバイクがある。
小坂鉱山事務所
1997年(平成9年)まで事務所として使われてきた。2002年(平成14年)、国の重要文化財に指定された。
小坂鉱山は、1816年(文化13年)に金、銀の鉱山として開発が始まったとされている。1869年(明治2年)、南部藩直営から官営となり、1884年(明治17年)には藤田組に払い下げられた。
1892年(明治25年)頃から、それまでの土鉱の埋蔵量が枯渇しはじめたことなどから、地下深くにある黒鉱から採れる銅や亜鉛、鉛の生産が主体となった。
黒鉱の製錬技術を得た小坂鉱山は、事業を飛躍的に拡大する。明治の開業当初は蒸気機関車による牽引だった小坂鉄道は、1927年(昭和2年)には鉱山発電所の余剰電力で小坂駅から茂内駅までが電化、1949年(昭和24年)には小雪沢間まで電化区間を延伸た。
ちなみに、藤田組の創始者・藤田伝三郎の甥の久原房之助は、黒鉱の製錬技術を確立し、日立鉱山の経営に取り組み、久原鉱業(後の日本鉱業、現在のJXホールディングス)を設立した。これが、現在の日産自動車、日立製作所へと繋がっている。
小坂鉱山は、1816年(文化13年)に金、銀の鉱山として開発が始まったとされている。1869年(明治2年)、南部藩直営から官営となり、1884年(明治17年)には藤田組に払い下げられた。
1892年(明治25年)頃から、それまでの土鉱の埋蔵量が枯渇しはじめたことなどから、地下深くにある黒鉱から採れる銅や亜鉛、鉛の生産が主体となった。
黒鉱の製錬技術を得た小坂鉱山は、事業を飛躍的に拡大する。明治の開業当初は蒸気機関車による牽引だった小坂鉄道は、1927年(昭和2年)には鉱山発電所の余剰電力で小坂駅から茂内駅までが電化、1949年(昭和24年)には小雪沢間まで電化区間を延伸た。
ちなみに、藤田組の創始者・藤田伝三郎の甥の久原房之助は、黒鉱の製錬技術を確立し、日立鉱山の経営に取り組み、久原鉱業(後の日本鉱業、現在のJXホールディングス)を設立した。これが、現在の日産自動車、日立製作所へと繋がっている。
交通アクセス
【バス】
- JR盛岡駅前から高速バス「あすなろ号」青森行きで、小坂高校前(約90分)
- JR花輪線「十和田南」駅から秋北バス「小坂」行で「小坂小学校前」バス停下車、徒歩約2分
- JR奥羽本線「大館」駅から秋北バス「小坂」行で「小坂小学校前」バス停下車、徒歩約2分
- 東北自動車道「小坂IC」から車で約3分
参考サイト
- 小坂鉄道レールパーク
- エボルタチャレンジ:パナソニック
- 小坂鉄道レールパーク:コバQのデジカメ歩き
- 小坂鉄道レールパーク:秋田県鹿角郡小坂町 - ゆる~い日記
- 小坂鉄道レールパークの「あけぼの」:マニアの細道
近隣の情報
- 小坂鉄道レールパークではブルートレインに宿泊できる:ぱふぅ家のホームページ
- 大館・小坂鉄道レールバイクは自転車で線路を走る:ぱふぅ家のホームページ
- 縄文遺跡群の世界遺産登録を祝う(2021年7月29日)
- 文化遺産優雅な共演大日堂舞楽と雅楽、鹿角で(2018年5月14日)
(この項おわり)