
酒造資料館 東光の酒蔵(山形県米沢市大町2丁目3−22)は、1200坪の敷地に、昔ながらの造り酒屋の様子と、酒造りの道具などを展示している。
大きな写真

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小嶋総本店は、1597年(慶長2年)創業の米沢藩上杉家御用酒屋である。1200坪の敷地に600坪の建物を構え、23代400年の長きにわたって、酒造り一筋の商いをしている。
江戸時代において米は貴重品で、飢饉のたびに禁酒令が出された。その中でも酒造りを許されていた数少ない造り酒屋である。

入口を入ると石畳のホールとなっており、昔の帳場の様子を見ることができる。
写真は明治時代の電話とレジスターであろうか。大きな商家には、こうした最新鋭の設備があった。
江戸時代において米は貴重品で、飢饉のたびに禁酒令が出された。その中でも酒造りを許されていた数少ない造り酒屋である。

入口を入ると石畳のホールとなっており、昔の帳場の様子を見ることができる。
写真は明治時代の電話とレジスターであろうか。大きな商家には、こうした最新鋭の設備があった。
世界の歴史を見ても、古い文明は必ずうるわしい酒を持つ。すぐれた文化のみが人間の感覚を洗練し、美化し、豊富にすることができるからである。それゆえ、すぐれた酒を持つ国民は、進んだ文化の持ち主であるといっていい。
坂口謹一郎著「日本の酒」より

珍しい七つ玉算盤――上の玉2個で0, 5, 10を、下の玉5個で0~4を表すことで、16進数計算ができる。機械語ではない。尺貫法における度量衡の重さの単位は、1斤が16両と定められていたため、16進数計算をする必要があったのだ。

昔の商家には、主人やお客様用の上の囲炉裏(座敷)と、家族や使用人用の下の囲炉裏(板の間)があった。主人の席からは蔵人が仕事をしている様子を監督できた。

酒造りには仕込み水が欠かせない。
日本百名山のひとつ、吾妻連峰の広葉樹林を透過した雪解け水が、長い年月を経て米沢盆地に伏流水として注いでいる。これが仕込み水として使われている。軟水・弱アルカリ性で、いまも飲むことができる。
日本百名山のひとつ、吾妻連峰の広葉樹林を透過した雪解け水が、長い年月を経て米沢盆地に伏流水として注いでいる。これが仕込み水として使われている。軟水・弱アルカリ性で、いまも飲むことができる。

酒蔵は1棟140坪もあり、東北で最大級である。道具や酒器のほか、麹室などの作業場が再現されている。
この日の気温は20℃を超えていたが、酒蔵の空気はひんやりとしていた。
この日の気温は20℃を超えていたが、酒蔵の空気はひんやりとしていた。

酒の仕込みには木桶が使われた。最大の六尺桶は、直径、深さともに1.8メートルの大きさがあり、人が何人も入れる大きさだ。手入れが大変で、毎日、竹で作ったブラシを使って洗う。
交通アクセス
【鉄道+バス】

- JR米沢駅よりバス「大町4丁目」下車、徒歩7分

近隣の情報
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参考書籍
![]() |
日本の酒 | ||
著者 | 坂口 謹一郎 | ||
出版社 | 岩波書店 | ||
サイズ | 文庫 | ||
発売日 | 2007年08月17日頃 | ||
価格 | 935円(税込) | ||
ISBN | 9784003394519 | ||
第一話 甘口と辛口 日本酒の鑑賞 第二話 品評会と統制 現代のサケ 第三話 酒 屋 生産から消費まで 第四話 民族の酒 日本の酒の歴史 第五話 酒になるまで 酒庫での作業 第六話 カビの力 麴と麴菌 第七話 日本の智慧 火入れと酛 あとがき 解 説(小泉武夫) 坂口謹一郎略年譜 | |||
![]() |
花の慶次 完全版 全15巻セット | ||
著者 | |||
出版社 | 徳間書店 | ||
サイズ | コミック | ||
発売日 | 2009年08月 | ||
価格 | 15,350円(税込) | ||
ISBN | 9784192100120 | ||
参考サイト
(この項おわり)