北方文化博物館は豪農伊藤家の大邸宅

2019年月日 撮影
主屋 - 北方文化博物館
主屋
北方文化博物館(新潟県新潟市江南区沢海 2 丁目15-25)は、江戸時代から戦前にかけて豪農だった伊藤家が、戦後の農地改革を受け、その大邸宅を私立博物館としたもの。1946 年(昭和 21 年)、財団法人北方文化博物館が創設され、一般公開が始まった。
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中門(西門) - 北方文化博物館
中門(西門)
2000 年(平成 12 年)4 月、主屋をはじめとする明治時代の主要建造物26 件が、国の登録有形文化財に登録された。
1882 年(明治 15 年)から 8 年がかりで建てられたこれらの建物は、敷地 8,800 坪(29,100m2)、建坪 1,200 坪(3,967m2)にも及ぶ。
庭園 - 北方文化博物館
庭園
主屋の 100畳敷きの大広間は、冠婚葬祭のために年に数回だけ使われるものだが、ここから全国各地の名石を取り寄せた庭園を望むことができる。
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庭園 - 北方文化博物館
庭園
座敷を囲む廊下は、柱が 1 本もの無い釣欄干工法で作られており、その眺望を邪魔しないようになっている。
庭園内には 5 つの茶室が点在し、鎌倉・室町時代の趣のある回遊式庭園となっている。
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三楽亭 - 北方文化博物館
三楽亭
三楽亭は、建坪 11 坪あまりの小さな書斎兼茶室で、柱、建具、畳のほとんどが三角形、または菱形をしているユニークな建物である。
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三楽亭 - 北方文化博物館
三楽亭
三楽とは、孟子による「君子の三つの楽しみ」という考え方に由来する。六代目・伊藤文吉が 21 歳で自ら設計し、1891 年(明治 24 年)に完成。正三角形 11 坪の数寄屋風書院で、水屋もあり、茶室としても使用される。
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三楽亭 - 北方文化博物館
三楽亭
1 つだけある円窓では、六代当主が瞑想を行ったとされている。
電話ボックス - 北方文化博物館
電話ボックス
園内にある電話ボックスも、三楽亭を真似て作られている。
桂小五郎の書 - 北方文化博物館
桂小五郎の書
何気なく架かっている書「山花水鳥皆知己」は、維新の三傑の一人、桂小五郎(木戸考允)の手になるものだという。
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大時計 - 北方文化博物館
大時計
主屋にある大きな振り子時計は、明治末期のもの。現在も正しい時刻を刻み続けている。
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台所 - 北方文化博物館
台所
往時には 50 人の従業員が働いており、台所では毎朝、1 俵(60kg)の米を炊いていたという。台所だけで 70 坪もの広さがある。
一本の丸桁 - 北方文化博物館
一本の丸桁
主屋には、会津から切り出して運ばれた全長30 メートルにもなる天然絞りの杉を使っている。
 - 北方文化博物館
GHQ の民間情報教育部門(CIE)の長として着任したラルフ・ E ・ライト中尉が伊藤家を調査に訪れた際、七代目・伊藤文吉が母校ペンシルバニア大学の先輩とわかり交流を深めた。ライト中尉は伊藤邸を価値ある文化遺産と位置付け、北方文化博物館の創立を支援した。
大日如来立像 - 北方文化博物館
大日如来立像
五代目・伊藤文吉が手植えしたとされる樹齢350 年の赤松が松枯れした際、松と先祖の供養のため、八代当主が松の下部を繰り抜き祠とし、その松で大日如来立像を彫り建立した。
集古館 - 北方文化博物館
集古館
1901 年(明治 34 年)に造られた、米3,000 俵を備蓄していた米蔵は集古館として、中国・韓国の陶磁器や日本の古美術など、伊藤家のコレクションを展示している。
駕籠 - 北方文化博物館
駕籠
五代目・伊藤文吉のところへキイが嫁入りする際に使った駕籠。花嫁行列や 50 人にも及び、披露宴は 8 日間にわたって続いたという。
北方文化博物館
1756 年(宝暦 6 年)、初代・文吉は、13,000m2の畑を与えられて百姓として分家した。商売や倉庫業にも乗り出し、二代目は苗字帯刀を許され、伊藤文吉を名乗った。
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八代目・伊藤文吉は 2016 年(平成 28 年)10 月 25 日、89 歳で死去した。現在、九代目は発表されていない。

交通アクセス

【鉄道】
  • JR 新潟駅から車で 25 分。無料シャトルバス運行。
  • JR 信越本線「新津駅」から車で 10 分

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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