
不二洞(群馬県多野郡上野村川和665)は、川和自然公園内にある鍾乳洞で、群馬県の天然記念物。全長約2.2kmで、関東一の規模を誇る。内部見学は有料。年中無休で、受付時間は9時から16時30分まで(冬期は16時まで)。
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入口
不二洞の入口。全長2.2kmで、このうち見学コースは約600メートル。見学には約40分ほどを要する。

人工トンネル
入口から120メートルの長さの人工トンネルが続く。

螺旋階段
トンネルの終点には、約40メートルの縦穴「空穴」に設置された螺旋階段を登って、横穴型の主洞に到達できる。縦穴を公開ルートに組み込んでいるのは、全国でも珍しい。空穴では、今は北海道にしか生息していないヒグマの骨が発見された。

悠久の滝・極楽浄土
悠久の滝をのぼると、そこには極楽浄土が広がる――。

雲上の景
今から1200年ほど前、不二洞がある大福寿山のあたりは原生林に覆われ、さまざまな獣が住んでいた。ある日、猿たちが集まり騒いでいるので村人が不思議に思い近寄ってみると、そこに小さな穴が空いていた。猿がその穴を取り巻いていたことから庚申の穴(別名:猿の穴)と呼ばれ、これが後の不二洞になった。

それから幾度となく探検が繰り返され、今から400年程前、藤原山吉祥寺の開山・安宗がこの洞窟の探検に初めて成功し、修行の場として洞内の各所に仏教にちなんだ名をつけた。また、山の名称から「大福寿穴」と改名し、その名は修行僧たちによって世に広められた。

それから幾度となく探検が繰り返され、今から400年程前、藤原山吉祥寺の開山・安宗がこの洞窟の探検に初めて成功し、修行の場として洞内の各所に仏教にちなんだ名をつけた。また、山の名称から「大福寿穴」と改名し、その名は修行僧たちによって世に広められた。

閻魔の金剛杖
閻魔の金剛杖は、7回なでて願を掛けると、願い事が叶うという霊験あらたかな石柱だ。

大日如来像

音楽堂
音楽堂は、鍾乳石を棒で叩くことで音色を奏でることができる場所だが、破損がひどく、現在は叩くことはできない。

灯の柱・手洗い鉢
灯の柱は、洞内最大の石柱だ。

灯の柱・手洗い鉢
不二洞では、1992年(平成4年)にも新しい支洞が発見されるなど、まだ全貌を現していない迷宮のような鍾乳洞だ。

氷石
洞窟内は年間を通じ11℃に保たれており、夏は涼しく、冬は暖かい。

不二洞

不二洞
終点は、自然の洞口である。

不二洞
交通アクセス
【バス】
- JR高崎線「新町駅」から日本中央バス「上野村ふれあい館行き」で1時間58分、バス停「役場入口」下車、徒歩40分
- 関越自動車道「本庄児玉I.C.」から国道462号 神流川経由90分
- 上信越自動車道「下仁田I.C.」から県道45号線から湯の沢トンネルを抜けて約40分
参考サイト
- 不二洞:上野村産業情報センター
- 特集ページ:関東一のデカい鍾乳洞「不二洞」:上野振興公社
近隣の情報
- 滝沢ダムと雷電廿六木橋:ぱふぅ家のホームページ
- 二瀬ダムは荒川最上流の多目的ダム:ぱふぅ家のホームページ
- 荒船風穴はカイコの卵を保存する施設:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)