三宅島は火山の島

2022年12月9日 撮影
メガネ岩 - 三宅島
メガネ岩
三宅島(東京都三宅村)は、東京湾の南175km、伊豆大島の南57kmにある、直径8kmのほぼ円形の火山島である。島の至る所で噴火や溶岩の様子を見ることができ、2007年(平成19年)に日本の地質百選に選定された。
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サタドー岬 - 三宅島
サタドー岬
メガネ岩は、溶岩流が波で侵食されてできた奇石で、かつてはメガネ状だったが、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風で片方が壊れてしまった。
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サタドー岬 - 三宅島
サタドー岬
サタドー岬から見る日の出――・

サタドー岬は、海抜20メートルの高さにぞびえる絶壁の岬で、1954年(昭和29年)に点灯した白亜の無人灯台「サタドー岬灯台」が建っている。ウミガメを見ることができる。
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立根橋 - 三宅島
立根橋
2000年(平成12年)の火山噴火により、島の生活道路である三宅循環線(東京都道212号)も大きな被害を受け、南部の立根では新たな沢が出現し、道路が全て崩壊してしまった。2001年(平成13年)4月に仮橋を架けた。
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立根橋公園 - 三宅島
立根橋公園
仮橋は2018年(平成30年)8月に撤去したが、災害復旧事業を後世に伝えるモニュメントとして、立根橋公園の展望台に使われている。
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御蔵島 - 三宅島
御蔵島
立根橋公園から、19km離れたところにある御蔵島 (みくらじま) を臨む。御蔵島もほぼ円形をしているが、直径約5.2kmと、三宅島より二回り小さい。中央に標高851メートルの御山 (おやま) を擁する火山島である。
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火山体験遊歩道 - 三宅島
火山体験遊歩道
1983年(昭和58年)10月3日に、三宅島の南西山腹に生じた割れ目から噴火した。高さ100メートル以上に吹き出た溶岩は、島の南西にある阿古地区の一部を飲み込んだが、人的被害はなかった。
2007年(平成19年)、この溶岩流の上に火山体験遊歩道が完成した。
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火山体験遊歩道 - 三宅島
火山体験遊歩道
三宅島の中心にある雄山 (おやま) (標高775メートル)は、水深400メートルの海底からそびえる成層火山で、三宅島全体が火山体となっている。最近100年間をみても、1940年(昭和15年)、1962年、1983年(昭和58年)、2000年の4回の大噴火を起こしている。
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火山体験遊歩道 - 三宅島
火山体験遊歩道
玄武岩質マグマ起源の溶岩は粘性が低いため溶岩流となり、1983年(昭和58年)の割れ目噴火では、3方向に流れ出した。南へ流れ下った溶岩流は海水に接してマグマ水蒸気爆発を起こし、西へ流れ下った阿古地区の340棟以上の家屋を飲み込んだ。
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阿古小中学校跡 - 三宅島
阿古小中学校跡
溶岩流に飲み込まれた阿古小中学校の廃墟。
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火山体験遊歩道 - 三宅島
火山体験遊歩道
1983年(昭和58年)の割れ目噴火では、噴出物の総量は約2000万トン。噴火の前後に101回の有感地震を記録し、最大のものはマグニチュード6.2、三宅高校で震度5を観測した。
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処刑場跡 - 三宅島
処刑場跡
三宅循環線を北上していくと、江戸時代の処刑場跡が見えてくる。
三宅島には流罪となった犯罪者を拘置する島牢があったが、これを抜け出そうとする犯罪人を処刑した場所と伝わる。本来なら幕府の下知を仰がなければならないのだが、上申から下知が下るまで数ヶ月を要したため、処刑し、病死扱いにしたらしい。
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大久保浜 - 三宅島
大久保浜
島の北側には、全長2kmにおよぶ黒い砂浜、大久保浜がある。夏場には、ダイビング、シュノーケリング、海水浴で賑わう。キャンプやバーベキューもできる。
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赤じゃり公園 - 三宅島
赤じゃり公園
大久保浜の山側にある小高い丘は澪が平 (みおがだいら) スコリアと呼ばれ、発泡した軽石が降り積もったスコリア丘になっている。その東側が削れ、赤く焼けた火山の断面が見えていることから赤じゃり公園という名が付いた。溶岩中の鉄分が高温下で酸化し、赤く見えている。
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三宅島交通公園 - 三宅島
三宅島交通公園
赤じゃり公園の隣には、教習所の無い島で運転練習できるようにと、三宅島交通公園が作られた。急坂やS字カーブ、クランクが用意されている。
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ひょうたん山 - 三宅島
ひょうたん山
1940年(昭和15年)7月12日に、島の北東山腹から割れ目噴火が始まり、20個近い松花江から溶岩が流出し、1日弱の間に写真のひょうたん山を形成した。その後の浸食で、2つあった噴石丘が1つになった。
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雄山 - 三宅島
雄山
ひょうたん山から、島の中央にある雄山を望む。
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沖原海岸 - 三宅島
沖原海岸
沖原海岸 (おきばらかいがん) は島の南東に位置し、玄武岩の溶岩流でできている。約2,500年前の噴火による溶岩流と言われている。
この海岸の近くから、弥生時代中期の住居跡や土器片などが発掘されている。
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新澪池跡 - 三宅島
新澪池跡
1763年(宝暦13年)の噴火でできた火山湖の新澪池 (しんみょういけ) は、水面が七色に変化する美しい池として親しまれていたが、1983年(昭和58年)の噴火で溶岩が流入し、激しいマグマ水蒸気爆発を起こし、干上がってしまった。
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新鼻新山 - 三宅島
新鼻新山
1983年(昭和58年)の最後に噴火した火口が作った火砕丘が新鼻新山 (にっぱなしんざん) である。火口から噴出した岩石や火山灰が積もってできている。
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新鼻新山 - 三宅島
新鼻新山
新鼻新山の海側は削られて、火山の断面を観察することができる。
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大路池 - 三宅島
大路池
大路池 (たいろいけ) は、2千年以上前の水蒸気爆発によって形成された火口湖で、四季を通じて水をたたえているところから、村の簡易水道の水源として活用されてきた(現在は地下水を使用)。
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迷子椎 - 三宅島
迷子椎
迷子椎 (まいごじい) は、幹周り7.5メートル、樹高15メートルのスダジイで、樹齢は少なくとも数百年と考えられている。
噴火を司る神が宿る神木と言われており、大路池周辺の密林に迷い込んでも、この大木を目標にすれば助かったことから迷子椎と名付けられた。
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長太郎池 - 三宅島
長太郎池
長太郎池は、溶岩流によってできた自然の海水プールだ。
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長太郎池 - 三宅島
長太郎池
干潮時には外からの波が入って来ないので、子どもでも安心してフィッシュウォッチングを楽しむことができる。
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大路池展望台 - 三宅島
大路池展望台
大路池展望台は、雄山中腹を通る環状道路を、七島展望台から坪田方面にしばらく進むと見えてくる木製の展望台で、大路池から御蔵島、天気の良い日には八丈島まで見ることができる。
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鉄砲沢 - 三宅島
鉄砲沢
樹木の中に巨大な砂防ダムがある。1983年(昭和58年)の噴火では、ここにも溶岩流が流れ込み、そのうえにオオバヤシャブシが生えている。
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交通アクセス

【航空機】
  • 調布飛行場から約50分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:三宅島空港
三宅島 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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