
メガネ岩
三宅島(東京都三宅村)は、東京湾の南175km、伊豆大島の南57kmにある、直径8kmのほぼ円形の火山島である。島の至る所で噴火や溶岩の様子を見ることができ、2007年(平成19年)に日本の地質百選に選定された。
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サタドー岬

サタドー岬

立根橋
2000年(平成12年)の火山噴火により、島の生活道路である三宅循環線(東京都道212号)も大きな被害を受け、南部の立根では新たな沢が出現し、道路が全て崩壊してしまった。2001年(平成13年)4月に仮橋を架けた。

立根橋公園
仮橋は2018年(平成30年)8月に撤去したが、災害復旧事業を後世に伝えるモニュメントとして、立根橋公園の展望台に使われている。

御蔵島

火山体験遊歩道

火山体験遊歩道
三宅島の中心にある雄山(標高775メートル)は、水深400メートルの海底からそびえる成層火山で、三宅島全体が火山体となっている。最近100年間をみても、1940年(昭和15年)、1962年、1983年(昭和58年)、2000年の4回の大噴火を起こしている。

火山体験遊歩道
玄武岩質マグマ起源の溶岩は粘性が低いため溶岩流となり、1983年(昭和58年)の割れ目噴火では、3方向に流れ出した。南へ流れ下った溶岩流は海水に接してマグマ水蒸気爆発を起こし、西へ流れ下った阿古地区の340棟以上の家屋を飲み込んだ。

阿古小中学校跡
溶岩流に飲み込まれた阿古小中学校の廃墟。

火山体験遊歩道
1983年(昭和58年)の割れ目噴火では、噴出物の総量は約2000万トン。噴火の前後に101回の有感地震を記録し、最大のものはマグニチュード6.2、三宅高校で震度5を観測した。

処刑場跡
三宅循環線を北上していくと、江戸時代の処刑場跡が見えてくる。
三宅島には流罪となった犯罪者を拘置する島牢があったが、これを抜け出そうとする犯罪人を処刑した場所と伝わる。本来なら幕府の下知を仰がなければならないのだが、上申から下知が下るまで数ヶ月を要したため、処刑し、病死扱いにしたらしい。
三宅島には流罪となった犯罪者を拘置する島牢があったが、これを抜け出そうとする犯罪人を処刑した場所と伝わる。本来なら幕府の下知を仰がなければならないのだが、上申から下知が下るまで数ヶ月を要したため、処刑し、病死扱いにしたらしい。

大久保浜

赤じゃり公園
大久保浜の山側にある小高い丘は澪が平スコリアと呼ばれ、発泡した軽石が降り積もったスコリア丘になっている。その東側が削れ、赤く焼けた火山の断面が見えていることから赤じゃり公園という名が付いた。溶岩中の鉄分が高温下で酸化し、赤く見えている。

三宅島交通公園
赤じゃり公園の隣には、教習所の無い島で運転練習できるようにと、三宅島交通公園が作られた。急坂やS字カーブ、クランクが用意されている。

ひょうたん山

雄山
ひょうたん山から、島の中央にある雄山を望む。

沖原海岸

新澪池跡

新鼻新山

新鼻新山
新鼻新山の海側は削られて、火山の断面を観察することができる。

大路池

迷子椎
迷子椎は、幹周り7.5メートル、樹高15メートルのスダジイで、樹齢は少なくとも数百年と考えられている。
噴火を司る神が宿る神木と言われており、大路池周辺の密林に迷い込んでも、この大木を目標にすれば助かったことから迷子椎と名付けられた。
噴火を司る神が宿る神木と言われており、大路池周辺の密林に迷い込んでも、この大木を目標にすれば助かったことから迷子椎と名付けられた。

長太郎池
干潮時には外からの波が入って来ないので、子どもでも安心してフィッシュウォッチングを楽しむことができる。

大路池展望台

鉄砲沢
樹木の中に巨大な砂防ダムがある。1983年(昭和58年)の噴火では、ここにも溶岩流が流れ込み、そのうえにオオバヤシャブシが生えている。
交通アクセス
【航空機】

- 調布飛行場から約50分

(この項おわり)