登別地獄谷は温泉のデパート

2023年9月23日 撮影
登別地獄谷
登別地獄谷
登別地獄谷 (のぼりべつじごくだに) (北海道登別市登別温泉町)は、約1万年前に日和山 (ひよりやま) (標高377メートル)の火山活動でできた直径約450メートル、面積約11haの爆裂火口跡である。登別地獄谷の特徴は温泉の種類が豊富なことだ。
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登別地獄谷
登別地獄谷
ここから湧出する1日1万トンものお湯が温泉街のホテルや旅館に給湯されている。
赤茶けた岩肌、黄灰色の岩丘の裂け目からは火山ガスや煮えたぎった熱湯が噴出し、硫黄の臭いがあたり一帯を包んでいる様子から、鬼の棲む地獄とみなされている。
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登別地獄谷
登別地獄谷
地獄谷一帯を20分ほどでめぐる遊歩道が整備されており、駐車場近くの登別パークサービスセンターからまわることができる。支笏洞爺国立公園の「特別保護地区」に指定されている。
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登別地獄谷
登別地獄谷
地獄谷を源泉とする登別温泉は、アイヌの人々が薬湯として使っていたといわれており、その地名はアイヌ語の「ヌプル・ペツ」(水色の濃い川)に由来する。江戸時代から温泉の存在が知られており、明治時代に温泉宿が設けられてからは保養地・観光地となった。
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大湯沼 - 登別地獄谷
大湯沼
大湯沼は周囲約1km、最大震度22メートルのひょうたん型の沼で、沼の底では約130℃の硫黄泉が激しく噴出しており、水は灰黒色をしている。表面でも約40~50℃という高温だ。かつては、底に堆積する硫黄を採取していた。
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奥の湯 - 登別地獄谷
奥の湯
奥の湯は、日和山の爆裂火口跡の一部であり、75~85℃の灰色の硫化水素泉が湧き出している。沼の手前と中央付近の噴出が激しく、煮えたぎる湯釜のようにも見える。
源泉は、硫黄泉のほか、食塩泉、アルミニウム泉、硫酸塩泉、含アルミニウム泉、鉄泉、
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奥の湯 - 登別地獄谷
奥の湯
酸性鉄泉、重曹泉、ラジウム泉といった9種類に及び、温泉のデパートと呼ばれる。地下水が様々なルートを通って様々な鉱物を溶かし込んで、地上に噴出する。ひとつの温泉地で9種類の泉質が湧出する場所は日本でも大変珍しく、いろんな泉質を楽しむことができる。
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交通アクセス

【バス】
  • JR登別駅から約15分「登別温泉バスターミナル」下車、徒歩約10分
【自動車】
  • 道央道「登別東IC」から約10分
登別地獄谷 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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