
NTT技術史料館
NTT技術史料館(東京都武蔵野市緑町3-9-11)は2000年(平成12年)11月に開館したNTTの企業博物館で、2013年(平成25年)に閉館した逓信総合博物館内の「NTT情報通信館」より継承した展示物を含め、日本の通信技術の歴史を学ぶことができる。
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NTT技術史料館

銀座最後の電柱
写真は、日本の電話70周年の記念日である1966年(昭和41年)12月16日に銀座並木通りから撤去された木製電信柱。
撤去後に、電話線は電気・上下水道・ガスとともに地下共同溝にて管理するようになった。

翌1967年12月に、都電銀座線が廃止され、明治100年記念大銀座祭が催され、銀座の街は大きく生まれ変わった。
撤去後に、電話線は電気・上下水道・ガスとともに地下共同溝にて管理するようになった。

翌1967年12月に、都電銀座線が廃止され、明治100年記念大銀座祭が催され、銀座の街は大きく生まれ変わった。

デルビル磁石式壁掛け電話機
デルビル磁石式壁掛け電話機は、1896年(明治29年)7月に登場した。それまでのガワーベル送話器が炭素棒を使っていたのに対し、デルビルは炭素粒にして接触点の数を増やすことで感度が高まった。
木箱の中に磁石発電機、磁石電鈴、誘導線輪などの附属品が入っており、一次電池はそのすぐ下にテーブルのように取り付けた別の木箱の中にレクランシー電池二個が入っている。

電話をかけるときは、磁石発電機のハンドルを回して電話局へ信号を送り、電話局からは自動変極器からの交流を加入者に送り、加入者電話機のベルを鳴らした。
木箱の中に磁石発電機、磁石電鈴、誘導線輪などの附属品が入っており、一次電池はそのすぐ下にテーブルのように取り付けた別の木箱の中にレクランシー電池二個が入っている。

電話をかけるときは、磁石発電機のハンドルを回して電話局へ信号を送り、電話局からは自動変極器からの交流を加入者に送り、加入者電話機のベルを鳴らした。

41号M型磁石式電話器
41号M型磁石式電話器は、日本電信電話公社が1967年(昭和42年)に製造開始したもので、ハンドルを回してオペレーターを呼び出す。

4号自動式卓上電話機
4号自動式卓上電話機は、日本独自の技術開発により1950年(昭和25年)に誕生した。音響部分を徹底的に改良し、当時の最先端とも言える優秀な通話品質を実現することで、戦後復興期の社会活動を支えた。流線形のデザインも特徴だ。

大型赤公衆電話機

カード式公衆電話機

磁石式手動交換機

C400形クロスバ交換機
1926年(大正15年)に自動交換機であるステップ・バイ・ステップ交換機を輸入したが、市街通信の時には依然として交換台で手動で繋いでいた。

C400形クロスバ交換機
戦後復興から高度成長へと向かい日本経済が成長していく過程で、電話需要が急速に増大していることを受け、電電公社は海外で開発され始めたクロスバ交換機を参考にしながら、独自のC400形クロスバ交換機を完成させる。
1978年(昭和53年)には、加入電話の積滞解消により「すぐつく電話」、1979年(昭和54年)には全国自動即時化により「すぐつながる電話」を実現した。また、プッシュホンの実用化と組み合わせ、短縮ダイヤル・転送などの新サービスも提供可能となり、国民生活の利便性を飛躍的に向上させるとともに、経済発展にも大きく貢献した。
2017年(平成29年)9月に国立科学博物館の重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録された。
1978年(昭和53年)には、加入電話の積滞解消により「すぐつく電話」、1979年(昭和54年)には全国自動即時化により「すぐつながる電話」を実現した。また、プッシュホンの実用化と組み合わせ、短縮ダイヤル・転送などの新サービスも提供可能となり、国民生活の利便性を飛躍的に向上させるとともに、経済発展にも大きく貢献した。
2017年(平成29年)9月に国立科学博物館の重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録された。

D10形交換機

D60形ディジタル交換機
D60形ディジタル交換機は、交換機能すべて(制御部・通話路スイッチ部)のデジタル化を実現した交換機で、1982年(昭和57年)に導入がはじまった。電話局間をつなぐ中継用デジタル交換機として、交換機の小型化・収容数増の実現、ネットワークの大容量化・経済化に貢献した。

IBMの大型汎用機の影響を強く受けつつも、電話交換機に特化した命令セットを持つ32ビットの独自プロセッサを搭載し、マルチプロセスを実行できる。
ソフトウェアは、機能ごとに分割設計されたFB分割(Function Block)と呼ばれる開発手法を用いた。FBの規模は1000行から10万行で、1台のD60交換機に100~200個のFBを搭載する。

IBMの大型汎用機の影響を強く受けつつも、電話交換機に特化した命令セットを持つ32ビットの独自プロセッサを搭載し、マルチプロセスを実行できる。
ソフトウェアは、機能ごとに分割設計されたFB分割(Function Block)と呼ばれる開発手法を用いた。FBの規模は1000行から10万行で、1台のD60交換機に100~200個のFBを搭載する。

DT-PR200C
DT-PR200Cは、D10号A自局内の保守運用を行うためのタイプライタ付加装置(プリンタ)だ。

保守工具 5号保工道具
電話線・ネットワークの保守には工具箱が欠かせない。手入れの行き届いた工具には見とれてしまう☺

海底通信ケーブル
世界最初の海底通信ケーブルは、1851年(嘉永4年)に、英国人ブレッド兄弟によってドーバー海峡に敷設された。以後、英国を中心として世界海底ケーブル網が発達し、1871年(明治4年)にはデンマークの大北電信会社が、長崎~上海、長崎~浦塩間のケーブル2条をわが国に陸揚げした。

海底通信ケーブル中継器
現在、海底通信ケーブルは光ケーブルとなっているが、約100kmごとに中継器が設けられ、信号を増幅している。中継器は、最大水深8,000メートルの深海で故障なく作動する必要があることから、高い信頼性が要求される。

NTT武蔵野研究開発センタ
交通アクセス
【鉄道】

- 西武新宿線「東伏見駅」南口より徒歩15分
- 三鷹駅北口から「北裏」か「武蔵関駅」か「田無橋場」行に乗車、「武蔵野市役所前」にて下車、徒歩5分
- 三鷹駅北口から「NTT武蔵野研究開発センタ」行に乗車、「NTT武蔵野研究開発センタ」にて下車

近隣の情報
- NTT技術史料館では日本の電話・ネットワーク史の実物を展示:ぱふぅ家のホームページ
- 夏休みごみ探検隊:ぱふぅ家のホームページ
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- 水のバス見学会:ぱふぅ家のホームページ
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- 吉祥寺の「エーケーラボ」で死者の日のパン(2020年10月23日)
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- 11月開館予定の「むさしのエコ reゾート」:キャラクターの名前募集(2020年7月23日)
(この項おわり)