山陽新幹線 100系は2代目新幹線

1985年10月にデビュー
山陽新幹線「こだま」100系
2006年7月24日 広島駅 写真:パパぱふぅ
新幹線100系電車は、1985年(昭和60年)10月にデビューした東海道・山陽新幹線の二世代目の車両である。
東海道区間では、2003年(平成15年)9月16日、「ひかり309号」として運行されたのを最後に引退したが、山陽区間では走り続け、2012年(平成24年)3月17日に引退した。2015年(平成27年)10月1日に廃車。
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山陽新幹線「こだま」100系
2008年7月27日 新山口駅 写真:こぱふぅ
車体は、0系で問題となった騒音の低減を図るために、徐々に断面積を大きくしてゆく「流線型」とした。また、新幹線として初めて2階建車両が導入された。
車体は、0系と同じ鋼性であるが、編成重量は0系の967トンより軽く、850トン前後である(編成によって若干異なる)。
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このおかげで、編成出力が1万1千kWと0系よりやや小さいものの、起動加速度は0系より大きくなった。しかしながら、営業最高速度は0系と同じ時速220キロである。
先頭車両は、騒音と空気抵抗の低減を図るために、鋭角にした前頭部から徐々に断面積を大きくしていくシャークノーズと呼ばれる形状をしている。

2010年(平成22年)7月現在、18編成が新大阪―博多間の「こだま」として運行している。このうち3編成だけを初期の東海道色に塗り直す。

引退後は、JR西日本が京都市下京区の梅小路公園の一角に2014~15年度のオープンを目指して計画を進めている「鉄道博物館」などに、2階建て車両の保存を検討している。
山陽新幹線「こだま」100系
2008年7月27日 新山口駅 写真:パパぱふぅ
車内は、登場当時からはだいぶ様変わりした。
指定席は「2&2シート」で、東海道新幹線のグリーン車と同じ広さだ。違いが分かりやすいように、窓部分にフレッシュグリーンとダークグレーの帯を配して塗り替えた。
ただし、ドアの位置は5列シートの当時のままなので、通路から微妙にずれているのが分かる。
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100系 関連
(この項おわり)
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