AI生成コンテンツ / AI-generated content
撮影を続けていると、写真は年に数千枚の単位で増えていく。そして後になって困るのが、「あの写真をどこに保存したか分からない」という状態である。パソコンの中に「新しいフォルダー」「写真」「写真2」「デジカメ」といったフォルダーが散らばり、同じ写真が複数の場所にコピーされている。これは初心者に限らず、多くの人が一度は通る道である。
整理の要点は3つある。写真を置く場所を決めること(フォルダー)、後から見分けがつく名前を付けること(ファイル名)、そして良し悪しの印を残すこと(レーティングとキーワード)である。本項では、この3つを軸に、日付とイベント名を使ったフォルダーの作り方、ファイル名の付け方、失敗写真の扱い、検索しやすい管理、年に一度の見直しについて解説する。凝った仕組みを作る必要はない。10年続けられる簡単なルールを決めることのほうが大切である。
フォルダーで整理する
写真管理の土台はフォルダーである。写真管理ソフトのカタログ機能はソフト固有の仕組みであり、乗り換えやサービス終了で引き継げないことがある。フォルダーとファイル名は、どのパソコンでも、どのソフトでも読める。まずフォルダーで骨格を作り、ソフトの機能はその上に載せる。

最初に決めるのは、写真の置き場所を1か所にまとめることである。Windowsなら「ピクチャ」の下に「Photo」フォルダーを1つ作り、以後すべての写真をその中に入れる。デスクトップやダウンロードフォルダーに散らばっていると、バックアップから漏れる。

階層は深くしすぎない。年→撮影単位の2階層に、必要なら書き出し用の1階層を足す程度でよい。深いと取り込みのたびに手間が増え、続かなくなる。
最初に決めるのは、写真の置き場所を1か所にまとめることである。Windowsなら「ピクチャ」の下に「Photo」フォルダーを1つ作り、以後すべての写真をその中に入れる。デスクトップやダウンロードフォルダーに散らばっていると、バックアップから漏れる。
階層は深くしすぎない。年→撮影単位の2階層に、必要なら書き出し用の1階層を足す程度でよい。深いと取り込みのたびに手間が増え、続かなくなる。
日付別、イベント別、被写体別の整理
AI生成コンテンツ / AI-generated content
フォルダー名は、日付+イベント名を勧める。日付はYYYYMMDDの8桁の半角数字で書く。こうすれば、名前順に並べ替えただけで時系列順になる。「2026-7-6」のように桁数が揃わないと、並べ替えたときに順序が崩れる。

たとえば、次のようになる。

被写体別のフォルダー分けは長続きしない。1回の撮影に風景も人物も花も混在するため、どこに入れるか迷い、同じ写真を複製することになる。被写体での分類は、フォルダーではなく後述のキーワードで行う。
たとえば、次のようになる。
- 20260706_上野動物園
- 20260815_家族旅行_箱根
- 20260923_彼岸花_巾着田
被写体別のフォルダー分けは長続きしない。1回の撮影に風景も人物も花も混在するため、どこに入れるか迷い、同じ写真を複製することになる。被写体での分類は、フォルダーではなく後述のキーワードで行う。
| 分け方 | 例 | 向き・不向き |
|---|---|---|
| 日付+イベント名 | 20260815_家族旅行_箱根 | 基本形。名前順=時系列順になる |
| 年でまとめる | 2026/20260815_家族旅行_箱根 | 枚数が増えたときの上位階層に向く |
| 日付だけ | 20260815 | 内容が分からず、後から探しにくい |
| イベント名だけ | 家族旅行 | 毎年同じ名前になり、区別できない |
| 被写体別 | 風景/人物/花 | 1回の撮影が分断され、分類に迷う |
| 桁の揃わない日付 | 2026-8-15_箱根 | 並べ替えたときに順序が崩れる |
ファイル名の付け方
カメラが付けるファイル名は、IMG_0001.JPG、DSC_0001.JPG といった記号+連番の形式である。この連番は9999で一巡して0001に戻るため、複数の撮影分を1か所にまとめた瞬間に上書きの危険が生じる。

対策は、撮影日時を先頭に付けた名前にリネームすることである。たとえば 20260706_143205_0123.jpg のように、撮影日・時刻・元の連番を並べる。ファイル単体で撮影日が分かり、フォルダーから出しても迷わない。一括リネームは、写真管理ソフトの書き出し機能や、XnViewのような画像管理ソフトで自動的に行える。

名前に使う文字は、半角の英数字とアンダースコアを基本にする。円記号(\)、スラッシュ(/)、コロン(:)、アスタリスク(*)、疑問符(?)、二重引用符(")、不等号(< >)、縦棒()は、そもそもファイル名に使えない。日本語も使えるが、外部サービスに渡すと文字化けすることがあるため、イベント名の部分に留めたい。
対策は、撮影日時を先頭に付けた名前にリネームすることである。たとえば 20260706_143205_0123.jpg のように、撮影日・時刻・元の連番を並べる。ファイル単体で撮影日が分かり、フォルダーから出しても迷わない。一括リネームは、写真管理ソフトの書き出し機能や、XnViewのような画像管理ソフトで自動的に行える。
名前に使う文字は、半角の英数字とアンダースコアを基本にする。円記号(\)、スラッシュ(/)、コロン(:)、アスタリスク(*)、疑問符(?)、二重引用符(")、不等号(< >)、縦棒(
レーティング、タグ、キーワード
星とキーワードを付けておくと、後から一括で絞り込める
AI生成コンテンツ / AI-generated content
AI生成コンテンツ / AI-generated content
取り込んだ写真をすべて同じ扱いにしていると、見返すたびに全部を見ることになる。そこで使うのがレーティング(星の数)である。多くの写真管理ソフトが対応しており、0〜5の星を付けられる。

5段階すべてを使い分けようとすると1枚ごとに迷うので、最初は「星なし=未選別」「星3=残す」「星5=公開・プリント候補」の3段階で十分である。Lightroom Classicには星とは別に採用/除外のフラグやカラーラベルもあるが、まずは星だけでよい。
5段階すべてを使い分けようとすると1枚ごとに迷うので、最初は「星なし=未選別」「星3=残す」「星5=公開・プリント候補」の3段階で十分である。Lightroom Classicには星とは別に採用/除外のフラグやカラーラベルもあるが、まずは星だけでよい。
キーワード(タグ)は、被写体や場所を言葉で付けておく仕組みである。「桜」「猫」「上野」のように付けておけば、フォルダーをまたいで絞り込める。フォルダーでは1枚を1か所にしか置けないが、キーワードは何個でも付けられる。

保存先には注意が要る。JPEGならキーワードはファイル内(IPTC/XMP領域)に書き込まれるが、RAWでは同名のXMPサイドカーファイルに保存されることが多く、写真ファイルだけを移すと失われる。Windowsエクスプローラーの「タグ」は一部の形式にしか付けられず、macOSのFinderのタグは別のOSに渡すと消える。長く残すキーワードは、写真管理ソフトで付けたい。
保存先には注意が要る。JPEGならキーワードはファイル内(IPTC/XMP領域)に書き込まれるが、RAWでは同名のXMPサイドカーファイルに保存されることが多く、写真ファイルだけを移すと失われる。Windowsエクスプローラーの「タグ」は一部の形式にしか付けられず、macOSのFinderのタグは別のOSに渡すと消える。長く残すキーワードは、写真管理ソフトで付けたい。
| 印 | 意味 | その後の扱い |
|---|---|---|
| 星なし | 未選別 | そのまま保管する。消さない |
| 星1 | 保留(迷ったもの) | 年に一度の整理で判断する |
| 星3 | 残す | 現像・補正の候補にする |
| 星5 | 公開・プリント候補 | SNS投稿、フォトブック、年間ベスト |
失敗写真をどう扱うか
明らかな失敗写真、たとえば真っ黒、真っ白、レンズキャップ、足元の地面は、取り込んだ直後に削除してよい。残しても見返すことはなく、検索の邪魔になる。

一方で、迷ったものは削除しない。少しブレていても表情がよければ後で使えるし、何気なく撮った街角の1枚が10年後には貴重な記録になることがある。ストレージの値段より、消してしまった判断のほうが高くつく。

迷う写真は、削除ではなく分離する。星1を付けるか、撮影フォルダーの中に「_hold」という保留用のサブフォルダーを作って移す。ふだんの閲覧では目に入らず、必要なときには残っている。

削除は、必ず取り込みとバックアップが終わってから行う。カメラの小さなモニターで消してしまうと、大きな画面で見れば使えたはずの写真まで失う(「4.1 写真データの取り込みと確認」参照)。
一方で、迷ったものは削除しない。少しブレていても表情がよければ後で使えるし、何気なく撮った街角の1枚が10年後には貴重な記録になることがある。ストレージの値段より、消してしまった判断のほうが高くつく。
迷う写真は、削除ではなく分離する。星1を付けるか、撮影フォルダーの中に「_hold」という保留用のサブフォルダーを作って移す。ふだんの閲覧では目に入らず、必要なときには残っている。
削除は、必ず取り込みとバックアップが終わってから行う。カメラの小さなモニターで消してしまうと、大きな画面で見れば使えたはずの写真まで失う(「4.1 写真データの取り込みと確認」参照)。
検索しやすい管理方法
探し方には3つの入口がある。日付から探す、言葉(キーワードや人物名)から探す、場所(位置情報)から探す、である。

日付にはフォルダー名の8桁が、言葉にはキーワードが、場所にはExifの位置情報が効いてくる。前項「4.6 写真を公開する」で述べたとおり、位置情報は公開する段階で削除するものであり、保管用のデータには残しておくと検索や地図表示に使える。

Googleフォトなどのクラウドサービスは、写っている内容を自動判定して検索できるようにしてくれる。ただし判定結果はサービス側にあり、解約や仕様変更で使えなくなる。自動認識は補助と考え、手元にはフォルダー名・ファイル名・キーワードの形で残しておきたい。

もう1つ勧めたいのは、写真フォルダーの最上位に、整理ルールを書いたテキストファイルを1つ置くことである。「フォルダー名は日付8桁+イベント名」「星3以上が残すもの」といった数行でよい。数年ぶりに整理を再開したときや、家族が後から見るときに役に立つ。
日付にはフォルダー名の8桁が、言葉にはキーワードが、場所にはExifの位置情報が効いてくる。前項「4.6 写真を公開する」で述べたとおり、位置情報は公開する段階で削除するものであり、保管用のデータには残しておくと検索や地図表示に使える。
Googleフォトなどのクラウドサービスは、写っている内容を自動判定して検索できるようにしてくれる。ただし判定結果はサービス側にあり、解約や仕様変更で使えなくなる。自動認識は補助と考え、手元にはフォルダー名・ファイル名・キーワードの形で残しておきたい。
もう1つ勧めたいのは、写真フォルダーの最上位に、整理ルールを書いたテキストファイルを1つ置くことである。「フォルダー名は日付8桁+イベント名」「星3以上が残すもの」といった数行でよい。数年ぶりに整理を再開したときや、家族が後から見るときに役に立つ。
| 探し方 | 手がかり | 用意しておくこと |
|---|---|---|
| いつ撮ったか | フォルダー名・ファイル名の日付 | YYYYMMDDの8桁で統一する |
| 何が写っているか | キーワード(タグ) | 写真管理ソフトでキーワードを付ける |
| どこで撮ったか | ExifのGPS(緯度・経度) | 保管用データの位置情報は消さない |
| 出来のよい写真 | レーティング(星) | 星3・星5の2段階だけでも付ける |
| どの機材で撮ったか | Exifの機種名・レンズ・設定 | Exifを削除しない |
年に一度の整理
年に一度、1年分をまとめて見直す日を作る
AI生成コンテンツ / AI-generated content
AI生成コンテンツ / AI-generated content
日々の整理は取りこぼしが出る。年末や年度末など区切りのよい時期に、まとめて見直す日を作ることを勧める。半日もあれば終わる。
やることは、次のとおりである。
- 「未整理」「取り込み」といった仮の置き場フォルダーを空にする。
- フォルダー名の書き方が揺れているもの(日付の桁数、区切り文字)を統一する。
- 保留にしていた写真を、残すか消すか判断する。
- その年のベストを20〜30枚選び、星5を付ける。
- バックアップが実際に取れているか、別の保存先から1枚開いて確かめる。
- 同じ写真が複数の場所にある重複を整理する。
参考サイト
- XnView MP で画像管理:ぱふぅ家のホームページ
- 8.3 Exif情報(PythonでExif情報を取得・削除する):ぱふぅ家のホームページ
- Lightroom Classic で写真のフラグ、ラベルおよび評価を設定する方法:アドビ
- 写りの良い写真だけを選ぶ方法:アドビ
- How Lightroom Classic catalogs work:アドビ
- Lightroomの使い方 第3回 フラグ、レーティング、カラーラベルの写真選別方法:フォトグラファン
- 「簡単デジカメ写真整理」デジカメ写真を撮影日時ごとにフォルダー分け:窓の杜
- PC・スマホ・デジカメ写真の整理テクニック:NTTコミュニケーションズ マイポケット
- 画像ファイルのプロパティから詳細情報を編集する方法:NEC LAVIE
(この項おわり)

大きな写真