
その後、毎年夏休みには決まって太陽黒点観測を行った。
当時の屈折望遠鏡のレンズにはアクロマートしかなく、単焦点では色収差が出るため、たいていの屈折望遠鏡はf=1,000mm以上の“長い筒”であった。

重さ10キロ余りの望遠鏡を、2階の部屋から物干し台に出すのは、小学生のパパぱふぅにとっては大変な作業であった。
祖父が「楽しいか?」と聞くので、「楽しいさ」と答えたものである。(その祖父は間もなく胃癌で他界した。)

その後、赤道儀架台「AR-1」を購入、旧式の4センチ屈折をガイド望遠鏡にし、手作りのモータードライブを搭載するなどの改造を行い、一眼レフカメラ PENTAX MX を使った天体写真撮影も頻繁に行った。
また、1987年(昭和62年)9月23日の金環日食の際には沖縄までこの望遠鏡を運び、連続写真撮影を行っている。搭乗時の手荷物検査で、えらく時間をとられたものである。

それから四半世紀、ハワイにすばる天文台が建設されたが、パパぱふぅにとっては、こちらの「スバル」が世界最強の望遠鏡であり続けた。
当時の屈折望遠鏡のレンズにはアクロマートしかなく、単焦点では色収差が出るため、たいていの屈折望遠鏡はf=1,000mm以上の“長い筒”であった。

重さ10キロ余りの望遠鏡を、2階の部屋から物干し台に出すのは、小学生のパパぱふぅにとっては大変な作業であった。
祖父が「楽しいか?」と聞くので、「楽しいさ」と答えたものである。(その祖父は間もなく胃癌で他界した。)

その後、赤道儀架台「AR-1」を購入、旧式の4センチ屈折をガイド望遠鏡にし、手作りのモータードライブを搭載するなどの改造を行い、一眼レフカメラ PENTAX MX を使った天体写真撮影も頻繁に行った。
また、1987年(昭和62年)9月23日の金環日食の際には沖縄までこの望遠鏡を運び、連続写真撮影を行っている。搭乗時の手荷物検査で、えらく時間をとられたものである。

それから四半世紀、ハワイにすばる天文台が建設されたが、パパぱふぅにとっては、こちらの「スバル」が世界最強の望遠鏡であり続けた。
主要スペック
項目 | 仕様 | コメント |
---|---|---|
方式 | 屈折式(アクロマートレンズ) | |
口径 | 68ミリ | 当時、この価格帯では大きい方だった。 |
焦点距離 | 1,000mm | |
架台 | 経緯台(クランプ、微動装置付) | |
重量 | 10.5キロ | 小中学生の当時、とても重く感じた。 |
ファインダー | 口径30mm | |
付属品 | アイピース(HM20m,HM8mm),天頂プリズム,サングラス,太陽絞りキャップ |
(この項おわり)
天文少年だったパパぱふぅは、祖父にプレゼントしてもらった4センチ屈折望遠鏡の性能には不満だった。そこで、正月になると親戚中を回ってお年玉をかき集めて、ようやく新しい望遠鏡を手に入れた。定価4万7千の物を4万円前後で購入した。
最初に見た土星とプレアデス星団(すばる星)の美しさは、いまでも頭に焼き付いて離れない。