『堀江本。』――起業とは?

堀江貴文=著
表紙 堀江本。
著者 堀江貴文
出版社 ゴマブックス
サイズ 単行本
発売日 2005年04月
価格 1,430円(税込)
ISBN 9784777101184
私か大学に行かなくなったのも、教授は自分の本の内容以上のことは話さないということが分かったからだ。起業している人は、私の講演を聞く暇があったら営業に走ったほうが良い。(75ページ)

概要

起業家のイラスト(男性)
ライブドア社長の堀江貴文さんのブログ本である。
ブログを書籍として出版することに疑問を感じている自分だが、案の定、本書の内容はウチの子ども(7歳)の日記と同じレベルである。読んでいてイタすぎる。通勤電車の片道(30分)で読み飛ばせてしまった。

本書の冒頭に、「若い人は、やっぱり早くに起業すべきだと思う。これは持論、というより確信」(39ページ)と書いてありますが、労働人口すべてが起業しちゃったら困るでしょ(笑)。私のように、上司を支えるのが好きでサラリーマンをやっている人間だっているわけですから。いろいろな仕事をしてみて、自分のキャラクタを熟知した上で、起業したい人は起業すればいいと思う。
それにしても、「私が講演で話すことなど私の本に全部書いてあるに決まっている」(74ページ)と仰るなら、私は一生、堀江さんの講演には足を運ばないでしょう。サラリーマンにとって、ブログと同じ程度の内容の講演を聴くのは時間の無駄だから(笑)。

本書の収穫といえば、ニッポン放送株取得騒動のスタートの時点で、「朝一の取締役会でCB発行を決議する。これまでの人生で一番大きな意思決定をした瞬間かもしれない」(206ページ)という思いがあったことが分かったこと。堀江さんでも覚悟するときは覚悟するのですね。
(2005年9月23日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
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