ヒルズな人たち | |||
著者 | 佐々木 俊尚 | ||
出版社 | 小学館 | ||
サイズ | 単行本 |
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発売日 | 2005年04月11日頃 | ||
価格 | 1,540円(税込) | ||
ISBN | 9784093875646 |
彼らには、頼るべき世界観も、安心できる大家族的集団もない。そうしたものが崩壊してなくなってしまった後の更地に、彼ら新世代のネット起業家たちが登場してきたからだ。(253ページ)
概要
これら10人の「ネット起業家たちには、2つの世代的特徴がある」と筆者は言う。「ひとつは1960年代半ばに生まれた昔の『新人類』世代であり、もうひとつは。1970年代前半生まれの団塊ジュニア世代である」。新人類世代の私としては、楽天の三木谷社長や光通信の重田社長は、とても身近に感じる存在である。そして、われわれの世代が社会に変革をもたらしていると思うと、自分も頑張ろうという気持ちになれる。
しかし、筆者は非情にも、こう続ける。「しかし彼らには、頼るべき世界観も、安心できる大家族的集団もない」。それはあるかもしれない。サラリーマン生活の中で理不尽なことがあっても、私には帰る家がある。彼らはどうなのだろうか。そういう漠然とした不安から、私は今でもサラリーマン生活を続けている。
なお、本書の中では、インタビューを密に行った人と、そうでない人があるようだ。後者については、筆者の主観と事実を区別しにくいので、その意味では本書はドキュメンタリー本とは呼べないだろう。
しかし、筆者は非情にも、こう続ける。「しかし彼らには、頼るべき世界観も、安心できる大家族的集団もない」。それはあるかもしれない。サラリーマン生活の中で理不尽なことがあっても、私には帰る家がある。彼らはどうなのだろうか。そういう漠然とした不安から、私は今でもサラリーマン生活を続けている。
なお、本書の中では、インタビューを密に行った人と、そうでない人があるようだ。後者については、筆者の主観と事実を区別しにくいので、その意味では本書はドキュメンタリー本とは呼べないだろう。
(2005年7月5日 読了)
参考サイト
- ヒルズな人たち:小学館
- 佐々木俊尚@sasakitoshinao:Twitter
- 佐々木俊尚
- 六本木ヒルズ「森タワー」から東京を眺める:ぱふぅ家のホームページ
- 『徹底抗戦』――ホリエモンか語る事件の真相:ぱふぅ家のホームページ
- 『ヒルズな人たち』(佐々木 俊尚,2005年04月)
- 『既存のビジネスを破壊する』(佐々木 俊尚,2006年04月)
- 『ネットvs.リアルの衝突』(佐々木 俊尚,2006年12月)
- 『レイヤー化する世界』(佐々木俊尚,2013年06月)
(この項おわり)