

銀塩フィルムを使ったことがある人間なら、35ミリ判よりフィルムサイズの大きいブローニー判の方が美しく撮れることを知っている。いくら有効画素数が多くても、光を取り入れるレンズと、それを記録するCCDが大きくなければ、十分な情報量を得ることができないからである。
これはアナログがデジタルになっても変わらない真理である。
これはアナログがデジタルになっても変わらない真理である。
というわけで、当初は一眼デジカメの購入を検討していた。が、軽いデジカメに慣れてしまうと、一眼デジカメの大きさ・重さにびっくりしてしまう(銀塩より軽いはずなのだが)。

CCDサイズでいえば、LUMIX DMC-FZ30(1/1.8インチ) が下限だと考えていたのだが、店頭でFZ7(1/2.5インチ)の軽さに押され、日和ってしまった。

CCDサイズでいえば、LUMIX DMC-FZ30(1/1.8インチ) が下限だと考えていたのだが、店頭でFZ7(1/2.5インチ)の軽さに押され、日和ってしまった。
実際に使ってみると、CCDが同じ1/2.5インチの PowerShot A530 に比べ、銀塩に近い仕上がりになっている。これは、ライカ VARIO-ELMARIT レンズが優れたレンズであることによる部分が大きい。
LUMIX DMC-FZ7の光学ズームは12倍――望遠側は35ミリ換算で432ミリである。しかも、ほとんどブレない。LUMIX の手ぶれ補正機能が優れていることもあるが、望遠側でシャッタースピードが落ちていないという影響も大きい。
本機の絞りは、F2.8(広角側)~F3.3(望遠側) と、望遠側での変動が小さい。
他のコンパクトデジカメのスペックを見れば分かるが、普通のレンズでは望遠側で3段階以上暗くなる。これだけを見ても、ライカ VARIO-ELMARIT レンズが非凡なレンズであることがわかる。

撮影したデータ(600万画素)をトリミングする(300万画素)ことによる「EX光学ズーム」機能とデジタルズームを合わせて66倍というカタログ表記があるが、これは使わない方がいいだろう。画像が荒れるだけである。一般的用途なら12倍で十分だ。

広角側が、35ミリ換算で36ミリというのがもの足りないが、1/2.5 インチCCDではやむを得ないところだろう。狭い室内ではワイドコンバータが必要である。
ぱふぅ家では、連写してソフトウェアでパノラマ写真化している。
LUMIX DMC-FZ7の光学ズームは12倍――望遠側は35ミリ換算で432ミリである。しかも、ほとんどブレない。LUMIX の手ぶれ補正機能が優れていることもあるが、望遠側でシャッタースピードが落ちていないという影響も大きい。
本機の絞りは、F2.8(広角側)~F3.3(望遠側) と、望遠側での変動が小さい。
他のコンパクトデジカメのスペックを見れば分かるが、普通のレンズでは望遠側で3段階以上暗くなる。これだけを見ても、ライカ VARIO-ELMARIT レンズが非凡なレンズであることがわかる。

撮影したデータ(600万画素)をトリミングする(300万画素)ことによる「EX光学ズーム」機能とデジタルズームを合わせて66倍というカタログ表記があるが、これは使わない方がいいだろう。画像が荒れるだけである。一般的用途なら12倍で十分だ。

広角側が、35ミリ換算で36ミリというのがもの足りないが、1/2.5 インチCCDではやむを得ないところだろう。狭い室内ではワイドコンバータが必要である。
ぱふぅ家では、連写してソフトウェアでパノラマ写真化している。

露出は、プログラムAEと絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出をダイヤル切り換えする。銀塩カメラと同じ操作である。ホワイトバランスも簡単に調整できるので、逆光下での撮影も問題ない。

たとえ逆光で暗くなった写真でも、情報量が多いので、PhotoShop Elements で違和感なく補正できた。これも VARIO-ELMARIT レンズの性能のおかげである。

たとえ逆光で暗くなった写真でも、情報量が多いので、PhotoShop Elements で違和感なく補正できた。これも VARIO-ELMARIT レンズの性能のおかげである。

フォーカスの手動調整などは、パッドのようなジョイスティックによって行う。ボタンが小さいので、慣れるまで辛い。

高感度モードで ISO 800/1600まで増感できるが、画像がかなり荒くなる。この感度では PowerShot A530 の方が画質がよい。ストロボが使えない場所での非常手段と考えるべきだ。

高感度モードで ISO 800/1600まで増感できるが、画像がかなり荒くなる。この感度では PowerShot A530 の方が画質がよい。ストロボが使えない場所での非常手段と考えるべきだ。

ストロボ部分は、ワンタッチで飛び出すようになっている。ストロボ部分を閉じておけば発光しないので、とても分かりやすい。

動画撮影は VGA(640×480ドット)、30フレーム/秒である。デジタルビデオにも劣らないほどの良い画質だ。音もよく録れる。
ただし、動画撮影開始時点でフォーカスや絞りが固定されるので、奥行き方向に動く被写体の撮影には不向きである。

動画撮影は VGA(640×480ドット)、30フレーム/秒である。デジタルビデオにも劣らないほどの良い画質だ。音もよく録れる。
ただし、動画撮影開始時点でフォーカスや絞りが固定されるので、奥行き方向に動く被写体の撮影には不向きである。

バッテリーは専用充電池である。静止画だけなら 300 枚は撮影できる。充電器を含めてコンパクトなので、旅先でも持ち歩ける。

ソフトケース、予備のバッテリー、記録用に1Gバイトの SDメモリカードを追加購入した。
600 万画素時でも、JPEG 記録なら1Gバイトで300 枚以上撮影できる。これで十分だと考えていたのだが、旅行先で使い切ってしまった。銀塩だったらあり得ない撮影枚数である。
そこで、フォトストレージとして ZEN VISION を購入した。
600 万画素時でも、JPEG 記録なら1Gバイトで300 枚以上撮影できる。これで十分だと考えていたのだが、旅行先で使い切ってしまった。銀塩だったらあり得ない撮影枚数である。
そこで、フォトストレージとして ZEN VISION を購入した。
主要スペック
項目 | 仕様 | コメント |
---|---|---|
レンズ | ライカDC VARIO-ELMARITレンズ 光学ズーム 12倍 |
旅先でも運動会でも十分 |
開放絞り値 | F2.8(広角側)~F3.3(望遠側) | F値の変化が少ないのはありがたい。 |
焦点距離 | f=6~72mm(35mm判換算:36~432mm相当) | 広角側がやや足りない。 |
撮影可能範囲 | 通常:ワイド端30cm(MF時は5cm)/テレ端2m~∞ A/S/M:ワイド端5cm/テレ端2m~∞ マクロ/かんたん/動画(テレ端以外):ワイド端5cm/テレ端2m~∞ マクロ/かんたん/動画(テレ端時):100cm~∞ |
|
撮像素子 | 1/2.5型CCD 総画素数637万画素(有効画素数600万画素) 原色カラーフィルター |
|
フォーカス | 通常/マクロ(モードダイヤル)、9点/高速3点/高速1点/1点/スポット、マニュアルフォーカス(ジョイスティック)/コンティニュアスAF切換え、AF補助光 | |
ISO感度 | オート/80/100/200/400 高感度モード時:オート/800/1600 |
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露出 | プログラムAE(P)、絞り優先AE(A)、シャッター優先AE(S)、マニュアル露出(M)、プログラムシフト(Pモード時) 露出補正 1/3EVステップ、-2~+2 EV かんたんモード時:逆光補正 |
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測光方式 | インテリジェント評価測光/中央重点測光/スポット測光 | |
シャッタースピード | 60~1/2,000秒 | |
画像ファイル形式 | 静止画:JPEG(DCF/Exif2.2準拠)、TIFF(RGB)、DPOF対応 音声付き静止画:JPEG(DCF/Exif2.2準拠)+QuickTimeTM 動画:QuickTime Motion JPEG |
|
記録画素数 | (静止画) [4:3] 2816×2112画素(6M)、2304×1728画素(4M)、2048×1536画素(3M)、1600×1200画素(2M)、1280×960画素(1M)、640×480画素(0.3M)[3:2] 2816×1880画素(5M)、2048×1360画素(2.5M)、[16:9] 2816×1584画素(4.5M)、1920×1080画素(2M) | |
連写撮影 | 高速連写(H)3コマ/秒 最大13コマ(スタンダード) 最大7コマ(ファイン) 低速連写(L)2コマ/秒 最大13コマ(スタンダード) 最大7コマ(ファイン) フリー連写モード(∞) カード使用可能容量いっぱいまで連写可能、連写速度はカード書き込み速度に依存。2GB SDメモリーカードまで対応 |
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液晶モニター | 2.5型 11.4万画素 | |
記録メディア | SDメモリーカード/マルチメディアカード(静止画のみ対応) | |
インターフェース | >DC入力 AV出力(NTSC/PAL) USB(マスストレージ/PTP) |
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電源 | リチウムイオンバッテリーパック(付属、7.2V,710mAh) ACアダプター(別売、100~240V 対応) |
|
外形寸法 | 幅約112.5×高さ約72.2×奥行き約79.0mm(突起部を除く) | |
質量 | 約310g(本体) 約357g(メモリーカード、付属バッテリーパック含む) |
(この項おわり)
2012年(平成24年)にデジタル一眼レフ「EOS 6D」を購入するまで、ぱふぅ家の主力カメラとなる。
いままでぱふぅ家で使っていたDS-7などのデジカメは、所詮はデジカメというレベルの機種ばかりであった。今回は、銀塩カメラに代わる本格的なデジカメを購入しようということで、レンズとCCDの大きさに着目して機種選定を行った。