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エリートの創造 | ||
著者 | 和田秀樹(心理・教育評論家) | ||
出版社 | CCCメディアハウス | ||
サイズ | 単行本 |
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発売日 | 2003年08月 | ||
価格 | 1,760円(税込) | ||
ISBN | 9784484032030 |
つまり真のエリートとは、個人の利益より国益を優先できる人ということになろう。(88ページ)
概要

子どもを持つ親なら、誰でも一度は、その子をエリートに育てたいと考えたことがあるだろう。しかし、「エリート」の定義とは何だろうか。すべての親が同じ定義のもと、エリート教育に奔走しているのだろうか。
そんなわけで、灘高校から東京大学医学部に入り、精神科医として、また受験期の子どもを持つ父親でもある和田秀樹さんの著作を読んでみた。
そんなわけで、灘高校から東京大学医学部に入り、精神科医として、また受験期の子どもを持つ父親でもある和田秀樹さんの著作を読んでみた。
少なくとも、私の「エリート」の定義は、和田先生と似ている。「真のエリートとは、個人の利益より国益を優先できる人」(88ページ)であり、「エリートこそ、競争を続け、一生勉強を続けるべき」(182ページ)だと思う。では、エリートになるために受験競争が不要かというと、「だからといって学力をおろそかにしてよいとは思えない」(49ページ)のである。

これを敷衍するならば、エリートの親たる自分自身もまた、愛国心を持ち、一生競争の場に身を捧げなければならないはずである。自分の年収はともかく、会社に社会的責任を果たさせ、社会に還元することが第一義である。同期だけでなく社外のライバルと競争し、よりよい社会を目指すべく日々努力を怠らない――これができなければ、自分の子どもに「勉強しろ」とは言えない。

大変な毎日であるが、望むらくば、私の気力が続くうちに、子どもが立派な社会人として巣立っていってほしい。

これを敷衍するならば、エリートの親たる自分自身もまた、愛国心を持ち、一生競争の場に身を捧げなければならないはずである。自分の年収はともかく、会社に社会的責任を果たさせ、社会に還元することが第一義である。同期だけでなく社外のライバルと競争し、よりよい社会を目指すべく日々努力を怠らない――これができなければ、自分の子どもに「勉強しろ」とは言えない。

大変な毎日であるが、望むらくば、私の気力が続くうちに、子どもが立派な社会人として巣立っていってほしい。
(2007年10月22日 読了)
参考サイト
- ヒデキワダ・ドットコム:和田秀樹 公式ポータルサイト
- 『感情暴走社会』(和田秀樹=著):ぱふぅ家のホームページ
- 『比べてわかる!フロイトとアドラーの心理学』(和田秀樹=著):ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)