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格差社会 | ||
著者 | 橘木 俊詔 | ||
出版社 | 岩波書店 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2006年09月20日頃 | ||
価格 | 924円(税込) | ||
ISBN | 9784004310334 |
私たちが「平等・不平等」と言う時には、「結果の平等・不平等」、あるいは「機会の平等・不平等」を区別する必要があります。(112ページ)
概要

経済学者の橘木俊詔さんが、厚生労働省やOECDの統計に基づき、日本国内だけでなく、各国と比較したうえで、日本には格差がある事実を伝える。

統計データに基づくという点では説得力があるのだが、現場の取材――たとえば、本書の中で問題にしている母子家庭、フリーター、ニートなど――が無い点で、迫力には欠ける。

統計データに基づくという点では説得力があるのだが、現場の取材――たとえば、本書の中で問題にしている母子家庭、フリーター、ニートなど――が無い点で、迫力には欠ける。
とはいえ、日本の都市部では最低賃金が生活保護支給額より低いなど、ワーキングプアの原因を論理的に明らかにするあたり、「勝ち組/負け組」といった感情論で終始するよりは建設的である。

ちょうど青木・参院議長が「格差は事実」として安部総理に問いただしていることもあり、注目の1冊である。

ちょうど青木・参院議長が「格差は事実」として安部総理に問いただしていることもあり、注目の1冊である。
(2007年2月3日 読了)
参考サイト
- 格差社会:岩波書店
- 『下流社会(第2章)』――酒の肴としては面白い:ぱふぅ家のホームページ
- 『とてつもない日本』――同胞よ、閣下に続け!:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)