『格差社会』――日本には格差がある

橘木俊詔=著
表紙 格差社会
著者 橘木俊詔
出版社 岩波書店
サイズ 新書
発売日 2006年09月
価格 858円(税込)
ISBN 9784004310334
私たちが「平等・不平等」と言う時には、「結果の平等・不平等」、あるいは「機会の平等・不平等」を区別する必要があります。(112ページ)

概要

賃金格差のイラスト(男女)
経済学者の橘木俊詔 (たちばなき としあき) さんが、厚生労働省やOECDの統計に基づき、日本国内だけでなく、各国と比較したうえで、日本には格差がある事実を伝える。

統計データに基づくという点では説得力があるのだが、現場の取材――たとえば、本書の中で問題にしている母子家庭、フリーター、ニートなど――が無い点で、迫力には欠ける。
とはいえ、日本の都市部では最低賃金が生活保護支給額より低いなど、ワーキングプアの原因を論理的に明らかにするあたり、「勝ち組/負け組」といった感情論で終始するよりは建設的である。

ちょうど青木・参院議長が「格差は事実」として安部総理に問いただしていることもあり、注目の1冊である。
(2007年2月3日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
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