Androidアプリ「ezPDF Reader」で自炊本を読む

2011年7月 購入
ezPDF Reader
ezPDF Reader」は、ドキュメントスキャナ「ScanSnap S1500」を使って自炊したりオンラインストアから購入した電子書籍を、AndroidタブレットSMT-i9100」で読むために購入したPDFファイル・リーダーである。
種別 ユーティリティ
価格 0.99ドル(Androidマーケット)
動作環境 Android 2.1 以上
製作者 株式会社ユニドックス
公式サイト https://www.unidocs.com/
ezPDF Reader
Android用のPDFリーダーとしては、本家Adobeから「Adobe Reader」が無償配布されているが、現時点ではマーキングを追加できない。そこで ezPDF Reader を購入した。

画面回転に対応しており、文庫・新書・単行本などの場合は1ページを縦向きで、雑誌などの場合は1ページを横向きで(SMT-i9100の画面で1ページ全体を表示するのは難しい)表示すると見やすい。
上下に表示されるメニューバーは、時間が経過すると自動的に隠れる。

著作権の関係上、当サイトの記事「SMT-i9100」をPDFにして表示したものを左図に示す。
このページのように長尺のPDFファイルの場合、スクロールを禁止して自動的にページ分割することもできる(ここでは4ページに分割されている)。
ezPDF Reader
上の画面を拡大したもの(実際にSMT-i9100で表示したもの)。
ユニドックスという日本の会社が開発したもので、日本語文書も見やすくヘルプも日本語表示で扱いやすいのだが、メッセージの一部中国人が作ったかのような表現があるのはご愛敬。

フォント埋め込みを行っていないPDFファイルの場合、Android端末のフォントによって見やすさが変わってくる。

操作は簡素で、画面左をドラッグすると次ページへ、右をドラッグすると前ページへ戻る(PDFファイル作成の時の設定した閉じ方向に従う)。このとき、実際に紙のページをめくるようなアニメーションが表示される。Android端末を縦向きに持ち、右手の親指でページをめくっていけるので違和感が少ない。
また、Androidのメニューボタンをクリックすれば、各種機能へのメニュー画面が表示される。
ezPDF Reader
テキストが埋め込まれているPDFの場合、上手のように強調、下線、ノートなどの追加ができる。強調したい部分を長くクリックすると範囲選択が表示されるので、○印を移動して選択範囲を調整する。
ここで追加した強調、下線、ノートなどはPDF標準に基づくものなので、あとでPCのPDF Readerなどでも確認することができる。
マーキングを行う際、事前に複製ファイルを作るかどうかたずねてくる点も親切だ。
ezPDF Reader
テキストが埋め込まれているPDFの場合、このようにテキストのみをコントラスト反転表示することができる。この方が目には優しいと思う。

日常、以下のような使い方をしている。
  • ドキュメントスキャナ(ScanSnap S1500)を使って書籍をPDFファイルにする。
  • Adobe Acrobatを使ってOCRを行うとともに、目次などを追加しておく。
  • できあがったPDFいるをNAS(TS-109ProII)に保管する。
  • NASからPDFファイルをAndroid端末(SMT-i9100)にダウンロードする。
  • ezPDF Reader を使って読みながら、必要な箇所を強調したりノートを書き加えていく。
  • 読み終わったPDFファイルをNASへ書き戻す。(複製は作らない)

主要機能

機能 説明 コメント
LINK機能 文書中に埋め込まれるリンクをたどってジャンプする。  
横Scroll Lock 長いページの場合、横スクロールを禁止してページめくりができる。 長尺のWebページをPDF化した場合に便利だ。
パスワ―ドPDF閲覧 パスワード付きPDFを読むことができる。  
単語検索 テキスト付きのPDFの場合、検索ができる。  
Outlines(目次) 目次が付いていれば一覧表示およびジャンプができる。 自炊PDFには目次を付けておくと便利だ。
しおり機能 PDFにしおりを付けることができる。 読み終わった場所をマーキングする時に使える。
注釈機能 強調、下線、ノートなど、PDFに用意されている機能を利用できる。 強調機能が便利で常用している。マーキングの色も変更できる。
(この項おわり)
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