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TeXを表示する
AI生成コンテンツ / AI-generated contents
\( \TeX \)を表示するには、文字で記述した命令を組版エンジンで処理し、PDFなどへ変換する。パソコンへ一式を導入する方法だけでなく、Webブラウザやスマートフォンを使う方法もあり、ここでは 無料で始められる方法 に絞って紹介する。
初めて試すなら、インストール不要のクラウドサービスが簡単である。インターネットに接続できない場所で使う場合や、機密性の高い原稿を扱う場合は、パソコンへ組版環境を導入する方法が適している。

目次

最初に表示する文書

次の内容を sample.tex という名前で保存する。処理に成功すると、文と2次方程式の解の公式を配置した sample.pdf が作られる。日本語を含む文書ではエンジンや文書クラスの設定が別に必要になるため、最初は英数字だけの例で動作を確かめるとよい。
sample.tex
\documentclass{article}
\begin{document}
The quadratic formula is
\[
 x=\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}.
\]
\end{document}

クラウド上で表示する

Overleaf
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Overleafは、Webブラウザ上で\( \LaTeX \)文書を編集し、PDFを表示できるサービスである。ソフトウェアを導入せずに利用でき、無料プランが用意されている。
アカウントを作成して「New Project」から「Blank Project」を選び、表示された内容を前節の例へ置き換える。「Recompile」を押すと、右側にPDFが表示される。原稿はクラウドへ保存されるため、利用規約や所属組織の情報管理規程も確認する。

Windows上で表示する

TeX Live on Windows
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TeX Live on Windowsから install-tl-windows.exe を入手して実行する。標準構成は容量が大きく、導入に時間がかかるため、十分な空き容量と安定した通信環境を用意する。
導入後、スタートメニューから無料の TeXworksを開く。sample.tex を読み込み、処理方法を「pdfLaTeX」にして緑色の組版ボタンを押すとPDFが表示される。TeX Live Managerではパッケージの追加や更新ができる。

macOS上で表示する

MacTeX
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MacTeXをダウンロードし、パッケージを実行する。MacTeXはTeX Live一式に加えて、macOS用の無料エディタ TeXShopなどを導入する。対応するmacOSの版と必要な空き容量は、ダウンロードページで確認する。
TeXShopで sample.tex を開き、左上の「タイプセット」を押すとPDFが表示される。容量を抑えたい場合はBasicTeXも選べるが、必要なパッケージを自分で追加する知識が要るため、初心者には通常版が分かりやすい。

Linux上で表示する

TeX Live
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Linuxでは、各ディストリビューションのパッケージ管理機能からTeX Liveを導入する方法が手軽である。UbuntuやDebian系では端末で sudo apt install texlive-latex-base を実行し、必要に応じて推奨・追加パッケージを導入する。Fedoraなどではパッケージ名と操作が異なるため、使用中のディストリビューションの文書を参照する。
端末で pdflatex sample.tex を実行するとPDFが作られる。GUIを使いたい場合は、TeXworks、TeXstudio、Kileなどの無料エディタをパッケージ管理機能から追加できる。最新版をOSに依存せず導入したい場合は、TeX Users Groupの公式インストーラを使う。

iOS上で表示する

iPhoneやiPadでは、SafariからOverleafを開けばアプリを追加せずに編集とPDF表示ができる。画面の広いiPadと外付けキーボードを組み合わせると作業しやすい。
アプリを使う場合は、App Storeの VerbTeX LaTeX Editorで\( \LaTeX \)文書を作成し、PDFを表示できる。無料版には作成できるプロジェクト数や文書数などの制限があり、機能や価格は変更される場合がある。導入前にApp Storeの説明を確認する。

Android上で表示する

AndroidでもChromeなどからOverleafを利用できる。Web版ならパソコンと同じプロジェクトを開けるため、外出先での確認や軽い修正に向く。
端末内で作業する場合は、Google Playの VerbTeX LaTeX Editorが無料版を提供している。ローカルモードでは端末上でPDFを生成できるが、無料版にはプロジェクト数や文書数などの制限がある。スマートフォンでは記号入力が煩雑なので、長い原稿にはタブレットや外付けキーボードが便利である。

ホームページやブログで表示する

Webページでは、JavaScriptライブラリの MathJaxまたは KaTeXを読み込み、本文に書いた\( \TeX \)表記をHTMLやSVGへ変換する。どちらもオープンソースで、CDNを利用すれば試しやすい。ブログでは任意のJavaScriptを追加できない場合があるため、サービス標準の数式機能やプラグインの有無を先に確認する。
外部CDNは手軽だが、CDN障害、仕様変更、プライバシー方針の影響を受ける。運用するサイトでは、版番号を固定する、Subresource Integrityを利用する、自サイトへ必要なファイルを配置する、のいずれかを検討するとよい。

MathJaxとKaTeXの違い

MathJaxは\( \TeX \)・MathML・AsciiMathを入力として扱え、数式の読み上げや点字出力などのアクセシビリティ機能が充実している。対応する記法が広く、複雑な数式や既存コンテンツとの互換性を優先するときに向く。
KaTeXは高速な描画を重視し、ブラウザだけでなくサーバー側でも数式をHTMLへ変換できる。対応する関数や拡張はMathJaxと同一ではないため、必要な命令が 対応表に含まれるか確認する。当サイトは表示速度を重視し、高速なKaTeXを使用している。
比較項目MathJaxKaTeX
主な入力TeX、MathML、AsciiMathTeXに似た数式記法
特長対応範囲とアクセシビリティ高速な描画とサーバー側描画
選び方複雑な記法や幅広い入力を優先対応範囲を確認したうえで速度を優先

コピーして使える例

代表的な数式の\( \TeX \)表記
x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a} \quad (a \ne 0)
A = \begin{pmatrix}
a_{11} & \cdots & a_{1n} \\
\vdots & \ddots & \vdots \\
a_{m1} & \cdots & a_{mn}
\end{pmatrix}
Z = R + j\left(\omega L - \frac{1}{\omega C}\right)
\omega_0 = \frac{1}{\sqrt{LC}}, \qquad f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}}

次項:本講座の流れ

次項では、本講座が、小学校・中学校・高校の学習指導要領の流れにのって、算数、数学、理科の数式や公式を題材に \( \TeX \)表記を学んでいくことを紹介する。

参考サイト

(この項おわり)
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