同じ数ずつ分け、残った数を余りとする
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目次
本項で扱う範囲
本項の要点
小学3年同じ数ずつ分ける場面をわり算の式に表す
小学3年余りは割る数より小さくなることを理解し、答えを確かめる
\( \TeX \)除算記号は
\div、余りの点は \mathbin{\ldots} で表す教科書で見かける式
| 場面 | 表示 | \( \TeX \)表記 |
|---|---|---|
| 12個を3人で等分する | \(12\div3=4\) | 12 \div 3 = 4 |
| 12個から3個ずつ取る | \(12\div3=4\) | 12 \div 3 = 4 |
| 23個を5個ずつ分ける | \(23\div5=4\mathbin{\ldots}3\) | 23 \div 5 = 4 \mathbin{\ldots} 3 |
| 答えを確かめる | \(5\times4+3=23\) | 5 \times 4 + 3 = 23 |
\( \TeX \)表記
わり算の記号 \(\div\) は \div で表す。例えば \( 20 \div 4 = 5 \) は \(20\div4=5\) と表示される。
余りは日本の教科書で「…」や「あまり」を使って表すことが多い。本項では、演算記号として適切な間隔を取る \mathbin{\ldots} を使い、\( 23 \div 5 = 4 \mathbin{\ldots} 3 \) と記述する。文章で「商は4、余りは3」と書けば、意味をさらに明確にできる。 \[ 23 \div 5 = 4 \mathbin{\ldots} 3 \]
余りは日本の教科書で「…」や「あまり」を使って表すことが多い。本項では、演算記号として適切な間隔を取る \mathbin{\ldots} を使い、\( 23 \div 5 = 4 \mathbin{\ldots} 3 \) と記述する。文章で「商は4、余りは3」と書けば、意味をさらに明確にできる。 \[ 23 \div 5 = 4 \mathbin{\ldots} 3 \]
\( \TeX \)命令の読み方と意味
\div は「ディヴ」または「ディバイド」と読み、除算記号 \(\div\) を表示する命令である。\ldots は「エル・ドッツ」と読み、行の下寄りに三つの点を並べる。\mathbin{...} は中身を二項演算子として扱い、前後に適切な間隔を付ける命令である。
\(23\div5=4\mathbin{\ldots}3\) では、23が割られる数、5が割る数、4が商、3が余りである。答えは \(5\times4+3=23\) で確かめられる。
\(23\div5=4\mathbin{\ldots}3\) では、23が割られる数、5が割る数、4が商、3が余りである。答えは \(5\times4+3=23\) で確かめられる。
| \( \TeX \)表記 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
\div | ディヴ/ディバイド | 除算記号 \(\div\) |
\ldots | エル・ドッツ | 下寄りの三点リーダー |
\mathbin{...} | マス・ビン | 中身を二項演算子として扱う |
\times | タイムズ | 答えの確認に使う乗算記号 \(\times\) |
よくある間違い
- 全角の「÷」を直接入力する
- 数式中では全角文字ではなく \div を使う。命令の前には半角のバックスラッシュが必要である。
- 割られる数と割る数を逆にする
- 「24個を5人に分ける」式は \(24\div5\) であり、\(5\div24\) ではない。最初に全部の数を書く。
- 余りが割る数以上になる
- \(23\div5=3\mathbin{\ldots}8\) では、余り8からさらに5を一まとまり取れる。正しくは \(23\div5=4\mathbin{\ldots}3\) で、余りは必ず割る数より小さい。
- 余りを商へ付け足す
- \(23\div5\) の答えを43とは書かない。商4と余り3は役割の異なる数であり、「4あまり3」と区別する。
- 確かめ算で余りを足し忘れる
- 余りのあるわり算は「割る数×商+余り=割られる数」で確かめる。
コピーして使える例
余りのないわり算
\( 20 \div 4 = 5 \)
余りのあるわり算
\( 23 \div 5 = 4 \mathbin{\ldots} 3 \)答えの確かめ
\( 5 \times 4 + 3 = 23 \)
練習問題
次の問題を解き、式を\( \TeX \)表記で記述する。
- 18枚のカードを3人に同じ数ずつ分ける。1人分は何枚か。
- 26個のボールを4個ずつ袋に入れる。何袋でき、何個余るか。
- \(31\div6\) の商と余りを求める。
- \(37\div5=7\mathbin{\ldots}2\) が正しいことを、かけ算とたし算で確かめる。
解答例
\(18\div3=6\) で、1人分は6枚である。
解答1の\( \TeX \)表記\( 18 \div 3 = 6 \)
\(26\div4=6\mathbin{\ldots}2\) で、6袋でき、2個余る。
解答2の\( \TeX \)表記\( 26 \div 4 = 6 \mathbin{\ldots} 2 \)\(31\div6=5\mathbin{\ldots}1\) で、商は5、余りは1である。
解答3の\( \TeX \)表記\( 31 \div 6 = 5 \mathbin{\ldots} 1 \)割る数5に商7を掛け、余り2を足すと37になる。
解答4の\( \TeX \)表記\( 5 \times 7 + 2 = 37 \)
学習指導要領上の位置づけ
小学校第3学年の算数では、学習指導要領の「A 数と計算」で除法を扱う。除法が用いられる場合とその意味を理解し、除法を式に表したり、式を具体的な場面と結び付けて読み取ったりする。また、除法と乗法や減法との関係を理解し、除数と商が共に1位数である除法を計算する。余りのある場合も含まれる。
本項は、等分する場合と幾つ分取れるかを求める場合、余りのあるわり算、乗法を使う答えの確認に対応する。\( \TeX \)表記は学習指導要領の学習内容ではなく、そこで学ぶ式をコンピュータ上で正確に表示する技術として扱う。
本項は、等分する場合と幾つ分取れるかを求める場合、余りのあるわり算、乗法を使う答えの確認に対応する。\( \TeX \)表記は学習指導要領の学習内容ではなく、そこで学ぶ式をコンピュータ上で正確に表示する技術として扱う。
次項:大きな数と概数(小学3~4年)
次項では、小学3~4年で学ぶ大きな数と概数を取り上げる。万、億、兆までの数の仕組みと位取りを確認し、四捨五入による概数、概数の範囲、和や差の見積もりを\( \TeX \)表記とともに紹介する。
コラム:余りは次のまとまりへの手掛かり
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余りは、単に「使わずに残った数」とは限らない。例えば、4人掛けのベンチに23人が座るとき、\(23\div4=5\mathbin{\ldots}3\) である。5脚を満席にしても3人が残るため、全員が座るにはもう1脚必要であり、ベンチは6脚用意する。箱、車、部屋など、全員や全部を収める問題でも同じ考え方を使う。
一方、23個の菓子を4個ずつ袋に入れ、「4個入りの袋はいくつできるか」と問われれば、できるのは5袋で3個余る。計算が同じでも、求めるものによって商をそのまま使うか、1を加えるかが変わる。式の後で、商と余りが場面の何を表すかを言葉で確かめることが大切である。
一方、23個の菓子を4個ずつ袋に入れ、「4個入りの袋はいくつできるか」と問われれば、できるのは5袋で3個余る。計算が同じでも、求めるものによって商をそのまま使うか、1を加えるかが変わる。式の後で、商と余りが場面の何を表すかを言葉で確かめることが大切である。
コラム:CPUにおける乗算・除算
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コンピュータの中心にあるCPUも、かけ算やわり算を一気に計算しているわけではない。1978年(昭和53年)に発表され、パソコンの標準となった 8086 というCPUには、かけ算専用・わり算専用の回路が入っていなかった。できるのは、たし算とひき算、そして数の桁をずらすことだけである。それでもかけ算やわり算の命令が使えたのは、CPUの中に「桁をずらしながら、たし算やひき算を何十回も繰り返す手順」が組み込まれていたからだ。人が筆算でやっていることと、考え方は同じである。

わり算の手順は、本項で学んだ内容とよく似ている。CPUは上の桁から順に「ここで割る数を引けるか」を試し、引ければその桁の商を1、引けなければ0として、引いた残りを次の桁へ送る。2進数で16桁分これを繰り返すと商がそろい、最後に手元に残った数がそのまま余りになる。CPUにとって、商と余りは別々に求めるものではなく、同じ手順から一組で出てくる答えである。「割る数×商+余り=割られる数」という確かめ方も、CPUの中で成り立っている。なお、0で割ろうとしたときは計算を始めず、エラーとして処理を止める。

この繰り返しには時間がかかる。8086では、たし算にかかる時間を1とすると、かけ算はその約40倍、わり算は約50倍を必要とした。1980年代のゲームで動きがぎこちなくなることがあったのは、こうした事情も関係している。その後のCPUは、かけ算・わり算を専用の回路で行うようになり、1980年代半ばには数分の一の時間で計算できるようになった。今のCPUではさらに速く、たし算との差を意識することはほとんどない。くわしくは「8086は x86アーキテクチャの元祖」で紹介している。
わり算の手順は、本項で学んだ内容とよく似ている。CPUは上の桁から順に「ここで割る数を引けるか」を試し、引ければその桁の商を1、引けなければ0として、引いた残りを次の桁へ送る。2進数で16桁分これを繰り返すと商がそろい、最後に手元に残った数がそのまま余りになる。CPUにとって、商と余りは別々に求めるものではなく、同じ手順から一組で出てくる答えである。「割る数×商+余り=割られる数」という確かめ方も、CPUの中で成り立っている。なお、0で割ろうとしたときは計算を始めず、エラーとして処理を止める。
この繰り返しには時間がかかる。8086では、たし算にかかる時間を1とすると、かけ算はその約40倍、わり算は約50倍を必要とした。1980年代のゲームで動きがぎこちなくなることがあったのは、こうした事情も関係している。その後のCPUは、かけ算・わり算を専用の回路で行うようになり、1980年代半ばには数分の一の時間で計算できるようになった。今のCPUではさらに速く、たし算との差を意識することはほとんどない。くわしくは「8086は x86アーキテクチャの元祖」で紹介している。
参考サイト
- 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編:文部科学省
- Support Table:KaTeX
(この項おわり)
大きな写真
この項では、小学3年で学ぶわり算の二つの見方、余りの意味、かけ算を使った答えの確かめ方を確認し、除算記号と余りを\( \TeX \)表記で記述する方法を学ぶ。