JAXA i でわが国の宇宙開発を学ぶ

2005年12月30日 撮影
宇宙服 - JAXA i
JAXA i(東京都千代田区丸の内1-6-4)は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、丸の内オアゾの2階で常設展示を行っている宇宙開発関係の情報発信基地だ。2004年(平成16年)9月にオープンした。
2010年(平成22年)に政府の事業仕分けの対象となり、2010年(平成22年)12月28日に惜しまれつつ閉鎖した。

JAXA iでは常駐スタッフに気軽に質問できる。入場無料。開館時間は10寺から22時まで休館日は元旦。

野口宇宙飛行士がスペースシャトルの船外活動で使用した宇宙服が展示されていた。これ以外に写真撮影用のレプリカが展示されており、ヘルメットに顔を入れて撮影することができる。
ST-114 - JAXA i
野口宇宙飛行士が搭乗したスペースシャトル・ミッション「ST-114」関係の記念品が展示されている。
LE-5Bロケットエンジン - JAXA i
純国産ロケット H-IIA の第2段目のメインエンジン LE-5B の原寸大模型。2段目でこの大きさだから、1段目のエンジンはさぞかしい大きいのであろう。
この他、小惑星「イトカワ」の探査で話題になった「はやぶさ」の情報なども充実している。

宇宙開発には金がかかるもの。JAXA i では情報公開に気をつかっているようだ。こちらが子供連れのものだから、スタッフがいろいろ説明してくれたり、クイズに答えて景品をいただいたりした。
ブース内では様々なコンテンツが流れている。宇宙関係の書籍、ビデオやインターネットの閲覧ができ、気軽にスタッフに質問ができる。大きなタッチパネル・ディスプレイを使った Google Earth があった。また、写真やビデオの貸し出しや、番組制作者向けの編集・ダビングサービスも受け付けているとのこと。
パイオニア11号
これは、アメリカのパイオニア11号が搭載した宇宙人へのメッセージの原寸大レプリカ。
JAXA iは、2010年(平成22年)4月26日、政府による事業仕分けの第2弾で廃止の判定を受けた。ところが、テレビなどで取り上げられたことがPR効果を生み、来場者が急増したとのこと。
平日の来場者数は300人程度だが、事業仕分け翌日の4月27日には700人を超え、ゴールデンウイークは29日から5月2日までで約8800人。昨年の同時期は約2000人と、来場者が一気に4倍に増えた格好だ。

2010年(平成22年)8月15日~19日にかけ、7年あまりの宇宙飛行を終えて帰還した小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)のカプセルを、1階の「○○広場」(おおひろば)で公開する。毎日午前7時から整理券を配布、午前8時~午後8時まで公開する予定だ。

「はやぶさ」のおかげで、事業仕分けで一時切り捨てられた科学技術関係の予算は復活したが、JAXAiの閉館にまでは手が回らなかった。
2010年(平成22年)12月28日の最終日には、星出彰彦宇宙飛行士や6月に帰還した探査機「はやぶさ」の計画責任者の川口淳一郎教授のトークショーもあり、500人以上が詰めかけた。20時に扉が閉まると、大きな拍手と「ありがとう」の声が上がったという。

交通アクセス

【鉄道】
  • JR東京駅・丸の内北口より、徒歩すぐ。
  • 東京メトロ丸の内線「東京駅」に直結
  • 東京メトロ東西線「大手町駅」に直結
【自動車】
  • 首都高速道路「呉服橋I.C.」および「神田橋I.C.」より約10分
JAXA関連

近隣の情報

(この項おわり)
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