万世橋は東京初の石造橋

2006年4月22日 撮影
万世橋
JR秋葉原駅と交通博物館の間には神田川が流れ、万世橋 (まんせいばし) がかかっている。
万世橋は、1872年(明治5年)に解体された「筋違橋 (すじちがいばし) 」の石材を流用し、東京で初めて建造された石造りの橋である。現在の橋より昌平橋寄り(西寄り)にかかっていた。

創建時に「万世橋 (よろずよばし) 」と命名されたのだが、人々が「まんせいばし」と呼び、その呼び名が定着する形となった。
その後、1930年(昭和5年)に鉄筋コンクリートの橋に架け替えられ、今日に至っている。
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万世橋
万世橋のガードレールをよく見ると、SLが描かれている。交通博物館が無くなっても、このガードレールはそのまま残るだろう。
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石丸電気
万世橋交差点に面する石丸電気は、1945年(昭和20年)5月創業。秋葉原に本社を置き、電気街とともに店舗網を拡大した。最盛期には秋葉原に15店舗、関東一円に36店舗を展開。白物家電だけでなく、AV機器やパソコンまで品揃えが豊富で、とくにレコードの品揃えは日本最大級であった。

2000年代に入り、山際や九十九電機との業務提携を行ったが、2009年(平成21年)にエイデンに吸収合併され、2012年(平成24年)に石丸電気の名前が消えた。
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肉の万世
1949年(昭和24年)、電機部品商社の鹿野無線が不況の最中に業種転換して誕生した肉の万世は、交通博物館と道路を挟んで反対側に本店がある。屋号の万世は、もちろん万世橋に由来する。
整形加工肉ではない名物の万かつサンドは、駅や空港の弁当として人気の商品となっている。

1980年代前半、まだ大型飲食店の少なかった秋葉原において、酒を飲みながらオフ会ができる便利な場所であった。
2021年(令和3年)3月、このビルを日鉄興和不動産に売却した。売却の理由や金額は公表していないが、レストランなどの営業は続けている。
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神田川
地階から1階にかけては、オフ会をやるのに手頃な価格設定だが、上層階に行くにしたがって高級になっていく。最上階の5階は、最高級の黒毛和牛の焼肉を堪能でき、個室もある。出世したら、ぜひ夜の秋葉原を眺めながら肉と酒を楽しんでいただきたい。
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神田川
秋葉原は変化の激しい街だ。神田川の風景も、いつかは変わってしまうのだろうか。
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交通博物館
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交通アクセス

【鉄道】
  • JR秋葉原駅下車、徒歩で3分。

近隣の情報

(この項おわり)
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