権之助坂から金比羅坂へ

目黒駅西口から目黒通りに至るまで、緩い権之助坂 （ごんのすけざか） が続く。このあたりには中華料理店やラーメン屋が軒を連ねる。

目黒区は目黒駅から東に100メートルほど離れている。
目黒駅は1885年（明治18年）3月に開業するのだが、当初、目黒川に沿って建設る予定だった。ところが沿線住民の間に、機関車から出る煙や煤で農作物が育たなくなる、線路敷設にともない水田が収用されるといった噂が飛び交い、反対運動「目黒追い上げ事件」に発展し、やむを得ず、権之助坂の上にある現在地に建設されたという。
一方で、目黒川近くに駅を建設した場合、渋谷～品川駅の総延長が約1km長くなり、路盤の高低差を吸収する難工事がともなうことが予想されたため、現在のルートになったという説もある。

目黒雅叙園は結婚式場として有名だが、歴史を遡ると、細川力蔵が古河鉱業の重役、近藤陸三郎の屋敷を買収して1931年（昭和6年）に創業した料亭である。
旧木造館は太宰治の小説「佳日」に登場する。国の登録有形文化財「百段階段」は、アニメ映画「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルである。

また、東急電車とバスの博物館などにジオラマを納品している。
写真は、目黒通り大鳥神社交差点にある目黒店（東京都目黒区目黒3-9-3　須田ビル2F）。通信販売も行っている。