大井川鐵道 C10形蒸気機関車はタンク式だがテンダー式並の性能

95km/hの高速運転可能
大井川鐵道 C10形蒸気機関車
2017年5月4日 千頭駅 写真:こぱふぅ
大井川鐵道 C10 形は、1930 年(昭和 5 年)に 23 両が製造されたタンク式蒸気機関車である。

昭和金融恐慌の頃、老朽化した明治期の機関車の置き換えのために製造された。
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大井川鐵道 C10形蒸気機関車
2019年3月20日 新金谷駅 写真:こぱふぅ
タンク式は水・石炭を機関車本体に積載する方式だが、これらを別車両(炭水車)に積載するテンダー式の技術など、当時の国産技術をふんだんに導入し、軸配置は初の 1C2(先輪1、動輪3、従輪2)を採用した。これらにより、タンク機でありながらも、大型テンダー機関車に近い性能を発揮する。
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大井川鐵道 C10形蒸気機関車
2019年3月20日 新金谷駅 写真:こぱふぅ
だが、そのために軸重が重くなり、線路規格の低い地方路線には入線できない欠点を持っていた。製造数は最初の 23 両のみで、以降はこの欠点を克服した後継機の C11 形に移行してゆく。

全長12.6 メートル、全高3.9 メートル、全幅 2.9 メートル、総重量は 69.7 トン。動輪直径は 1.52 メートルで、都市近郊域では 95km/h の高速運転を可能としている。
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大井川鐵道 C10形蒸気機関車
2019年3月20日 新金谷駅 写真:こぱふぅ
写真の C10 8 は、1930 年(昭和 5 年)、川崎車両で製造された。東京や大阪の近郊旅客列車の牽引車として投入されたが、間もなく電化されたため、地方路線へ転戦していった。
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大井川鐵道 C10形蒸気機関車
2019年3月20日 田野口駅~駿河徳山駅間 写真:こぱふぅ
だが、前述の欠点のため活躍の場に恵まれず、1961 年(昭和 36 年)に会津若松区で廃車になった。

その後、ラサ工業宮古工場専用線で使用されていたが、1986 年(昭和 61 年)に宮古駅貨物取扱が廃止され任務を失ったが、1987 年(昭和 62 年)、宮古市で SL リアス線として復活。1994 年(平成 6 年)に大井川鐵道に編入。1997 年(平成 9 年)10 月 14 日より営業運転を開始した。
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大井川鐵道 C10形蒸気機関車
2017年5月4日 千頭駅 写真:こぱふぅ
他の C10 形はすべて廃車解体されており、この C10 8 が現存する最後の C10 形である。
大井川鐵道 スハ43系客車
2017年5月4日 千頭駅 写真:こぱふぅ
牽引する国鉄旧型客車スハ 43 系は、1951 年(昭和 26 年)から製造されたものである。1980 年代初めまで、日本全国で急行列車に広く運用された。
大井川鐵道 スハ43系客車
2019年3月20日 新金谷駅 写真:こぱふぅ

参考サイト

大井川鐵道 関連
(この項おわり)
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