近鉄80000系「ひのとり」は、くつろぎのアップグレード

全座席バックシェル、電源、無料Wi-Fi装備
近鉄80000系 ひのとり
2022年1月1日 駅 写真:こぱふぅ
近畿日本鉄道80000系は、2020年(令和2年)3月14日から運行している特急形電車で、21000系 アーバンライナー・プラス21020系 アーバンライナー・ネクストの後継として導入された。愛称は「ひのとり」。6両または8両編成で運行している。
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近鉄80000系 ひのとり
2021年12月31日 大阪難波駅 写真:こぱふぅ
コンセプトは「くつろぎのアップグレード」。全座席への「バックシェル」採用、サービス空間の設置、充実した設備によって、全ての利用者の移動時間をくつろぎの時間に変える、体験価値向上を目指した。
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近鉄80000系 ひのとり
2021年11月22日 天王寺駅 写真:こぱふぅ
エクステリアは、景観との調和を考慮し、上質なサービスを提供する気品ある車両のイメージを、翼を大きく広げて飛翔する「ひのとり」に重ね合わせて命名された。
車体は普通鋼で、先頭車はパンタグラフ部分の車両限界を利用したハイデッカー構造となっている。
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近鉄80000系 ひのとり
ロゴマークは GKグラフィックス(東京・新宿)が、エクステリアデザインは GKインダストリアルデザイン(東京・豊島)が担当した。外装は、メタリックレッドの3層塗装にクリア塗装を重ねた5層塗装である。
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近鉄80000系 ひのとり
制御装置は、近鉄で初めて、低損失のハイブリッドSiC適用素子を適用した電圧形PWM2レベルVVVFインバータ制御で、三菱製MAP-234-15VD327もしくは日立製VFI-HD2420Dを搭載した。

2020年(令和2年)、グッドデザイン賞のベスト100に選定。2021年(令和3年)、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。

2022年(令和4年)1月現在、名古屋~大阪(新大阪)間では、東海道新幹線の指定席に比べ2,140円安い。プレミアム車両に乗ったとしても1,440円安い。ただし、乗車時間は新幹線の50分に対し、ひのとりは2時間だ。
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近鉄80000系 ひのとり
2022年1月1日 斎宮駅付近 写真:こぱふぅ
普通車の全座席に、シートを最大までリクライニングさせた範囲まで覆う、新幹線グランクラス並みのバックシェルが装備されるのは全国初のこと。シートピッチも1,160mmと広々している。
全座席に電源コンセント、収納テーブルと背面テーブルが利用できる。座席は2+2列。

全車に空気清浄機を設置、紫外線、赤外線をカットする大形窓が採用された。
全車両で無料Wi-Fiサービスを利用している。利用には、TwitterなどのSNSアカウント、電子メールアドレスが必要となる。
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近鉄80000系 ひのとり
インバウンド対応として、3箇所に無料の大型荷物用ロッカーが設置されており、スーツケースを収納できる。1箇所当たりのロッカー数は6つで、うち4つは手持ちの交通系ICカードを鍵代わりに使用することができる。
これとは別の3箇所に、大型の荷物置きスペースが設けられている。
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近鉄80000系 ひのとり
先頭車はプレミアム車両となっており、そのデッキ部分がカフェスポットとなっている。自販機で、挽きたてのホットコーヒーや紅茶、ココアを購入することができる。

3号車には喫煙室がある。
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近鉄80000系 ひのとり
コーヒーカップにも ひのとりのロゴがあしらわれている。
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80000系 ひのとり 関連

参考サイト

(この項おわり)
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