都立善福寺公園で公園デビュー

1998年4月29日 撮影
善福寺公園
善福寺公園(東京都杉並区善福寺二・三丁目 )は、善福寺池を囲む静かな公園である。
この日が、こぱふぅの“公園デビュー”となった。
「こどもの日」の前で、池には鯉のぼりが渡してあった。
善福寺公園
善福寺池は、バス通りをはさんで、西側にある「上の池」と、東側にある「下の池」に分かれている。両方合わせて 37,000平方メートルに及ぶ。
上の池には貸しボートがある。井の頭公園に比べるとボートの数も少なく、ゆったりとした気分になることができる。
善福寺公園
下の池にはアシが群生し、たくさんの鳥たちの住まいになっている。この季節は、子育てをする鳥たちの姿を見ることもできる。
善福寺池は武蔵野の湧水池のひとつ。江戸時代には水量が豊かで、神田上水の補助水源になっていた。現在は、地下水を汲み上げて池の姿を維持している。
言い伝えでは、源頼朝が奥州征伐の途上この地で飲み水に困り、傍らの弁財天に祈って弓の矢筈で地面を突いたところ水が出たという。水の出が遅かったので、湧き水に「遅野井」の名が付けられ、井草村の別名が遅野井村になった。

池の名前は、池のほとりに昔あったと伝えられる古い廃寺「善福寺」に由来している。その弁財天は、池の中の小島にある市杵島神社にまつられている。池の西側には、東京都水道局杉並浄水所がある。浄水所は、都全体の0.2%、日量15,000トンを杉並区に送水している。規模は都内最小であるものの、東京都で唯一の地下水源で、濾過不要の最高の水質である。

また、環八通りを挟んで東側には、2002年(平成14年)にノーベル物理学賞を受賞した、杉並区在住の小柴昌俊・東京大学特別栄誉教授が散歩している科学と自然の散歩道(通称「小柴ロード」)がある。一度歩いてみたいものだ。

周辺地図

JR荻窪駅から関東バス・南善福寺行きが出ている。善福寺公園前で下車。
(この項おわり)
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