

D51は、単一形式としては日本で最も量産された蒸気機関車で、総生産両数は1,115両を誇る。これは、ディーゼル機関車や電気機関車などを含めた機関車の単一生産両数では日本最大の記録となっており、2007年(平成19年)現在、破られていない。

D51の設計主任で、戦後は新幹線開発やロケット開発に携わった島秀雄は「多くの形式の設計を手掛けた中でも、一番の会心作」と語っている。

D51の設計主任で、戦後は新幹線開発やロケット開発に携わった島秀雄は「多くの形式の設計を手掛けた中でも、一番の会心作」と語っている。

写真の客車はスハフ42形――戦後製の旧型客車を代表する形式で、1982年(昭和57年)のダイヤ改正まで全国主要幹線の夜行急行列車の座席車として運用されていた。

先頭の客車はスハフ32形だ。鉄道省が1929年(昭和4年)から製造開始した20m級鋼製客車である。


戦前のレトロな雰囲気で旅したい方は、先頭車両を予約することをお勧めする。

終点の横川駅には転車台がないため、復路は DD51形ディーゼル機関車が牽引する。
(この項おわり)
高崎駅から横川駅まで、蒸気機関車 D51 498 が牽引する。