
網走港から、網走流氷観光砕氷船 おーろらに乗船し、流氷クルーズに出た。2017年(平成29年)は1月31日が流氷初日だった。
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網走流氷観光砕氷船 おーろらII
網走流氷観光砕氷船 おーろらは、道東観光開発株式会社が1991年(平成3年)から運航開始した観光船である。毎年1月中旬から3月まで運航されており、網走港から約1時間の流氷クルーズに出ている。

網走で見られる流氷は、中国とロシアの国境を流れる極東最大の大河アムール川(黒竜江)から、オホーツク海に注ぐ淡水が氷結し、南下するにつれて大きく成長したものである。

毎年1月下旬頃、約1,000km離れた北海道沿岸に到達する。
オホーツク海は、水深50メートルまでは塩分が薄く、その下には塩分の濃い重い海水があるという二重構造になっている。短時間で海水の凍る氷点下1.8℃に達し、毎年流氷を見ることができる。
オホーツク海は、水深50メートルまでは塩分が薄く、その下には塩分の濃い重い海水があるという二重構造になっている。短時間で海水の凍る氷点下1.8℃に達し、毎年流氷を見ることができる。

海水は凍るときに塩分を排出する結果、流氷に含まれる塩分は約0.5%で、通常の海水の6分の1だ。
一方、水深が深い日本海では海水が対流するため、氷点下1.8℃に達しないうちに春となり、流氷が生まれない。
一方、水深が深い日本海では海水が対流するため、氷点下1.8℃に達しないうちに春となり、流氷が生まれない。

北極付近では、海氷が生成されると同時に、高塩分・低温の非常に密度の大きい海水が大量に作られ海底へ沈んでゆく。この流れが、深層の海流の駆動力の一つと考えられている。深層の循環は非常にゆっくりとしたものですが、地球全体の気温のバランスを保つ上で重要な役割を果たしていると考えられている。

流氷観光砕氷船 おーろら は、流氷帯に入ると止まり、前進と後退を繰り返し氷を割って進む。デッキに出ると、氷を割る音が聞こえる。

流氷には植物プランクトンが付着しており、暖かくなると一気に増殖し、これを餌に動物性プランクトンも増えオホーツク海の漁場を豊かにする。これらの魚を狙ってカモメもやって来る。流氷の下には、クリオネなど、プランクトンを捕食する生物が多く見られる。

網走港は1916年(大正5年)に建設が始まり、戦後は北見・網走地域の産業とオホーツク海での水産業により発展を遂げた。ロシアとの貿易港でもある。現在、定期航路はないが、定期観光船が運航している。
風の影響で、体感温度はかなり低く感じるので、防寒対策は万全にしていこう。時には氷点下20℃になることもあるという。ただ、船内やホテルは暖房が効いているので、簡単に脱ぎ着できて防水も効いているスキーウェアが便利だ。
また、船はかなり揺れるので、ヒールのないスニーカーがいいだろう。
また、船はかなり揺れるので、ヒールのないスニーカーがいいだろう。
交通アクセス
【鉄道】

- JR網走駅からバスで約10分

参考サイト
- 流氷サイト
- 海氷の知識:気象庁
- 網走で流氷を堪能したよ (^^):心の原風景
- 流氷が網走接岸、2番目の遅さなんだって:香水談
- 網走流氷観光砕氷船 おーろら:ぱふぅ家のホームページ
近隣の情報
- 網走でオホーツク海の流氷を見る:ぱふぅ家のホームページ
- 網走駅の駅名看板が縦書きである理由:ぱふぅ家のホームページ
- 網走監獄は網走刑務所の旧建造物を保存公開:ぱふぅ家のホームページ
- 北浜駅は流氷が見える駅:ぱふぅ家のホームページ
- 命つなぐジャンプ:サクラマス遡上する北海道・斜里川(2020年6月22日)
- 雪の釧路を堪能 SL「冬の湿原号」が運行開始(2019年1月28日)
(この項おわり)