城崎温泉は 7つの外湯を巡る

2017年8月13日 撮影
城崎温泉
城崎温泉(兵庫県豊岡市城崎町)は、温泉街に点在する7つの外湯を巡ることになっている。
与謝野鉄幹が「手拭をさげて外湯に行く朝の 旅の心と駒下駄の音」と詠んだ通り、投宿した旅館しののめ荘では「城崎湯めぐりパス」と浴衣や下駄を貸してくれた。手ぬぐいやバスタオルは、部屋に備え付けのものを持っていく。
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一の湯 - 城崎温泉
一の湯
一の湯は、江戸時代中期の漢方医、香川修徳 (しゅうとく) が泉質を絶賛し、日本一の意味を込めて一の湯に改名した。
城崎温泉のほぼ中央に位置し、岩をくりぬいたような洞窟風呂がある。
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一の湯の足湯 - 城崎温泉
一の湯足湯
一の湯のすぐ隣には足湯が新設され、こちらは無料で利用できる。
足湯といっても、そこそこの湯温で、長湯できるものではない。
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飲湯場 - 城崎温泉
飲湯場
一の湯の前の交差点を渡ったところに飲湯場がある。湯呑みが置かれており、やや塩辛い。適応症は、慢性消化器病と慢性便秘と書いてあった。

城崎温泉には、飛鳥時代にコウノトリが傷を癒やしたという伝説がある。720年(養老4年)、道智上人が修行中にまんだら湯を発見。
江戸時代の温泉番付では有馬温泉に次ぐ位置にあり、幕末になると、新撰組に追われた桂小五郎が逃げ込んだこともあった。志賀直哉『城の崎にて』にみられるように、明治以後は多くの文豪が逗留した。
1925年(大正14年)の北但馬地震で町は全焼するが、すぐに復興し、この時の建物が現在も使われている。
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小林屋 - 城崎温泉
小林屋
一の湯の前にある旅館「小林屋」は、2015年(平成27年)に国の登録有形文化財に指定された数寄屋造りの木造3階建の宿だ。客室には城崎の伝統工芸品である麦わら細工を飾っている。
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御所の湯
御所の湯
とはいえ、1泊で7つの外湯を巡るわけにもいかない。この日は御所の湯に入った。後白河天皇の姉安嘉門院が入湯されたと伝わる湯である。京都御所を彷彿とさせる現在の建物は、2005年(平成17年)7月に新築移転されたもので、城崎温泉で最も新しい外湯だ。檜風呂と岩風呂からなる大浴場で、休憩所にはコーヒー牛乳の自販機もある😀
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四所神社 - 城崎温泉
四所神社
四所神社 (ししょじんじゃ) は708年(和銅元年)の創建と伝えられ、城崎神社の守護神である。本殿裏から名水「延命水」が湧出する。この時期、毎晩夏祭りを開催している。

道路を渡った対面には木屋町小路があり、土産物屋など10店舗が軒を連ねる。
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大谿川 - 城崎温泉
大谿川
温泉街の中心を流れる大谿川 (おおたにがわ) と、それに架かる石橋、川端の柳が風情を醸し出している。
夜になっても、歩くのに困らないほどの街灯が点っており、温泉客も多いので、幽霊や妖怪には出会えそうにない😀
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県道9号線 - 城崎温泉
県道9号線
城崎温泉の前を通る県道9号線。
どの店舗も懐かしい佇まいをしており、コンビニなどチェーン店もコーポレートカラーを抑えめにしているおかげで、都会の喧噪を離れ、のんびりとした気分になれる。観光協会なのか旅館組合なのか分からないが、地元が頑張っている感じを受ける良温泉街だ😀
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いなば鮮魚
いなば鮮魚
いなば鮮魚のカニは、大阪のかに道楽と違って動きません。

冬場はカニ料理だ。シーズンオフだが、旅館の夕食でもカニが1人1杯振る舞われた。ぱふぅ家は早飯なのだが、いくら切れ目が入っているとはいえ、カニ1杯となると無言の格闘となる。美味しゅうございました😋
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ますや - 城崎温泉
ますや
ますやの前に丸型ポストを発見。
丸型ポストについては、「丸型ポスト(伊東にて)」で述べた通り。懐かしい😀

外国人観光客にも人気で、2016年(平成28年)、城崎温泉周辺に宿泊する外国人の旅行者の数は4万人を超え、7年間で36倍にも伸びた。
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城崎温泉駅
城崎温泉駅
最寄駅となる城崎温泉駅は、JR西日本・山陰線の駅である。特急「きのさき」「こうのとり」の終着駅だ。
道路を渡った対面に城崎温泉旅館協同組合が運営する旅館案内所があり、旅館まで荷物を届けてくれる。帰りは雨が降っていたが、旅館で傘を貸してくれ、案内所に置いていけばいいとのこと。助かりました🙏
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交通アクセス

【鉄道】
  • 城崎温泉駅から徒歩約10分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:旅館しののめ荘
城崎温泉 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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