
DMV93形
阿佐海岸鉄道 阿佐東線で、2021年(令和3年)12月25日から、DMV(デュアルモードビークル)が世界初の営業運転を始めた。運行するのは、トヨタ自動車のマイクロバス「コースター」を魔改造した DMV93形である。
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DMV93形
全長約8メートル、全幅約2メートル、定員は23名(座席18名)。軌間は1,067mm。
車内にはシートベルト付きの座席と握り棒が設けられ、通常の路線バスのように降車ボタンも設置されている。1号車~3号車の3台体制で運行している。
車内にはシートベルト付きの座席と握り棒が設けられ、通常の路線バスのように降車ボタンも設置されている。1号車~3号車の3台体制で運行している。

甲浦信号場

甲浦信号場
DMVは、甲浦信号場まではレールの上を鉄輪で走行してくる。

甲浦信号場
甲浦信号場で鉄輪を格納し、ゴムタイヤに切り替える。

甲浦信号場
一般道路を走り始める。

宍喰駅

宍喰駅

宍喰駅
工事は第三セクターに引き継がれ、徳島県側の阿佐東線は阿佐海岸鉄道が、高知県側の阿佐西線は土佐くろしお鉄道が後免駅(南国市)〜奈半利駅(奈半利町)間の42.7kmを結ぶことになった。しかし、甲浦駅〜奈半利駅間は着工されなかった。

宍喰駅
DMVは2011年(平成23年)から実証運行が行われており、2017年(平成29年)2月に徳島県への導入が決まった。

阿波海南信号場
2019年(令和元年)12月に運行ルートが公表され、阿波海南文化村(海陽町)を基点にバスとして、阿波海南駅から甲浦駅間を鉄道として、甲浦駅から道の駅宍喰温泉間をバスとして運行することになった。

阿波海南信号場
その後、室戸岬を経て、海の駅とろむまで運行路線が延長された。

阿波海南信号場
これは、DMVの車両重量が一般の列車に比べて軽すぎるために、専用の保安システムが必要になったため。

阿波海南信号場
このため、他の鉄道との相互乗り入れができず、JR四国の鉄道ネットワークから切り離されてしまう形となった。

阿波海南信号場
さらに、280円だった海部駅〜甲浦駅間の運賃は500円に跳ね上がった。

阿波海南信号場
モードチェンジに要する時間は、わずか15秒。

阿波海南駅前交流館
甲浦信号場への交通アクセス

参考サイト
近隣の情報
- 阿佐東線は世界初のDMV営業路線:ぱふぅ家のホームページ
- 魚梁瀬丸山公園で機関車運転体験:ぱふぅ家のホームページ
- 限界集落に「世界一美しいコンビニ」(2021年11月19日)
- むろと廃校水族館が新年のカレンダー(2020年1月5日)
- 海からサンタがやって来た(2019年12月26日)
- エイっと潮吹き1メートル、餌おねだり?(2019年10月14日)
- 古代ハス、淡いピンク室戸の休耕田(2018年8月16日)
- アイドルもいない廃校水族館、予想外のヒット(2018年7月2日)
(この項おわり)