北陸新幹線 E7系は急勾配でも高速走行

「和の未来」をコンセプトに登場
北陸新幹線 E7系
2015年4月4日 安中榛名駅付近 写真:こぱふぅ
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北陸新幹線 E7系
2015年4月4日 安中榛名駅付近 写真:こぱふぅ
新幹線 E7系電車は、北陸新幹線の長野 - 金沢間延伸開業に向け、2014年(平成26年)3月14日から営業運転を開始したJR東日本の新幹線車両である。
延伸開業した2015年(平成27年)3月14日には、JR西日本の同型車両 W7系が営業運転を開始した。
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北陸新幹線 E7系
2015年4月4日 安中榛名駅付近 写真:こぱふぅ
和の未来」をコンセプトに、E6系を担当した奥山清行の監修のもと、「洗練」「ゆとり・解放感」をキーワードにデザインされた。
2014年(平成26年)のグッドデザイン賞を受賞。

車体はアルミニウム合金製。先頭車のノーズ長は E2系と同じ9.1メートルだが、トンネルに突入した際に出口で発生する音を低減するシンプルな形状「ワンモーションライン」になっている。また、E2系とは違うイメージにしたいというJRの要望を受け、日本の伝統的なカラーを使っている。
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北陸新幹線 E7系
2015年10月2日 東京駅 写真:パパぱふぅ
最速列車の「かがやき」は、東京と金沢を間を約2時間半で結ぶ。
営業最高速度は、東京駅から高崎駅の間は時速240km、高崎駅より先は260kmと、他の新幹線に比べるとやや遅い。
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北陸新幹線 E7系
2015年6月12日 東京駅 写真:パパぱふぅ
だが、碓氷峠の急勾配を高速運転するため、 12両編成の中間車両はすべて電動車で、編成出力は E2系E5系を上回る。
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北陸新幹線 E7系
2015年6月12日 東京駅 写真:パパぱふぅ
また、周波数切替があるため、50Hz/60Hzの両方に対応している。また、地震や停電時にも短い時間で停止できるよう、ブレーキ性能を向上している。
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北陸新幹線 E7系
2015年6月12日 東京駅 写真:パパぱふぅ
「輝く未来に向かって突き進むイメージ」として、ロゴマークは、E7系W7系の「7」の数字をモチーフとしてシルバーで輝かせている。
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北陸新幹線 E7系
2015年10月2日 金沢駅 写真:パパぱふぅ
また、銅色部分のラインは、日本の伝統工芸の緻密さとして象嵌細工 (ぞうがんざいく) を、青色は北陸新幹線沿線の空や翼をイメージしているという。

他の新幹線と異なり、E7系のパンタグラフには遮音板が付いていない。
パンタグラフからの騒音は、スピードが上がるほど大きくなる。東北新幹線や山陽新幹線は最高速度が時速300kmに達するため遮音板は必要だが、北陸新幹線は260km止まりなので、パンタグラフの騒音はそこまで大きくならないのだ。
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北陸新幹線 E7系
2015年10月2日 金沢駅 写真:パパぱふぅ
JR東日本の新幹線車両としては初めて全LED化を実現。
普通車を含む全座席に電源コンセントを設置している。窓際の座席は従来通り壁側に、その他の座席は前のシートの下方にコンセントがある。車内電源は60Hzで統一されている。
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北陸新幹線 E7系
2015年10月2日 普通車 写真:パパぱふぅ
長野寄りの12号車は定員18名のグランクラス、11号車は定員63名のグリーン車である。
普通車も全席指定で、シートピッチは1,040mmである。車内は、和風を基調とした落ち着いた感じになっている。
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利用者1千万人突破

北陸新幹線 E7系
2019年8月14日 新高岡駅 写真:こぱふぅ
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2016年(平成28年)4月13日、北陸新幹線の上越妙高~糸魚川間の利用者数が1千万人を超えた。在来線特急の頃と比べた利用者数は約3倍で、開業前の想定(約2.2倍)を大きく上回った。

上越新幹線に導入

2019年(平成31年)3月16日、上越新幹線で営業運転が始まった。
2023年(令和5年)春までに、現行の240km/hから275km/hに高速化する予定で、東京~新潟間の最短所要時間は8分縮まり、1時間30分を切る見込みだ。
E7系 関連

参考サイト

(この項おわり)
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