『〈見えない宇宙〉の歩き方』――さまざまな波長・素粒子で捕らえた宇宙の姿

福江純=著
表紙 〈見えない宇宙〉の歩き方
著者 福江純
出版社 PHP研究所
サイズ 新書
発売日 2003年08月
価格 858円(税込)
ISBN 9784569629797
このダークエネルギーという言葉は、1998年にシカゴ大学の宇宙論学者マイケル・ターナーが命名した用語である。(206ページ)

概要

宇宙ペンギンのイラスト
著者は、相対論的宇宙流体力学、とくに降着円盤や宇宙ジェットなどの天体を研究対象としている福江純さん。
可視光から、紫外線、紫外線、電波、X線、重力波、ニュートリノなど、さまざまな波長・素粒子で捕らえた宇宙の姿を解説する。また、人間の目が光を感じる仕組みや、三原色の原理についても簡単な解説がある。平易な文章なので、天文に馴染みの無い方でも気軽に読めるだろう。
最新の観測と理論によれば、宇宙の構成物のうち、星や銀河といった通常の物質はたった1パーセント、ガスが3パーセントだという。残りは、謎のダークマターが26パーセント、最近登場したダークエネルギーは70パーセントにも及ぶという。ますます謎が深まる宇宙である。
(2005年10月22日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
header