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ヤフー・ジャパンはなぜトップを走り続けるのか | ||
著者 | 吉村克己 | ||
出版社 | SBクリエイティブ | ||
サイズ | 単行本 |
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発売日 | 2006年07月 | ||
価格 | 1,760円(税込) | ||
ISBN | 9784797332100 |
ブランドは仕掛けて作り上げるものではない。ヤフーの一つ一つの行動が信頼に足るものであれば、それがブランドになる。近道などありません。(10ページ)
概要

Yahoo!JAPAN の 検索数は、Google を上回る。この現象は日本だけだという。また、全米最大のオークションサイト e-bay は、ヤフオクの前に苦戦し、ついに日本市場から撤退することになった。なぜ Yahoo!JAPAN はトップでありつづけるのか――本書は、ヤフー・ジャパンの主要メンバーへのインタビューを中心に、その核心を探ろうというものである。
Yahoo!JAPAN の最大の特徴は、社長の顔が見えないことだ。IT企業は、まず名前を知ってもらう必要がある。そうでないと、ネットで検索してもらえない。そこで、社長のマスコミへの露出度で知名度を稼いでいるような企業が多い。ところが、Yahoo!JAPAN の井上社長は、マスコミに滅多に登場しない。
本書を読んでも、井上社長の人となりは漠として掴めなかったが、インタビューに登場するコア・スタッフは一癖も二癖もある連中ばかりである。これだけの要員をまとめているのだから、相当な強者と見た。

「ヤフーでは、やりたいと手を挙げた社員が担当となり、プロジェクトリーダーとなって最後までやり遂げなければならない」(27ページ)というのが文化だという。それが Yahoo!JAPAN の強さの原動力なのだろう。
「トップを走り続ける」企業スタッフの声を読むと、私にはとうてい勤まりそうにない。私には、二番手、三番手に甘んじている企業が向いているようだ。
本書を読んでも、井上社長の人となりは漠として掴めなかったが、インタビューに登場するコア・スタッフは一癖も二癖もある連中ばかりである。これだけの要員をまとめているのだから、相当な強者と見た。

「ヤフーでは、やりたいと手を挙げた社員が担当となり、プロジェクトリーダーとなって最後までやり遂げなければならない」(27ページ)というのが文化だという。それが Yahoo!JAPAN の強さの原動力なのだろう。
「トップを走り続ける」企業スタッフの声を読むと、私にはとうてい勤まりそうにない。私には、二番手、三番手に甘んじている企業が向いているようだ。
(2006年10月2日 読了)
参考サイト
- 『ヒルズな人たち』――新人類+団塊ジュニア:ぱふぅ家のホームページ
- 『検索エンジン戦争』――Yahoo!, Google, Microsoft:ぱふぅ家のホームページ
- 『ネットvs.リアルの衝突』――さまざまな対立構造:ぱふぅ家のホームページ
- 『既存のビジネスを破壊するグーグル』:ぱふぅ家のホームページ
- 『ネットの炎上力』――J-CASTの発行人が書いた:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)