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既存のビジネスを破壊する | ||
著者 | 佐々木 俊尚 | ||
出版社 | 文藝春秋 | ||
サイズ | 新書 |
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発売日 | 2006年04月20日頃 | ||
価格 | 836円(税込) | ||
ISBN | 9784166605019 |
グーグルこそが、「神の遍在」なのである。それがわれわれにとって薔薇色の夢となるのか、それとも暗黒の悪夢となるのかは、まだだれにもわからない。(242ページ)
概要

Google
Google検索の肝である被リンク数が、まさにアテンションである。そして、Googleアドセンスを登場させたことにより、アテンションが貨幣価値を持つようになったのである。

佐々木さんは、「アテンションがすべてを支配するアテンションエコノミーの世界では、『囲い込み』という戦略はあり得ない」(200ページ)と指摘する。そして、「人々がお互いのアテンションに基づいてさまざまなコンテンツや情報を流通させる際に、その流通を『仲介』することが、最高の戦略」であると述べ、これがGoogleビジネスモデルの根幹なのである。

著者は最後に、いささか修辞的ではあるが、「グーグルこそが『神の遍在』」(242ページ)と締めくくる。私も著者と同じで、Googleが米国政府の手先にならないことを願うばかりである。これは、あらゆるメディアにつきまとう問題なのだが、現在のマスメディアと違って、Googleの影響力はリアルタイムにワールドワイドに及ぶだけに、権力者に屈した場合の影響は計り知れない。

佐々木さんは、「アテンションがすべてを支配するアテンションエコノミーの世界では、『囲い込み』という戦略はあり得ない」(200ページ)と指摘する。そして、「人々がお互いのアテンションに基づいてさまざまなコンテンツや情報を流通させる際に、その流通を『仲介』することが、最高の戦略」であると述べ、これがGoogleビジネスモデルの根幹なのである。

著者は最後に、いささか修辞的ではあるが、「グーグルこそが『神の遍在』」(242ページ)と締めくくる。私も著者と同じで、Googleが米国政府の手先にならないことを願うばかりである。これは、あらゆるメディアにつきまとう問題なのだが、現在のマスメディアと違って、Googleの影響力はリアルタイムにワールドワイドに及ぶだけに、権力者に屈した場合の影響は計り知れない。
(2009年1月28日 読了)
参考サイト
- 既存のビジネスを破壊するグーグル:文藝春秋
- 佐々木俊尚@sasakitoshinao:Twitter
- 『ヒルズな人たち』(佐々木 俊尚,2005年04月)
- 『既存のビジネスを破壊する』(佐々木 俊尚,2006年04月)
- 『ネットvs.リアルの衝突』(佐々木 俊尚,2006年12月)
- 『レイヤー化する世界』(佐々木俊尚,2013年06月)
(この項おわり)