EX-ICカードで東海道新幹線がチケットレスに

2013年5月 入手
EX-ICカード
EX-ICカードは、東海道新幹線をチケットレスで予約・乗車できる、JR東海の交通カードだ。2008年(平成20年)3月、エクスプレス予約の付帯機能として導入が始まった。
EX-ICカード
あらかじめインターネット経由でエクスプレス予約をしておくと、自動改札機にタッチするだけで新幹線に乗車できる。

このとき Suica と重ねてタッチすれば、在来線区間の精算が自動的に行われる。忙しいビジネスマンにはありがたい機能である。

ただ、JR東日本のえきねっとで東海道新幹線を購入すれば、23区内の乗車賃が新幹線運賃に含まれる。新大阪側も、JR西日本で購入すれば大阪市内の運賃が含まれる。
エクスプレス予約で運賃は若干安くなるものの、それほどお得感はない。
EX-ICカードとSuica
また、目の前の券売機が空いているのに、いちいちネット予約しなければならないという点は不便である。
EX-ICカード
乗車はチケットレスなのだが、自動改札機にタッチすると「ICご利用票」なる紙が出てくる。車内検札の際、これが必要になる。
JR東日本の新幹線はとうの昔に検札がなくなったというのに‥‥。

話は変わるが、最近、東京駅の東海道新幹線ホームにある自販機からコーヒーの種類が減っており、不満に感じている。
構内のコーヒーショップへの配慮ではないかと勘ぐっているのだが、分単位で出張スケジュールをこなしている身としては、ショップに並んでコーヒーを買う余裕はない。
運賃が上がらないのに顧客サービスを良くしろとは言わないが、せめて新幹線車内でコーヒーを飲んで一息つくというサラリーマンの楽しみを奪わないでいただきたい。

車内検札省略へ

車内検札
2015年(平成27年)11月19日、JR東海は、東海道新幹線の車内検札について原則省略すると発表した。車掌用の携帯端末で切符の発売実績などを正確に把握できるようになったため。ただし、指定席とグリーン席のみ。

これで、目的地まで誰にも邪魔されずに一人の時間を楽しむことができる。

公式スマホアプリ「EX予約アプリ」

EX予約アプリ
2017年(平成29年)2月23日、公式スマホアプリ「EX予約アプリ」の配信が始まった。AndroidとiOSに対応している。

早速、iPhone へインストールしてみた。
最初に、同意書を読まされ、IDとパスワードの入力を促される。iOSの場合、TouchID で簡単にログインできる。

アプリ画面は、左図のようにシンプルなものだ。
とはいうものの、ブラウザ画面の説明が分かりづらく、画面遷移ももたついていたことを考えると、かなり便利になった。
EX予約アプリ
予約したい列車を選んだら、次に普通車かグリーン車を選ぶ。
画面情報にナビゲーションマップが、その下に列車名や発着時刻が大きな文字で掲載されているので、間違って予約することを防げそうだ。
EX予約アプリ
次に、座席指定する。
窓際/通路側の指定も可能だし、左図のようにシートマップから選択することもできる。

発車前であれば、予約変更は手数料不要で回数無制限という点が、出張族にとってはありがたい。帰りの列車は、臨機応変に時刻変更したいからだ。
ただし、プラスEX サービスは利用できないので注意が必要だ。

年会費無料の個人ユーザー向けの「スマートEX」が2017年(平成29年)9月末にスタートするという。SuicaICOCA などの交通系ICカードを登録しておくと、それらのカードで新幹線の改札を通ることができるようになるという。
JR東海が、ようやく真面目に顧客サービスを考えるようになってきた。

参考サイト

(この項おわり)
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