嵯峨野トロッコ列車に乗って保津川渓谷の自然を満喫

2014年8月14日・2021年11月21日 撮影
嵯峨野トロッコ列車
嵯峨野トロッコ列車 2014年8月14日撮影
トロッコ亀岡駅(京都府亀岡市篠町山本地黒20-2)からトロッコ嵯峨駅(京都府京都市右京区嵯峨天龍寺車道町)まで、嵯峨野トロッコ列車に乗車する。

山陰本線複線電化によって、1989年(昭和64年)に山陰本線京鶴線の一部(嵯峨嵐山駅 - 馬堀駅間)がルート変更された。廃止になった7.3kmの線路を活用し、1991年(平成3年)から嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線としてトロッコ列車が運行することになった。
春には桜、夏には新緑、秋には紅葉と、四季の彩りを見ることができるうえ、保津川渓谷の自然も楽しめるとあって、当初の予想に反して嵐山観光の名物のひとつとなった。
全車指定席なので、予約はお早めに。
嵯峨野トロッコ列車の大きな写真大きな写真
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トロッコ亀岡駅 - 嵯峨野トロッコ列車
トロッコ亀岡駅 2014年8月14日撮影
JR山陰本線「馬堀駅」で降り、徒歩でトロッコ亀岡駅へ向かう。
JR線の線路伝いに約500メートルほどあるが、左側に田んぼが広がり、炎天下の中の行軍となった。駅は冷房が効いていて助かった。
なお、JR山陰本線「亀岡駅」は、ここから東へ約3kmも離れている。
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トロッコ亀岡駅 - 嵯峨野トロッコ列車
トロッコ亀岡駅 2014年8月14日撮影
駅売店では、トロッコ列車のオリジナルグッズを販売している。2階には喫茶店などがあり、待ち時間を潰せる。

亀岡は、明智光秀の居城・亀岡城の城下町として栄えた。

保津川下りの起点でもあり、ここかで京都嵐山までの16kmの保津川渓谷を船頭さんの案内を聞きながら下ってゆく。トロッコ列車の切符売り場で予約券を購入できる。
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トロッコ嵐山駅 - 嵯峨野トロッコ列車
トロッコ嵐山駅 2021年11月21日撮影
トロッコ嵐山駅は、嵐山の風情にとけこむように佇む。紅葉が美しい。
駅売店では、トロッコ列車のオリジナルグッズを販売している。2階には喫茶店などがあり、待ち時間を潰せる。
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トロッコ嵐山駅 - 嵯峨野トロッコ列車
トロッコ嵐山駅 2021年11月21日撮影
竹林の小径が近く、トロッコ列車を降りたあとは観光人力車で嵐山散策する観光客も多い。
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DE10形 - 嵯峨野トロッコ列車
DE10形 2014年8月14日撮影
トロッコ列車は、DE10形ディーゼル機関車に牽引される。トロッコ列車に合わせて塗装し直されている。
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嵯峨野トロッコ列車
嵯峨野トロッコ列車 2014年8月14日撮影
トロッコ列車を開業させた嵯峨野観光鉄道の長谷川一彦社長は、「観光・健康・環境」の3Kがキーワードになると考え、「ナンバーワンでなくてもいいから、オンリーワン企業」に育てたいと語る
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嵯峨野トロッコ列車
嵯峨野トロッコ列車 2014年8月14日撮影
客車は5両編成で、紅葉の見どころや景観の良いポイントでは徐行運転する。車内放送も面白い。また、社員が伝説の鬼「酒呑童子」に扮し車内で記念写真に応じるなど、乗客へのサービスが充実している。
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嵯峨野トロッコ列車
嵯峨野トロッコ列車 2014年8月14日撮影
トロッコ嵯峨駅側(ディーゼル機関車側)の5号車は「ザ・リッチ」と呼ばれ、天井から床までガラス1枚無い素通しの特別車両で、指定券は当日販売のみとなる。競争率は高い。
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嵯峨野トロッコ列車
嵯峨野トロッコ列車 2014年8月14日撮影
沿線はトンネルも多い。

2015年(平成27年)冬季は、3、4号車のダルマストーブのを焚く「ストーブ列車」が運行開始した。
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光の幻想列車 - 嵯峨野トロッコ列車
光の幻想列車 2021年11月21日撮影
2021年(令和3年)10月15日~12月29日には、光の幻想列車と題し、沿線のライトアップとイルミネーションがおこなわれた。日没後に沿線がライトアップされ、昼間とは違う神秘的な光景を映し出す。ビュースポットの近くでは速度を落として運行してくれる。
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保津川 - 嵯峨野トロッコ列車
保津川 2014年8月14日撮影
左右どちらの座席に座っても保津川を眺めることができる。
ちなみに、嵐山の渡月橋 (とげつきょう) より上流を保津川、下流を桂川と呼ぶ。
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外国人観光客にも人気

年間利用者数は、2013、2014年度の2年連続で100万人を突破した。
その5分の1が外国人観光客だ。いまや、旅行関係者から「外国人向けの京都ツアーでは、トロッコ列車が組み込まれないと売れない」というほどの人気ぶり。中でも台湾からの団体旅行客が多い。大阪でユニバーサル・スタジオ・ジャパンで遊んだ後、トロッコ列車を楽しむコースが定番という。
京都府が、新しい観光資源として山陰線の廃線を活用できないかと打診したときは、線路はすっかりさび付き、雑草は伸び放題。とても列車を走らせる状態ではなかった。だが、運輸省(当時)が1990年(平成2年)11月、嵯峨野観光鉄道を認可し、2003年(平成15年)4月に開業する予定となり、プロジェクトが走り始めた。
社員たちは、線路や枕木を取り換え、草刈りに追われた。客車も木材などを運んでいた貨車をレトロ風のトロッコ列車に改造した。長谷川社長らが桜の木を植え、現在の桜のトンネルに成長した。

開業当初の年間利用者数は23万人程度と見込んでいた。だが蓋を開けてみれば、初年度の利用者は69万人という好成績。その後も右肩上がりに乗客数を伸ばしている。

終点のトロッコ嵯峨駅はトンネルの中にあり、地上には日本最大級の鉄道ジオラマ「ジオラマ京都 JAPAN」がある。

交通アクセス

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出発地の最寄駅:

目的地:トロッコ嵯峨駅
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参考サイト

(この項おわり)
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