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三保の松原(静岡県静岡市清水区三保)は、右手に青い海、左手には緑の松原、正面には雄大な富士山を望む景勝地で、2013年(平成25年)、富士山とともにユネスコ世界遺産リストに登録された。
羽衣伝説ゆかりの御穂神社から松原までの約500メートルの参道には樹齢200年以上の松が並び立ち、常世神が通るとされる「神の道」と呼ばれる。
羽衣伝説ゆかりの御穂神社から松原までの約500メートルの参道には樹齢200年以上の松が並び立ち、常世神が通るとされる「神の道」と呼ばれる。
1922年(大正11年)3月、天橋立とともに日本初の名勝に指定された。
当時の面積は339.8ha、松の木は9万3千本を数えたという。だが、太平洋戦争中の油採取や宅地開発に加え、松食い虫による松枯れが進行しており、2014年(平成26年)には3万本まで減少している。
当時の面積は339.8ha、松の木は9万3千本を数えたという。だが、太平洋戦争中の油採取や宅地開発に加え、松食い虫による松枯れが進行しており、2014年(平成26年)には3万本まで減少している。
漁師は天女を哀れに思い、「天上の舞いを見せてくだされば、お返ししましょう」と言った。天女は喜び、松原を背に美しい舞いを見せた。
漁師は約束通り衣を返し、天女は空高く登っていった。
神の道と砂浜が交差するあたりに、羽衣が掛かっていたとされる松の木があり、羽衣の松と呼ばれている。
漁師は約束通り衣を返し、天女は空高く登っていった。
神の道と砂浜が交差するあたりに、羽衣が掛かっていたとされる松の木があり、羽衣の松と呼ばれている。
三保の松原の豊かな砂浜は、安部川から供給される大量の土砂によって生み出されている。ところが近年、海岸侵食が激しくなった。1960年代、安倍川で大量に砂利を採取したことや、砂防ダムや護岸工事を行ったことで、土砂の需給バランスが崩れたためと考えられている。
そこで、消波ブロックを設置したり、人工岬を建設して浸食を抑えている。
そこで、消波ブロックを設置したり、人工岬を建設して浸食を抑えている。
名勝・鎌ヶ崎から望む富士山――じつは、このすぐ右側には、重機やダンプトラックが映っており、世界遺産を守るためとはいえ、ちょっと興ざめするかもしれない。
神の道では、三保の松原の観光ガイド施設として、三保松原文化創造センター「みほしるべ」が建設中だ。2020年(令和2年)3月の開館を目指している。
工事用の単管バリケードが富士山の形をしている🗻
2011年(平成23年)3月の東日本大震災を受けて、各所に津波避難タワーが建設された。高さ7メートルある。
三保の松原の北西に、旧三保駅がある。
1944年(昭和19年)、東海道本線の貨物支線として、清水駅から三保駅までの8.3kmを、清水港線が結んだ。旅客と貨物を運ぶ路線として黒字になったが、モータリゼーションの影響で赤字に転落。
1944年(昭和19年)、東海道本線の貨物支線として、清水駅から三保駅までの8.3kmを、清水港線が結んだ。旅客と貨物を運ぶ路線として黒字になったが、モータリゼーションの影響で赤字に転落。
交通アクセス
【バス】
- JR清水駅からバス三保山の手線で約25分「三保松原入口」下車、徒歩約20分
参考サイト
- 三保の松原:しずおか観光情報
- 三保松原文化創造センター「みほしるべ」
近隣の情報
- 三保の松原で天女の羽衣がかかっていた松を見る:ぱふぅ家のホームページ
- 日本平から富士山を望む:ぱふぅ家のホームページ
- 久能山東照宮にはガンプラが奉納されている:ぱふぅ家のホームページ
- 静岡県道223号は海上を走る:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)