リゾートしらかみは異なるカラーの3編成

世界自然遺産白神山地をイメージ

橅編成

リゾートしらかみ「橅編成」キハ48系
2013年8月13日 青森駅 写真:こぱふぅ
五能線を走る「リゾートしらかみ」は、世界自然遺産白神山地のブナ林をイメージした「橅編成 (ぶなへんせい) 」、白神山地に抱かれた神秘的な十二湖・青池をイメージした「青池編成」、白神山地に生息する「くまげら」と五能線沿線の夕陽をイメージした「くまげら編成」の3編成がある。
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橅編成は、2003年度(平成15年度)の「北東北デスティネーションキャンペーン」に合わせて登場した2番目の編成で、客室内は橅にちなんで緑色を基調とした腰掛色を採用するとともに、夜間は天井部分を間接照明によって星空のイメージを映し出している。
リゾートしらかみ ブナ編成 関連

橅編成(2代目)

リゾートしらかみ「橅編成(2代目)」キハ48系
2018年8月26日 深浦駅 写真:こぱふぅ
2016年(平成28年)7月から、発車時は蓄電池充電電力を使用し、加速時はディーゼルエンジンが動作して発電機を動かし、蓄電池電力と合わせてモーターを回転させる次世代型ハイブリッド気動車HB-E300系が導入された。
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車体はキハ48系をベースにしており、2011年(平成23年)には青池編成の中間車(キハ48 1543)を転用して、4両編成化された。
1号車と4号車は展望ラウンジを備えた普通車指定席(定員40名)、2号車と3号車はボックス席(定員32名)である。
五能線の東能代-川部駅間では、普通車指定席のA席が海側となる。ボックス席はすべて海側である。なお、東能代駅と川部駅で進行方向が逆転する。

リゾートしらかみは、秋田-青森間を1日3往復している。秋田行きの6号に乗ると、千畳敷-あきた白神駅間で、日本海に沈む美しい夕日を眺めることができる。
列車のダイヤと日没時間を調べてから乗車しよう。

くまげら編成

リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2006年3月12日 品川駅臨時ホーム 写真:パパぱふぅ
車体はキハ48系をベースに、白神山地に生息するクマゲラと、五能線沿線に沈む夕日をイメージしたデザインした、ド派手な色づかいの車両だ。

ちなみに、クマゲラを漢字で書くと、熊啄木鳥。難しい‥‥。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2018年8月26日 深浦駅 写真:こぱふぅ
クマゲラはキツツキの仲間だが、大きさはカラス並で、日本産のキツツキの中では最大である。全体的に色は黒く、成鳥になると目の虹彩が黄色、くちばしは膚色で先端が黒くなる。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2018年8月26日 深浦駅 写真:こぱふぅ
オスは頭頂部が全体的に赤く、列車のデザインにも反映されている(ニワトリの鶏冠ではない)。なお、メスは後頭部のみ赤い。

くまげらの愛称は、一般公募で決まった。JR秋田支社が2005年(平成17年)9月に実施した愛称公募に2,557件の応募があり、2番目に多い246件が寄せられた「くまげら」が選ばれたとのこと。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2006年3月12日 品川駅臨時ホーム 写真:パパぱふぅ
くまげらは、かつては北海道でしか確認されていなかったが、近年になり秋田県でも確認されるようになり、この愛称が付いたようだ。1965年(昭和40年)に国の天然記念物に指定された。絶滅危惧種にも指定されている。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2006年3月12日 品川駅臨時ホーム 写真:パパぱふぅ
1号車は展望を確保するため、左に寄った高運転席になっている。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2018年8月26日 秋田駅 写真:こぱふぅ
1号車は、展望ラウンジを備えた普通車指定席(定員39名)となっている。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2006年3月12日 品川駅臨時ホーム 写真:パパぱふぅ
3号車、4号車は普通車指定席(定員は各車両40名)である。
写真は普通車のシートである。シート間はかなりゆったりしている。
リクライニングは、背もたれに加え、座面もスライドするようになっている。
肘掛けから取り出せるミニテーブルは、外側に出っ張る形状になっているので、膝周りに余裕ができる。シート間に余裕があるからできる設計だろう。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2018年8月26日 秋田駅 写真:こぱふぅ
1号車と2号車の間に喫煙室があるが、2人入れるかどうかの狭さだった。
トイレは1号車と3号車にある。1号車には車イス用スペースが1カ所ある。このため1号車の定員は3号車に比べて1名少ない。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2006年3月12日 品川駅臨時ホーム 写真:パパぱふぅ
2号車はボックス席(定員32名)となっており、4人掛けのボックスシートで、中央にテーブルがある個室のような構造をしている。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2018年8月26日 秋田駅 写真:こぱふぅ
シートを片付けて立ち席にしたり、シートをフラットにしてお座敷席のようにすることもできる。小さい子どもがいても安心だ。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2018年8月26日 秋田駅 写真:こぱふぅ
客室の窓も大きく、車窓を流れる風景を楽しめるようになっている。
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リゾートしらかみ「くまげら編成」キハ48系
2018年8月26日 秋田駅 写真:こぱふぅ
デビュー当時は3両編成だったが、2010年(平成22年)12月のダイヤ編成でキハ48 1503を改造して組み込み、4両編成化された。
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五能線といえば、10年前、木造へ行ったときに乗ったことがある。時間が取れれば、また行ってみたいものだ。
リゾートしらかみ くまげら編成関連
品川駅臨時ホーム
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リゾートしらかみ3兄弟

JR東日本秋田支社は2014年(平成26年)12月、PRキャラクターに「リゾートしらかみ3兄弟」――しっかり者の「あおいけブルー」、マイペースの「ぶなグリーン」、お調子者の「くまげらレッド」――を公認した。
秋田駅勤務の社員が2009年(平成21年)にデザインしたもので、かわいらしさが人気を呼んでいるという。

参考サイト

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(この項おわり)
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