JR西日本 381系は国鉄初の振り子式電車

1972年にデビュー

特急「きのさき」

特急「きのさき」 381系
2013年12月17日 馬堀駅付近 写真:こぱふぅ
381系電車は、1972年(昭和47年)にデビューした国鉄初の振り子式電車である。車体は軽量のアルミニウム合金製構体となっている。

381系が特急「きのさき」に導入されたのは2012年(平成24年)のことである。
特急「きのさき」 381系の大きな写真大きな写真
(2560×1707 ピクセル, 1264 Kbyte)

特急「はしだて」

特急「はしだて」 381系
2013年12月17日 馬堀駅付近 写真:こぱふぅ
381系が特急「はしだて」に導入されたのは2013年(平成25年)のことである。

2015年(平成27年)10月30日、JR西日本・福知山電車区の381系は定期運行を終了した。
新宮駅や福知山駅での式典では、大勢の鉄道ファンらが集まり、最後の雄姿をカメラに収めた。
特急「はしだて」 381系の大きな写真大きな写真
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特急「くろしお」

特急「くろしお」381系
2014年12月14日 新宮駅 写真:こぱふぅ
381系が特急「くろしお」に導入されたのは1978年(昭和53年)のことである。

JR西日本の特急で最後まで車内ワゴン販売を続けていたが、2015年(平成27年)3月に終了した。
特急「くろしお」381系の大きな写真大きな写真
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特急「くろしお」381系
2014年12月13日 古座駅付近 写真:こぱふぅ
1985年(昭和60年)11月26日には湖西線で高速試験が行われ、時速179.5キロを達成した。2006年(平成18年)現在、これは在来線の最高速度記録となっている。
特急「くろしお」381系の大きな写真大きな写真
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特急「くろしお」381系
2014年12月14日 写真:こぱふぅ
2009年(平成21年)7月から、4号車(9両編成の場合は7号車)に「パンダシート」が設置された。白浜町のアドベンチャーワールドに8頭ものパンダがいることから。
この4席は指定席・自由席として発売されず、記念撮影用の座席となっている。
特急「くろしお」381系の大きな写真大きな写真
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特急「くろしお」381系
2003年10月23日 新大阪駅 写真:パパぱふぅ
天王寺駅 - 新宮駅間の所要時間は最速3時間18分だったが、2012年(平成24年)3月のダイヤ改正以降、増結などを行うために3時間38分となってしまった。
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(1280×1212 ピクセル, 412 Kbyte)

特急「くろしお」パノラマグリーン車

特急「くろしお」パノラマグリーン車 381系
2013年12月17日 鶴ヶ丘駅 写真:こぱふぅ
1991年(平成3年)3月までに改造が行われた車両は、当初「スーパーくろしお」と呼ばれ、2012年(平成24年)からは「くろしお (パノラマ型グリーン)」を呼ばれているものである。3列シートのパノラマグリーン車両を連結している。
特急「くろしお」パノラマグリーン車 381系の大きな写真大きな写真
(2560×1657 ピクセル, 1643 Kbyte)
特急「くろしお」パノラマグリーン車 381系
2013年12月17日 写真:こぱふぅ
塗装は283系に似せ、白地にオーシャンブルー・青色の帯を施している。
381系の振り子装置は自然振り子装置と呼ばれ、カーブで生じる遠心力をコロにより伝達して車体を傾ける。
特急「くろしお」パノラマグリーン車 381系の大きな写真大きな写真
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特急「くろしお」パノラマグリーン車 381系
2014年12月12日 新宮駅~三輪橋駅間 写真:こぱふぅ
しかし、遠心力がコロに伝わり車体を傾けるまでの間に時間差が生じ、不自然な揺れを生じるため、乗り物酔いを起こす乗客が多く、乗り心地の面で問題が残った。
この問題を改善する制御付き自然振り子式が開発され、後継のオーシャンアロー(283系)に導入された。
特急「くろしお」パノラマグリーン車 381系の大きな写真大きな写真
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特急「やくも」

特急「やくも」381系
2006年7月21日 米子駅 写真:ままぱふぅ
特急「やくも」は、伯備線経由で岡山と山陰地方を結ぶ特急で、1972年(昭和47年)に3月に山陽新幹線が岡山まで延長された際に誕生した。当初は181系気動車だったが、1982年(昭和57年)に西出雲駅まで電化がなされ、カーブでも高速で走れる振り子式の381系が投入された。
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(1920×1440 ピクセル, 1101 Kbyte)
特急「やくも」381系
2006年7月22日 出雲市駅 写真:ままぱふぅ
上の写真の塗装が基本(旧「スーパーやくも」仕様)だが、下の写真のように紫色の車体が混在した編成も見かけられる。
特急「やくも」381系の大きな写真大きな写真
(1920×1179 ピクセル, 1028 Kbyte)
特急「やくも」381系
2012年12月16日 江尾駅 写真:こぱふぅ
特急「やくも」は、伯備線経由で岡山と山陰地方を結ぶ特急で、1972年(昭和47年)に3月に山陽新幹線が岡山まで延長された際に誕生した。
特急「やくも」381系の大きな写真大きな写真
(1920×1227 ピクセル, 1175 Kbyte)
特急「やくも」381系
2013年8月29日 直江駅~出雲市駅間 写真:こぱふぅ
当初はキハ 181 系気動車だったが、1982年(昭和57年)に西出雲駅まで電化がなされたことにともない、カーブでも高速で走れる振り子式の381 系が投入された。
特急「やくも」381系の大きな写真大きな写真
(2560×1680 ピクセル, 1311 Kbyte)
特急「やくも」381系
2017年8月14日 出雲市駅 写真:こぱふぅ
2007年(平成19年)から総額20億円をかけた大規模改造工事が始まり、2010年(平成22年)8月には全列車がリニューアルした「ゆったりやくも」として運転されている。
特急「やくも」381系の大きな写真大きな写真
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特急「やくも」381系
2012年12月15日 江尾駅 写真:こぱふぅ
塗装は、大山の冠雪の「白」と出雲大社の巫女の「赤」をイメージし、白をベースに窓回りを赤く塗ったものとなった。
特急「やくも」381系の大きな写真大きな写真
(1920×1682 ピクセル, 1199 Kbyte)
特急「やくも」381系
2012年12月15日 米子駅 写真:こぱふぅ
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JR西日本は、2024年度中に特急やくもで使用している 381系を引退させる。これにより、定期運行している特急車両として本州で最も古い旧国鉄時代の特急用電車が姿を消す。
381系 関連
(この項おわり)
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