|
500 系新幹線は、1997 年 3 月にデビューした世界最高速度の営業運転を可能とした新幹線車両である。山陽新幹線区間での営業最高速度は時速300 キロで、最高速度に達すると車内の電光掲示板に「ただいま 300km/h で走行中」の表示が流れる。
航空機のような車体は、ドイツのアレクサンダー・ノイマイスター社によってデザインされた。 |
|
連続定格出力は 285kW で、16 両編成で 18,240kW(約 2 万 5 千馬力)に達する。0 系の 11,840kW、700 系の 13,200kW に比べて、いかに大きな数字かが分かる。このおかげで、発車から 4 分程度で 300 キロに達する圧倒的な加速力を備えている。 |
|
また、車体に働く左右方向の振動加速度を抑えるセミアクティブサスペンション機能や、高速走行中のトンネル突入時に発生する微気圧波による環境問題を軽減するためのロングノーズ(車両長の 27 メートルの半分以上を占める 15 メートル)や、騒音低減のための T 字型をした翼型パンタグラフを備えるなど、日本の鉄道技術の粋を結集した新幹線車両である。
一方で、車両コストは 1編成あたり 50 億円と、700 系の 37 億円を大きく上回る。また、ロングノーズのために先頭車両の座席配置が 700 系と異なるため、700 系や 300 系による代替運行ができない(このことから逆に、この日は、東京まで 500 系に乗車するのを目的に指定席予約を入れた)。 このため、JR 東海に嫌われているらしく、次世代新幹線N700 系の投入と同時に、東海道新幹線区間からは姿を消すことになっている。新幹線は子どもの頃の夢とロマンの象徴であり、このようにコストを最優先にするのはいかがなものだろうか。 なお、山陽新幹線区間では、2008 年末から「こだま」として走ることになった。1編成は半分の 8 両になる。 |
(この項おわり)
|
|
|
|
|
2008年06月30日更新
写真と記事 (C)2008 studio pahoo
(※)本ページはリンクフリーですが、複製・転載時にはご一報ください。 |