竹林の小径が近く、トロッコ列車を降りたあとは観光人力車で嵐山散策する観光客も多い。
トロッコ列車は、DE10形ディーゼル機関車に牽引される。トロッコ列車に合わせて塗装し直されている。
客車は5両編成で、紅葉の見どころや景観の良いポイントでは徐行運転する。車内放送も面白い。また、社員が伝説の鬼「酒呑童子」に扮し車内で記念写真に応じるなど、乗客へのサービスが充実している。
トロッコ嵯峨駅側(ディーゼル機関車側)の5号車は「ザ・リッチ」と呼ばれ、天井から床までガラス1枚無い素通しの特別車両で、指定券は当日販売のみとなる。競争率は高い。
2021年(令和3年)10月15日~12月29日には、光の幻想列車と題し、沿線のライトアップとイルミネーションがおこなわれた。日没後に沿線がライトアップされ、昼間とは違う神秘的な光景を映し出す。ビュースポットの近くでは速度を落として運行してくれる。
外国人観光客にも人気
年間利用者数は、2013、2014年度の2年連続で100万人を突破した。
その5分の1が外国人観光客だ。いまや、旅行関係者から「外国人向けの京都ツアーでは、トロッコ列車が組み込まれないと売れない」というほどの人気ぶり。中でも台湾からの団体旅行客が多い。大阪でユニバーサル・スタジオ・ジャパンで遊んだ後、トロッコ列車を楽しむコースが定番という。
その5分の1が外国人観光客だ。いまや、旅行関係者から「外国人向けの京都ツアーでは、トロッコ列車が組み込まれないと売れない」というほどの人気ぶり。中でも台湾からの団体旅行客が多い。大阪でユニバーサル・スタジオ・ジャパンで遊んだ後、トロッコ列車を楽しむコースが定番という。
京都府が、新しい観光資源として山陰線の廃線を活用できないかと打診したときは、線路はすっかりさび付き、雑草は伸び放題。とても列車を走らせる状態ではなかった。だが、運輸省(当時)が1990年(平成2年)11月、嵯峨野観光鉄道を認可し、2003年(平成15年)4月に開業する予定となり、プロジェクトが走り始めた。
社員たちは、線路や枕木を取り換え、草刈りに追われた。客車も木材などを運んでいた貨車をレトロ風のトロッコ列車に改造した。長谷川社長らが桜の木を植え、現在の桜のトンネルに成長した。
開業当初の年間利用者数は23万人程度と見込んでいた。だが蓋を開けてみれば、初年度の利用者は69万人という好成績。その後も右肩上がりに乗客数を伸ばしている。
終点のトロッコ嵯峨駅はトンネルの中にあり、地上には日本最大級の鉄道ジオラマ「ジオラマ京都 JAPAN」がある。
社員たちは、線路や枕木を取り換え、草刈りに追われた。客車も木材などを運んでいた貨車をレトロ風のトロッコ列車に改造した。長谷川社長らが桜の木を植え、現在の桜のトンネルに成長した。
開業当初の年間利用者数は23万人程度と見込んでいた。だが蓋を開けてみれば、初年度の利用者は69万人という好成績。その後も右肩上がりに乗客数を伸ばしている。
終点のトロッコ嵯峨駅はトンネルの中にあり、地上には日本最大級の鉄道ジオラマ「ジオラマ京都 JAPAN」がある。
交通アクセス
近隣の情報
- 嵯峨野トロッコ列車に乗って保津川渓谷の自然を満喫:ぱふぅ家のホームページ
- ジオラマ京都JAPANはEF66形機関車の運転台が迫力:ぱふぅ家のホームページ
- 渡月橋は欄干だけが木造:ぱふぅ家のホームページ
- 竹林の小径・御髪神社:ぱふぅ家のホームページ
- ソメイヨシノとギョイコウ:ぱふぅ家のホームページ
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参考サイト
- トロッコ列車:嵯峨野観光鉄道
- ジオラマ京都JAPANはEF66形機関車の運転台が迫力:ぱふぅ家のホームページ
- 嵯峨野観光鉄道 トロッコ保津峡-トロッコ亀岡:日々是電脳写真
(この項おわり)
山陰本線複線電化によって、1989年(昭和64年)に山陰本線京鶴線の一部(嵯峨嵐山駅 - 馬堀駅間)がルート変更された。廃止になった7.3kmの線路を活用し、1991年(平成3年)から嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線としてトロッコ列車が運行することになった。
春には桜、夏には新緑、秋には紅葉と、四季の彩りを見ることができるうえ、保津川渓谷の自然も楽しめるとあって、当初の予想に反して嵐山観光の名物のひとつとなった。
全車指定席なので、予約はお早めに。