渡月橋は欄干だけが木造

渡月橋（京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町）は、京都桂川にかかる橋で、全長は155メートルある。ここより上流は保津川と呼ばれる。

834～848年（承和15年）頃に橋がかけられたと伝えられており、亀山上皇が橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことから渡月橋と名付けられた。
連日の大雨で川の水が濁っていた。

現在の橋は1934年（昭和9年）に完成した鉄筋コンクリート製のものだが、欄干部分が木造であるため、衝突した自動車が欄干を突き破って川底に転落したり、捨て煙草の火によって燃える事故が発生している。

嵐電嵐山駅付近の様子。

コロッケが有名で、中村屋総本店や嵐山たなかなどの店が軒を連ねる。

11月中旬～12月上旬にかけ、桂川沿いでは燃えるような紅葉を見ることができる。

嵐山地域では、集中豪雨などで浸水被害がたびたび発生している。
国土交通省では、緊急治水対策として2014年（平成26年）10月下旬から、桂川の堆積土砂を取り除くなどの工事を始める。

景観や観光への影響を最小限に抑えながら、渡月橋周辺の堆積土砂でできた中州などを撤去する。桂川の管理が国に移った1967年（昭和42年）以降で初めての大規模工事となる。

2014年（平成26年）9月、嵐山商店街が京都嵯峨芸術大学に依頼し、ゆるキャラ「月橋渡 （つきはしわたる） 」が誕生。渡月橋の妖精で、桂川に渡月橋が架かったとされる平安時代生まれという設定だ。

ところが、いざ地域住民にお披露目すると、「気持ち悪い」「世間に笑われる」「嵐山にふさわしくない」という厳しい意見がとんだ。イラストをもとに着ぐるみを作ると、不気味さに拍車がかかり、インターネットの一部で「キモい」と話題になった。
商店街の幹部は、頭を下げ「すいません」と理解を求めた。その様子がそのまま、月橋渡の性格や口癖に反映された。公式ツイートも実に腰が低い。

【鉄道】

• 嵐電嵐山本線「嵐山駅」下車、徒歩8分
• 阪急嵐山線「嵐山駅」下車、徒歩14分
• JR山陰本線（嵯峨野線）「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩20分