

2008年7月28日 写真:ままぱふぅ
島内には住居や料理部屋、蔵、番所など49棟もの建物があり、現在そのうちの25棟を復元させるための工事が進んでいる。2008年(平成20年)7月28日に訪問した時から、さらに復元工事が進んでいる。

江戸時代の出島の図にも描かれている松の木。

当初、ポルトガル人が隔離されていたが、寛永16年に来航が禁止されたため、1641年(寛永18年)には平戸からオランダ商館が移された。以後、1859年(安政5年)にオランダ商館が閉鎖されるまでの218年間に渡り、日本で唯一、欧米への窓口の役割を果たした。
明治になり埋め立てが進み、1904年(明治37年)、その姿を消した。

当初、ポルトガル人が隔離されていたが、寛永16年に来航が禁止されたため、1641年(寛永18年)には平戸からオランダ商館が移された。以後、1859年(安政5年)にオランダ商館が閉鎖されるまでの218年間に渡り、日本で唯一、欧米への窓口の役割を果たした。
明治になり埋め立てが進み、1904年(明治37年)、その姿を消した。

江戸時代には、対岸の江戸町側から表門橋を渡ると、この表門があり、ここに詰めていた探番が出入りする人を改めていた。1990年(平成2年)に復元された。



鎖国していた間、カピタン部屋は何度も建て替えられた。
1784年(天明4年)に建て替えられた際には、遊女がカピタン部屋で暮らしていたことがわかっている。天井にはシャンデリアが輝き、ガラス窓にカーテンが敷かれた西洋館だった。
1784年(天明4年)に建て替えられた際には、遊女がカピタン部屋で暮らしていたことがわかっている。天井にはシャンデリアが輝き、ガラス窓にカーテンが敷かれた西洋館だった。

はじめは日本人大工による洋風を取り入れた日本家屋であったカピタン部屋は、長い歳月を経て、幕末にはよりヨーロッパ風の豪華な建物へと変貌を遂げた。

交通アクセス
【鉄道】
- 長崎駅前から路面電車「正覚寺下行き」に乗り、「出島」下車、徒歩すぐ。
- 長崎駅南口から「新地ターミナル行き」に乗り、「長崎新地ターミナル」下車、徒歩過ぎ。
- 長崎駅前から「らんらんバス」で「長崎新地ターミナル」下車、徒歩過ぎ。
- 長崎自動車道「長崎IC」で降り、ながさき出島道路経由で約1分。
近隣の情報
- 出島と鎖国政策:ぱふぅ家のホームページ
- 出島のカピタン部屋:ぱふぅ家のホームページ
- オランダ坂は「オランダさんが通る坂道」:ぱふぅ家のホームページ
- 長崎駅と「かもめ広場」:ぱふぅ家のホームページ
- 多店舗化しない老舗ちゃんぽん店の決意(2024年2月15日)
- 長崎ランタンフェス、試験点灯で街に明かり(2024年2月9日)
- 江戸時代の模様を再現、長崎で「媽祖行列」開催(2023年2月1日)
- 長崎を彩るランタンフェスタ、試験点灯に歓声(2023年1月24日)
- 市内中心部が約1万5000個のランタンで彩られる(2023年1月19日)
- 西九州新幹線盛り上げるジオラマ、長崎駅に「かもめ」プラレールも(2022年10月7日)
- 原爆投下後の初公開写真やカラー写真(2021年8月1日)
- 多彩な素材自在に操り創作(2021年6月20日)
- 「おもしろい」を大切に長崎に「変な本屋」開店(2019年5月20日)
- どのリカちゃんと遊んだ?県美術館展に580体(2019年3月24日)
- 「若い世代に発表の場を」ぴーすマルシェ始まる(2018年3月10日)
- 長崎市でランタンフェスティバル開幕(2018年2月19日)
- 名月祝うランタン1000個(2017年10月1日)
- ながさきみなとまつり開幕(2017年8月2日)
- ランタンフェス 笑顔でパレード あんたが皇帝(2017年2月5日)
- 高校生、変面で初舞台 長崎ランタンフェスティバル開幕(2017年1月31日)
- 長崎を彩るランタン1万5000個 28日からフェス開幕(2017年1月28日)
- 古式ゆかしく孔子生誕祝う(2016年9月27日)
- 長崎・中華街で「中秋節」(2016年9月11日)
- 「ミニ出島」に模型6棟(2016年2月18日)
- 長崎彩るあかりを試験点灯 8日からランタンフェス(2016年2月8日)
参考書籍
![]() |
世界史の中の出島―日欧通交史上長崎の果たした役割 | ||
著者 | 森岡美子/金井円 | ||
出版社 | 長崎文献社 | ||
サイズ | 単行本 | ||
発売日 | 2005年09月 | ||
価格 | 1,760円(税込) | ||
ISBN | 9784888510899 | ||
![]() |
出島の医学―出島を舞台とした近代医学と科学の歴史ドラマ | ||
著者 | 相川忠臣 | ||
出版社 | 長崎文献社 | ||
サイズ | 単行本 | ||
発売日 | 2012年03月 | ||
価格 | 2,860円(税込) | ||
ISBN | 9784888511797 | ||
![]() |
オランダ風説書―「鎖国」日本に語られた「世界」 | ||
著者 | 松方冬子 | ||
出版社 | 中央公論新社 | ||
サイズ | 新書 | ||
発売日 | 2010年03月 | ||
価格 | 814円(税込) | ||
ISBN | 9784121020475 | ||
日本人の海外渡航を禁じた江戸幕府にとって、オランダ風説書は最新の世界情勢を知るほぼ唯一の情報源だった。幕府はキリスト教禁令徹底のため、後には迫り来る「西洋近代」に立ち向かうために情報を求め、オランダ人は貿易上の競争相手を蹴落すためにそれに応えた。激動の世界の中で、双方の思惑が交錯し、商館長と通詞が苦闘する。長崎出島を舞台に、「鎖国」の200年間、毎年続けられた世界情報の提供の実態に迫る。 | |||
![]() |
出島―異文化交流の舞台 | ||
著者 | 片桐一男 | ||
出版社 | 集英社 | ||
サイズ | 新書 | ||
発売日 | 2000年10月 | ||
価格 | 770円(税込) | ||
ISBN | 9784087200584 | ||
一六三六年、長崎湾中に人工の築島・出島が造成された。キリスト教の禁圧と貿易の継続のため、ポルトガル商人を一カ所に集中させるために。だが島原の乱後、彼らを追放。オランダ商館を移転させた。以後二〇〇年余、出島を舞台に日蘭交流が始まった。本書は一九世紀初頭の出島を通じて、海外交流のシステムとその実態を追求する。 | |||
参考サイト
- 出島
- 出島と鎖国政策:ぱふぅ家のホームページ
- カピタンのパーティーに仰天:とんちゃん日記
- 出島のカピタン部屋:レトロな建物を訪ねて
(この項おわり)
1636年(寛永13年)に築かれた扇形の人工島で、広さは約1.3ヘクタール。