銀山温泉は大正ロマンに21世紀グローバルなサービス

2018年3月10日 撮影
銀山温泉
銀山温泉
銀山温泉(山形県尾花沢市大字銀山新畑)は、最上川支流の銀山川の両岸に、大正ロマンあふれる建物が並ぶ小さな温泉街である。
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夜景 - 銀山温泉
銀山温泉の夜景
日が暮れると、ガス灯にオレンジ色の灯が点り、ぼんやりと温泉街を照らし出す――そんな風景がInstagramを通じて外国人の関心を呼び、2016年(平成28年)には観光客が急増し、年間40万人近くが訪れた。とくに外国人観光客は2年間で約3倍に伸びたという。
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銀山温泉
銀山温泉と銀山川
1457年(康正3年)、加賀国金沢出身の儀賀市郎左衛門 (ぎがいちろうざえもん) 延沢銀山 (のべさわぎんざん) を発見した。採掘は江戸時代初期に最盛期を迎え、鉱夫たちが温泉を掘り当て、これが銀山温泉のはじまりである。
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めいゆう庵 - 銀山温泉
めいゆう庵
めいゆう庵は、蒸かしたての名物「銀山まんじゅう」を販売する。

延沢銀山は1689年(元禄2年)に偏在するが、その後、温泉宿が建てられ、湯治場として賑わった。
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伊豆の華 - 銀山温泉
伊豆の華
伊豆の華では、温泉街を一望しながらこだわりの手打ちそばを味わい、コーヒーでくつろぎ、夜景を見ながらお酒を一杯。

1913年(大正2年)の大洪水でほとんどの温泉宿が流されてしまい、その後は温泉の湧出量が減り、温度も低くなってしまい、利用客が遠のいた。
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古山閣 - 銀山温泉
古山閣
1926年(大正15年)、ボーリングで高温多量の湯が湧出し、各旅館は一斉に洋風の3~4層木造構造に建て替えた。古山閣も当時建てられた温泉宿のひとつで、正面は銀山温泉を代表する鏝絵 (こてえ) に彩られている。離れには、大洪水をの難を逃れた300年前の蔵座敷がある。

1983年(昭和58年)、NHKドラマ「おしん」の舞台として全国的に名前が知られるようになった。
1985年(昭和60年)、延沢銀山遺跡が国の史跡に指定された。
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古勢起屋別館 - 銀山温泉
古勢起屋別館
古勢起屋別館 (こせきやべっかん) は、江戸時代初期、米沢の小関吉左衛門が両替商を興したのがはじまりとされる。その後、湯治場を開業し、現在の経営者は十四代目小関吉左衛門である。
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能登屋旅館 - 銀山温泉
能登屋旅館
能登屋旅館は、国の登録有形文化財で、鏝絵の看板には銀山を開いた木戸佐左ェ門の名が記されている。正面にはバルコニーがあり、丸みを帯びた装飾など、大正モダンの洒落たデザインで銀山温泉を代表する温泉宿となっている。
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能登屋旅館 - 銀山温泉
能登屋旅館
2011年(平成23年)の東日本大震災の影響で客足は遠のいたが、Wi-Fi整備や外国人向け観光アプリへの情報掲載、QRコードを使った音声ガイド、外国語パンフレットの作成などに力を入れ、外観は大正レトロのままに、サービスは21世紀グローバルという温泉街に生まれ変わった。
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共同浴場「しろがね湯」 - 銀山温泉
共同浴場「しろがね湯」
しろがね湯は、4~5人が入れる小さな湯船の共同浴場だ。
建築家の隈研吾 (くまけんご) がデザインし、2001年(平成13年)にリニューアル・オープンした。

銀山温泉は含食塩硫化水素泉で、神経痛、リウマチ、婦人病などに対して効能があるという。

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丸型ポスト - 銀山温泉
丸型ポスト
レトロな観光地にはお馴染みとなった丸型ポストが設置されている。

丸型ポスト(郵便差出箱1号丸型)は、じつは、1949年(昭和24年)に実用化されたもので、銀山温泉が復興した昭和初期より新しい。
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大石田駅
最寄駅は、山形新幹線・奥羽本線「大石田駅」だ。ここから路線バスに乗り換え、約40分・710円で銀山温泉に到着する。
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交通アクセス

【鉄道】
  • JR大石田駅からバスで約40分(710円)、「銀山温泉」
【自動車】
  • 東北自動車道「古川IC」 → (国道47号線) → 鳴子 → 赤倉 → 山刀代峠 → 尾花沢 → (国道347号線) → 銀山温泉
  • 東北自動車道「村田JCT」→ 山形北IC → (国道13号線) → 尾花沢 → (国道347号線) → 銀山温泉
  • 東北自動車道「仙台宮城IC」 → 関山峠 → 東根 → (国道13号線) → 尾花沢 → (国道347号線) → 銀山温泉
銀山温泉 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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