台北市で見るアニメ文化

台北市 （たいぺいし） は、台湾（中華民国）の首都である。台湾島の北部にあり、1967年（昭和42年）7月、国の直轄市に昇格した。人口267万人、面積272km²、人口密度9,831人/km²。大阪市とほぼ同規模の都市である。

台北駅（台北車站）は、台湾高速鉄路（高鉄、THSR）・台湾鉄路管理局（台鉄、TRA）及び台北捷運 （しょううん） （地下鉄、MRT）の駅で、1891年（明治24年）に開業した。

現在の駅舎は1989年（平成元年）9月に完成した4代目。
3線の1日平均乗降客数合計は52万人に達し、これは JR東京駅を上回り、JR池袋駅に匹敵する。

車窓の右端に台北101が見えた。
文字通り地上101階建て、高さ509メートルの超高層ビル。1998年（平成10年）に着工し、2004年（平成16年）に完成した。伝統的な宝塔と竹の節をイメージしたデザインになっている。

桃園空港から台北駅までは、2017年（平成29年）、地下鉄の桃園空港MRTが約35分（快速車）で結ぶようになった。15分間隔で運行されている。

車内は、普通車はロングシート、快速車はボックスシートで、乗降口付近には写真のような手すりが設置されている。快速車は全席自由席。

快速車には、スマホ充電器が設置された座席がある。
microUSBとLightningの2つの端子が用意されており、テーブルに内蔵されたワイヤレス充電器を通じて給電される仕組み。

台湾の地下鉄（MRT）は、車内、ホームを問わず飲食禁止。ガムを噛んでもいけない。地面に描かれた黄色いラインを超えると、その先は飲食禁止である。違反すると罰金を取られるので注意。。

1895年（明治28年）、日本統治が始まり総督府が設置されてから、台北が本格的に発展する。
1898年（明治31年）、陸軍の児玉源太郎が台湾総督に着任すると、補佐役として後藤新平を民政局長に置いた。

後藤は徹底した台湾調査を行い、現地の情勢に即した経済改革やインフラ整備を進めた。
また、アメリカから新渡戸稲造を招聘し、サトウキビやサツマイモの普及と改良に成功している。
郊外に北投温泉が整備され、1923年（大正12年）、皇太子時代の昭和天皇が行啓された。

太平洋戦争が始まると、日本本土からの軍隊が往来するようになり、米軍の空爆も行われた。
1945年（昭和20年）に終戦を迎え日本統治時代が終わり、蒋介石率いる国民党政府が台湾を接収し、人口が急増した。

独裁体制下で台北市は経済発展する一方、公害問題が顕在化した。だが、民主化が進んだ1990年代から環境問題は一気に解決している。
都市の発展は周辺部に波及し、台北市、新北市、基隆市の台北大都市圏の人口は700万人を超え、香港に匹敵する規模となっている。

日本統治時代が50年にも及んだことから、いまでも当時の建物が残っていたり、日本語を話せる高齢者がおり、日本文化との親和性は高い。
写真はアニメイト台北店である。

店内はご覧の賑わい。

アニメ映画「天気の子」は、日本公開から約2ヵ月遅れの9月12日に公開された。初週の興行収入で1位となるほどの人気ぶり。

市内各所にレンタサイクルがある。