栗林公園はミシュラン・グリーンガイド三つ星

2022年8月12日 撮影
飛来峰からの眺め - 栗林公園
飛来峰からの眺め
栗林公園 (りつりんこうえん) (香川県高松市栗林町1-20-16)は、国の特別名勝に指定された日本庭園で、紫雲山 (しうでやま) (標高352メートル)を背景に、6つの池と13の築山を配した回遊式大名庭園である。
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芙蓉沼 - 栗林公園
芙蓉沼
栗林公園は、ミシュラン・グリーンガイドで三つ星(わざわざ旅行する価値がある)を獲得した。

芙蓉沼 (ふようしょう) は別名を蓮池といい、400年前から咲き続けるハスがある。見頃は、7月上旬から8月下旬にかけて。
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アオサギ - 栗林公園
アオサギ
アオサギは、全長90cmになる日本最大のサギで、青みがかった灰色の羽毛で被われている。人を恐れる様子もなく、知能の高さをうかがわせる。

栗林公園は、1600年代初め、高松藩藩主の讃岐生駒氏の家臣、佐藤道益の邸宅が始まりとされる。1642年(寛永19年)、水戸光圀の兄、松平頼重 (まつだいら よりしげ) が封じられ、庭を拡張していく。
1871年(明治4年)の廃藩置県により敷地は政府に接収され、その後、香川県に払い下げられ、1875年(明治8年)に栗林公園として開園した。1899年(明治32年)の皇太子行啓(のちの大正天皇)をきっかけに公園が整備されていく。
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西湖 - 栗林公園
西湖
現在、国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で最大の広さを誇り、庭園部分が16ヘクタール、紫雲出山を含む面積は75ヘクタールに及ぶ。
西湖 (せいこ) にはスイレンが咲いていた。スイレンは午後になると花が閉じてしまうため、午前中の観賞がお勧め。
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赤壁 - 栗林公園
赤壁
紫雲山の赤壁には、落差8メートルの桶樋滝 (おけどいのたき) がある。もともと藩主が鑑賞するため、西湖の水を人力で汲み上げた人工の滝で、栗林公園で唯一のもの。1997年(平成9年)にポンプを使って復元した。
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掬月亭 - 栗林公園
掬月亭
掬月亭 (きぐげつてい) は江戸時代初期に建てられた四方正面の数寄屋造りで、その名は、唐詩の一句「掬水月在手 (みずをきくすればつきはてにあり) 」(努力することで大きな目標を達成できる)に由来する。茶室を備えた8棟の配置が北斗七星に似せている。
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掬月亭 - 栗林公園
掬月亭
掬月の間から南湖を望む景観は見事で、歴代藩主が大茶屋と呼んで愛した建物で在る。
1965年(昭和40年)に保存修理され、現在は結婚式場としても利用されている。
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南湖 - 栗林公園
南湖
南湖は広さ約7900平方メートル。池には3つの島と、不老不死の秘薬を持つ仙人が住むとされる中国の伝説の理想郷「蓬莱島」を岩だけで表現した仙磯 (せんぎ) が見える。池の周囲を歩きながら楽しめる回遊式庭園となっている。
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吹上 - 栗林公園
吹上
吹上は栗林公園の水源で、園内の池の水は全てここから供給される。400年前の栗林公園には伏流水が多く、この水は枯れたことがないという。

池を優雅に泳ぐニシキゴイは、2018年(平成30年)に発生したコイヘルペスウイルス病で全滅したが、「栗林公園ニシキゴイ復活応援プロジェクト(コイサポ)」を立ち上げ、寄付金を募集した。総額2000万円を超える寄付が集まり、2020年(令和2年)11月に750匹のニシキゴイを放流した。
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人面魚 - 栗林公園
人面魚
人面魚が混じっている。
偃月橋 - 栗林公園
偃月橋
偃月橋 (えんげつきょう) は、栗林公園内にある橋の中で最も大きな木造橋で、橋長17.5メートル、幅員2.5メートル。反りを持った美しい大円橋である。弓張り月(半月)が湖面に影を映す姿に似ていることから、その名が付けられた。2001年(平成13年)に架け替えられて、現在の姿となった。
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商工奨励館 - 栗林公園
商工奨励館
商工奨励館は、1899年(明治32年)に香川県博物館として建築された建物で、4つの建物とそれを結ぶ廊下による回廊構造となっている。現在は、栗林公園や伝統工芸品の展示・実演などを行っている。
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東門(切手御門) - 栗林公園
国道11号線に面する「東門は、江戸時代には裏門であったことから、江戸城門の1つで大奥に通じる切手御門 (きってごもん) の別名が付いている。
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栗林公園駅
栗林公園駅
国道11号線を渡って500メートルほどのところに、ことでんの栗林公園駅がある。1926年(大正15年)12月に開業。現在の駅舎は2004年(平成16年)7月に完成した。
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北門(嶰ノ口) - 栗林公園
北門(嶰ノ口)
江戸時代は北門が正門だった。この門から入った両側には竹林が拡がっており、中国の竹林の名所「嶰ノ口 (かいのくち) 」にちなんで命名された。
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栗林公園北口駅
栗林公園北口駅
住宅街を250メートルほど歩くと、JR高徳線の栗林公園北口駅にたどり着く。1986年(昭和61年)11月に開業した。無人駅でトイレもない。裏手に稲荷山があり、高架をくぐると正一位稲荷大明神がある。
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交通アクセス

【鉄道】
  • JR高徳線「栗林公園北口駅」から徒歩5分
  • ことでん琴平線「栗林公園駅」から徒歩10分
【バス】
  • 「栗林公園前バス停」から徒歩3分
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出発地の最寄駅:

目的地:栗林公園
栗林公園 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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