旧北陸線トンネル群は明治の土木技術の粋を現代に伝える

2023年7月31日 撮影
伊良谷トンネル - 旧北陸線トンネル群
伊良谷トンネル
旧北陸線トンネル群は、1892年(明治25年)に開業した北陸線・敦賀~福井間の最大の難所である木ノ芽峠にある13基のトンネル群である。1962年(昭和37年)に北陸トンネルが開通するまで北陸線のトンネルとして利用され、このうち11基が残っている。ほかにも築堤や橋梁、暗渠など、明治の土木技術の粋を伝える遺構として、土木学会の選奨土木遺産に選定され、国の登録有名文化財に指定された。

現在は生活道路(県道207号線)として使われており、自動車や徒歩で通行できる。
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伊良谷トンネル - 旧北陸線トンネル群
伊良谷トンネル
これらは単線用トンネルのため、自動車のすれ違いができるほどの幅がないため、内部でカーブしており出口が見えないトンネルには信号機による交互通行規制が行われている。

たとえば、伊良谷 (いらだに) トンネル(福井県敦賀市元比田)は全長467メートルあり、写真のように信号機が付いている。
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曲谷トンネル - 旧北陸線トンネル群
曲谷トンネル
曲谷 (まがりだに) トンネルは全長260メートル。信号機は付いていない。
敦賀市では、敦賀鉄道資料館などで全15種類のトンネルカードを配布している。
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山中トンネル - 旧北陸線トンネル群
山中トンネル
山中トンネルは、旧北陸線トンネル群の中で最も長く、1,170メートルある。
内部は照明が点っているものの薄暗く、お化けトンネルの名前が付いている。
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伊良谷トンネルへの交通アクセス

【自動車】
  • 北陸自動車道「今庄IC」から約14km、「敦賀IC」から約18km
旧北陸線トンネル群 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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