JR東日本 201系は最後のオレンジ色電車

ぱふぅ家では「ゾロ」と呼び親しまれている

中央線

中央線 201系
2007年1月2日 三鷹駅 こぱふぅ
201系電車は、103系に代わり1979年(昭和54年)にデビューした直流通勤形電車である。最後の“オレンジ色電車”であり、2010年(平成22年)10月17日に引退し、E233系に代替わりした。
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中央線 201系
2007年1月3日 八王子駅 こぱふぅ
国電として初めての電機子チョッパ制御を採用し、電力回生ブレーキを装備した「省エネ電車」として設計・製造された次世代車両であったが、製造コストの高さがネックとなり、JRの標準車両は安価な抵抗制御をベースとした界磁添加励磁制御の205系に移行した。
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中央線 201系
2000年7月1日 八王子市内
201系は、ぱふぅ家がいつもお世話になっている中央線の通勤車両であるが、吉祥寺~東京間はほぼ高架。こぱふぅは踏切が珍しいとみえて、何分でも観察を続けている。
中央線 201系
1999年5月14日 吉祥寺駅
朝の通勤時の吉祥寺駅の様子。

先頭車両には、電動幕式の大きな列車種別表示器を備えているのが特徴だ。中央線では、快速以外では種別表示が出ている。

中央線は10両と4+6両編成の2つの形式がある。また、青梅・五日市線は、下の方向幕がない。
中央線 201系
2000年12月10日 東京駅
東京駅では行き先表示(方向幕)がグルグル回っているうちに出発してしまい、青梅特快「八王子行き」に!? いいのかー。
こぱふぅは「ぐるんぐるんしているよ」と言っている。
中央線 201系
2005年3月4日 東京駅
大雪で着雪した中央線 201系電車。
東京駅着は15分の遅れ。首都圏の電車は雪に弱い。

201系は、総武線各駅停車、東海道・山陽線、京葉線でも運用されていた。また、青梅線の奥多摩あたりでは、4両編成で1両1両の色が違う四季彩がある。
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中央線 201系
2006年7月2日 中野駅近くの跨線橋
車体塗装色は、中央線特有のオレンジバーミリオン(朱色1号)だが、運転席付近がブラックマスクになっている。このデザインは東急車輌からの提案で、これ以後の国鉄の車両は個性あふれるデザインのものが増えていく。
ぱふぅ家では「ゾロ」と呼ばれている。
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中央線 201系
2006年7月2日 中野駅近くの跨線橋
2007年(平成19年)からE233系への交代が進んでおり、2008年(平成20年)6月、四季彩を除く青梅線・五日市線用の車両がすべて廃車となった。

2009年(平成21年)3月現在、2編制を残すのみである。2010年(平成22年)の中央線高架化の完成にともない、すべて引退する予定になっている。
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ホリデー快速「おくたま号」

ホリデー快速「おくたま号」201系
2006年5月13日 三鷹駅
ホリデー快速「おくたま号」は、201系電車を使い、青梅線乗り入れの中央線快速電車の運用上の延長という扱いとなっている。基本的に休日運行である。
1971年(昭和46年)7月に中央本線特別快速の延長として設定された臨時特別快速「おくたま」・「みたけ」・「あきがわ」が最初と考えられている。1988年(昭和63年)に青梅特快の運行がはじまったことにともない、「ホリデー快速」の愛称が付いた。
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201系 関連

オレンジ色電車の引退

中央線にオレンジ色の電車が登場したのは1957年(昭和32年)12月のこと。

当時国鉄初の新性能電車と呼ばれた鋼鉄製のモハ90形(101系に改番)を塗装した。当時はほとんどの電車が茶色だったので、乗り間違いを防ぐためにオレンジ色にしたという。
鮮やかなオレンジ色は話題になり、当時の東京・丸の内のOLたちは「きんぎょ」と呼んだ。山手線の黄緑、中央・総武線の黄色、京浜東北線の水色と、色とりどりの電車が首都圏のレールを飾るようになった。
オレンジ色の電車は101系、103系、そして201系と3代にわたった。

オレンジ色の車両をむら無く塗装するためには手間がかかる。車体の凹凸を樹脂のパテで埋め、塗料を吹きかけていく。だが、腐食の心配が無く全面塗装が不要なステンレス製のE233系の登場で、塗装専門の担当者も40年前の300人から10人程度まで減ったという。

201系の最後の1編成は2010年(平成22年)10月14日に通常運行を終えた。
10月17日に特別ツアーで豊田駅から松本駅まで運行され、乗客を降ろした後、長野総合車両センターでスクラップ処理されるという。

参考書籍

表紙 オレンジ電車おぼえてる?
著者 共立女子中学高等学校絵本プロジェクト20
出版社 交通新聞社
サイズ 絵本
発売日 2010年08月
価格 660円(税込)
ISBN 9784330135106
 
(この項おわり)
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