北陸本線
521系は、北陸本線・湖西線輸送改善事業にともない、2006年(平成18年)10月にJR西日本が導入した近郊形交直流電車である。最高速度120km/h。
大きな写真
(2560×2014 ピクセル, 1162 Kbyte)
前面は貫通構造になっている。
2010年(平成22年)12月にJR神戸線(山陽本線)舞子駅で乗客が先頭車同士の連結面から転落・死亡した事故を受け、転落防止幌の台座が取り付けられた。
2010年(平成22年)12月にJR神戸線(山陽本線)舞子駅で乗客が先頭車同士の連結面から転落・死亡した事故を受け、転落防止幌の台座が取り付けられた。
車体はステンレス製で、レーザー溶接の適用範囲を広げることで、見た目がかなり平らになっている。
バリアフリーに対応するため、床面高さはレール面から1,120mmで、貫通幌の薄型化により貫通路にステップがない。
バリアフリーに対応するため、床面高さはレール面から1,120mmで、貫通幌の薄型化により貫通路にステップがない。
基本的に2両編成で、寒冷地域を走行するため、車内の乗降扉横には半自動ドア操作スイッチが設けられている。北陸本線の敦賀延伸に伴い、経営分離された第三セクター鉄道であるIRいしかわ鉄道、及びあいの風とやま鉄道に計21編成が譲渡された。
主整流器は、IGBT素子を使用した自冷式PWMコンバータ WPC12-G2。JR西日本の直流電車の電装品などを共用しつつ、交流区間でも使用できるよう、制御電動車は直流電車相当の機器のみを搭載し、制御付随車に集電装置・変圧器・整流器といった交直流対応装備が搭載する構成になっている。
これにより、電動車は直流電車と機器の共通化が容易となり、保守上も特高圧機器と高低圧機器の混在によるトラブル防止のメリットがある。
運転台の背後に運賃箱と運賃表示器が、各車両最後部の客用ドア横には整理券発行機が設置されている。運賃箱は乗務員室内に収納可能な構造になっており、車掌乗務時は運転台後部が邪魔にならないよう配慮されている。
参考サイト
- JR北陸線 521系:マニアックウェブ
- あいの風とやま鉄道 521系 電車:nKアーカイブ
- 521系・見参!:オレニュースウェブログ
(この項おわり)