長浜駅の東側にはレトロモダンな街並みが広がる

2024年8月11日 撮影
ゆう壱番街商店街 - 長浜
ゆう壱番街商店街
長浜市は、1573年(元亀4年)に羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が築城し、初めて城持ち大名となった長浜城の城下町からスタートした。浅井攻めの功で織田信長から浅石の旧領を拝領した秀吉は、今浜 (いまはま) を、信長の1文字をいただいて長浜に改名した。JR長浜駅の東側にはレトロモダンな街並みが広がる。
1976年(昭和51年)設立の長浜銀座商店街は、1989年(昭和64年)にゆう壱番街商店街に改称した。
江戸時代に入り、長浜城は1615年(慶長20年)に廃城となるが、大通寺(長浜御坊)の門前町となり、敦賀に通じる北国街道の要衝として、また、琵琶湖水運の要衝として、参勤交代や商業で栄えた。
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ゆう壱番街商店街 - 長浜
ゆう壱番街商店街
ゆう壱番街商店街は、観光名所の黒壁スクエアがある大手門通りと併行して延びる280メートルの商店街だ。裏通りという立地を逆手に、ユニークな商品・サービスを提供する店舗が並ぶ。
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浜京極商店街 - 長浜
浜京極商店街
浜京極商店街は、かつての遊郭の近くに位置し、昭和の風情を色濃く残すアーケード街だ。

長浜市は1943年(昭和18年)4月に8町村の合併で発足し、2006年(平成18年)から2010年にかけての平成の大合併で、東西約25km、南北約40kmに拡大し、湖北地方の大部分を占める。陸部の面積は滋賀県第1位。人口約11万人。
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浜京極商店街 - 長浜
浜京極商店街
近くには海洋堂フィギュアミュージアム黒壁(滋賀県長浜市元浜町13-31)をはじめ、ホビースペースRESPAWN(滋賀県長浜市元浜町7-23)、オリオン模型(滋賀県長浜市元浜町17-2)などがあり、昭和時代の玩具や模型、フィギュアなどが展示・販売されている。オリオン模型には、滋賀県を中心に活動しているびわこモデラーズクラブが集まる。長浜はホビーの街なのかもしれない。
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大手門通り商店街 - 長浜
大手門通り商店街
メインストリートの大手門通り商店街は、長浜城の大手門があった場所から、観光名所の黒壁スクエアを挟み、東西250メートルにわたってのびるアーケード街である。
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まちづくり役場 - 長浜
まちづくり役場
大手門通りの中ほどに「土田金物店」という大きな看板のかかった旧商家があるが、ここが、NPO法人 まちづくり役場(滋賀県長浜市元浜町6-12)で、長浜からの情報発信の拠点であるとともに、全国のまち情報を手に入れることができる。
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芋平 大手門店・長浜ラーメン - 長浜
芋平 大手門店・長浜ラーメン
芋平(滋賀県長浜市元浜町6-17)は、地元の銘菓「さつま芋きんつば」で有名。薩摩藩には火縄銃伝来の地・種子島があるが、その火縄銃を量産したのが長浜市国友町である。
隣の長浜ラーメン(滋賀県長浜市元浜町6-17)は福岡県のラーメン。
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元祖堅ボーロ本舗 大手門店 - 長浜
元祖堅ボーロ本舗 大手門店
元祖堅ボーロ本舗(大手門店;滋賀県長浜市元浜町6-13)は1894年(明治27年)の創業。看板商品「堅ボーロ」は、自然派で手作りにこだわった和菓子で、日清戦争・日露戦争・太平洋戦争において前線の兵士への慰問袋の中に入れられていたという。宮内庁御用達のお菓子。
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マンホールの蓋 - 長浜
マンホールの蓋
マンホールの蓋は、長浜市の旧市章を中央に、長浜城主・豊臣秀吉の馬印「千成瓢箪 (せんなりびょうたん) 」をデザインしたものだ。
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曳山博物館 - 長浜
曳山博物館
曳山博物館 (ひきやまはくぶつかん) (滋賀県長浜市元浜町14-8)は、ユネスコ無形文化遺産「長浜曳山祭」の保存伝承拠点として、2000年(平成12年)にオープンした。豪華絢爛な本物の曳山を展示し、曳山を生んだ長浜の歴史や美術を紹介している。
また、これまで受け継いできた曳山の装飾などの伝統工芸技術が途絶えてしまわないよう、曳山の修理施設である修理ドックを備え、有形文化財である長浜の山車の修復を行っている。長浜曳山祭や各地のお祭りで活躍する振付や太夫、三味線奏者を養成する「三役修業塾」を開講し、無形文化財の伝承にも努めている。
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長浜タワービル - 長浜
長浜タワービル
長浜タワービル(滋賀県長浜市元浜町7-35)は、1964年(昭和39年)に東京タワーを模した5階建てのビルで、上部にある赤い「長浜タワー」は飾りで電波の送受信機能は一切ない。
ビルの正面に「NAGAHAMA TOWERBILL」という英語表記が掲げられているが、「NAGAHAMA TOWER BUILDING」のスペルミス。カタカナ英語をそのまま英語表記にしてしまうあたり、高度成長期の勢いを感じる。
雑居ビルだったが、2020年(令和2年)頃に全ての店舗が退去して一時期は廃墟状態にあったが、2021年(令和3年)12月に森野ビルが買い取り、飲食店を中心とした店舗が入る予定。正面の英語表記はそのまま残っている。
なにしろ見た目が見た目なので、公式はInstagramを利用して情報発信している。
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長浜旧開知学校 - 長浜
長浜旧開知学校
長浜旧開知学校(滋賀県長浜市元浜町2-3)は、3階建ての上に八角形の櫓をのせたモダンな洋風木造校舎で、1874年(明治7年)に町民の寄付によって建てられた。長浜小学校の移転後、高等女学校に利用され、1912年(明治45年)に現在地に移築された。2000年(平成12年)3月に復元オープンし、同年10月に国の登録有形文化財になった。
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長浜旧開知学校 - 長浜
長浜旧開知学校
建物の前にはレトロな丸型ポストがある。
終戦後、物資の入手が軌道に乗るようになった1949年(昭和24年)から新しい鉄製ポストとして実用化されたのが「郵便差出箱1号丸型」、いわゆる「丸型ポスト」だ。土台の根石を入れると高さ約155cm、総重量約300kg、胴体の円筒は直径40cm。
2020年(令和2年)3月現在、日本には約18万本の郵便ポストがあり、そのうち4,433本が丸型ポストとのこと。1970年(昭和45年)に製造終了しており、どれも設置から半世紀以上がたっていることになる。
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長浜駅 - 長浜
長浜駅
最寄駅の長浜駅は1882年(明治15年)3月に開業し、1884年(明治17年)5月には日本初となる鉄道連絡船が、長浜港から琵琶湖の対岸にある大津港を結んだが、1889年(明治22年)に湖東線が開業したことから、陸運と水運の接続点としての役目を終え、北陸本線の中間駅となった。現在の駅舎は1881年(明治14年)8月に改築したもので、第2回近畿の駅百選に選ばれている。
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まちやの宿いろは - 長浜
まちやの宿いろは
まちやの宿いろは(滋賀県長浜市元浜町14-21)に投宿した。2014年(平成26年)にオープン。滋賀不動産が運営しており、ホテルでも旅館でもない賃貸型の宿泊施設と銘打っている。写真は古い町屋をリノベーションした一棟貸しタイプ。
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まちやの宿いろは - 長浜
まちやの宿いろは
平屋の一棟貸しタイプ(2棟)と、祝町通りを挟んで対面にホテルタイプ(7室)がある。ホテルタイプは2階建てで、階段を上ってドアを開けると共有ラウンジがあり、電子レンジやコミック、ゲームなどが置いてある。その奥に鍵がかかる扉が2つあり、トリプルルームとなっている。
幕末に建築された築100年以上の町屋を改修しているため、消防法上の制限から旅館業法上の宿泊施設登録をとらずに、賃貸型の宿泊施設形態にしている。チェックイン時に賃貸契約書に記入する形式だが、リピーターやカード決済の旅行客はフロントを通らずそのまま入室できるよう配慮している。チェックアウト時には鍵を返却ポストに返す。2018年(平成30年)には3,411人が宿泊し、リピート率は7割となった。
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まちやの宿いろは - 長浜
まちやの宿いろは
部屋は普通のツインタイプだが、木材がふんだんに使われており、ゆったりと休める。
「ホテルと比べ、お安く」「旅館と比べ、気を遣わずに」「ビジネスホテルと比べ、広くのびのびと」とモットーにしている。
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浴室と洗面室をセパレートにし、浴室には洗い場が、洗面室には洗い物カゴや用意されている。1階フロントの裏には、24時間いつでも使えるコインランドリーがある。部屋のゴミ箱もビジネスホテルより大きく、部屋にあるスナックや飲み物は無料である。フリーWi-Fiも完備している。
まちやの宿いろは - 長浜
まちやの宿いろは
ホテルタイプの中央には路地があり、祝町通りから米川グラスパークを結ぶ路地がある。脇を米川が流れており、花火ができる。
東京でも昭和30~40年代には、家と家の間に路地があって、よく通り抜けしたものだ。当時と違って舗装されており、清潔さを感じる。
フロントは平日1名、休日2名体制で夜間常駐はない。宣伝広告は行わずに口コミだけで人気を勝ち得ている。
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まちやの宿いろは - 長浜
まちやの宿いろは
朝食の洋食プレート。チェックイン時に和洋から選べる。1階フロント横にある、窯焼きピザとシフォンケーキのお店、ぴざか屋の座席に配膳される。
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曳山博物館へのアクセス

【鉄道】
  • JR北陸本線「長浜駅」下車、徒歩で約10分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:曳山博物館
長浜市 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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